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JCDecauxが業界トップ狙い買収検討


OOH業界2位のJCDecauxがトップの座を狙い、首位Clear Channel Outdoorか3位のCBS Outdoorの買収を考えているようです。
CEOのJean-Francois Decauxがダウジョーンズ上で明らかにしたもので、同社のWWシェアの高さに対して非常に低いUSシェア獲得を狙うものです。
このコメントは同社の09年上半期の業績が不況により痛手を受け、昨年同期比で13.3%減の€925m($1.32bn)に落ち込んだことを受けて発表されたようです。さらに悪いことに、第3四半期も上半期の下降線を辿るだろうと同社は予測しています。
もし実現したら断トツの最大手になりますが、これから伸びていく分野なのに、、、という気もします。動向に要注目です。
(JCDecaux eyeing U.S. takeover potential から一部引用)

店員の名札もサイネージに


名札をサイネージにして販促ツールにしようという面白いソリューションです。
台湾SunGroupのDigital Tagという6x5cmのディスプレイですが、名札として装着できるようにデザインされています。
小売業者が従業員に配布して販促コンテンツを流したり、展示会等で説明員が装着したり、という使い方を想定しています。
解像度は320 x 240でAVIとJPEGをサポートし、コンテンツはminiSDかmini-USB経由でアップされます。
重さは40gで厚みはわずか1.25cm、バッテリ駆動でライフ3-4時間だそうです。
ネットワーク機能がないところが惜しいですが、これはかなり面白い使い方が出来るのでは。特に最新技術を使っているわけでもなく、でもソリューションとしてなかなかいいところを突いていると思います。LEDスクロールのは存在するようですが、液晶のはありそうでなかったような、でも台湾だけに、すでに他社がWLAN付きのを開発中だったりしそうです。
(Excuse me, I think there’s a pixel on your lapel…
から一部引用)

iPhoneでDOOHディスプレイをタッチ操作

ロンドンの新しいWestfieldショッピングセンターに設置されている、CBS Outdoor運営のDOOHディスプレイで、表示されるビジュアルを、iPhoneでコントロールして動かす、というアトラクションを提供し始めました。

これは、CBS Outdoorがデジタル広告企業のClusta社と連携して開発したインタラクティブシステムで、iPhoneのタッチパネル上で指を動かしたり、さらにiPhoneならではの、つかんだり伸ばしたりのマルチタッチジェスチャー操作にも対応し、DOOH画面上のビジュアルを回したり、ズームしたり、色を変えたりすることができます。今後さらに機能が追加される可能性もあるそうです。
携帯電話とサイネージの連携が今後重要性を増していくことは明らかですが、今はまだ実験的段階で、操作内容もアトラクション的なところにとどまっています。
興味深いのは、タッチパネル、しかもマルチタッチジェスチャー操作に対応している点で、タッチパネルインターフェースは急速な拡大が予想されるので、今後携帯端末も含むハード側のインフラが整い次第、こうしたソリューションはどんどん具体的な操作目的を持って普及していくと予想します。
ハード側の整備も着々と進んでいます。iPhoneといえば双璧としてAndroidが浮かびますが、携帯やPC端末での採用だけでなく、組込機器でも採用する動きが広がりそうです。Androidで統一することで、情報家電から携帯までを含む大きなマーケットを形成しようという動き。時代はオープンソースです。サイネージのインタラクティビティー展開の為にも、大歓迎の流れです。
(iPhone users interact with Westfield screensから一部引用)

フロリダの町を彩る、建物の壁へのプロジェクション

DOOHソリューションをアートの新しい試みとして採用するケースが増えていますが、動画を通常のスクリーンに映し出す、という従来の方式にとどまらず、表現のスタイルを広げています。

6月6日の夕刻にフロリダのアリス・ビーチで開かれるThe 2009 Digital Graffitiでは、建物の壁をディスプレイとして使い、「世界初のアウトドアプロジェクションフェスティバル」(主催者)として、注目を集めそうです。
プロジェクタにはこのイベントのスポンサーでもあるWowWee Technologies社製Cinemin Swivelの新機種が採用されます。
Swivelプロジェクタは今年頭のCESでデビュー後、今回が最初の事例です。
TIのDLP技術をベースにしたアイスバーサイズの超小型プロジェクタで、90度回転するヒンジにより、天井へのプロジェクションも可能。iPodやiPhoneなどの一般的なCEデバイスに接続可能です。バッテリは2時間、解像度は480×320。1.524 x 2.0574 mまで投影可能。
価格は$349で、今年の夏に発売です。
10年以上前、デジタルサイネージが出始めたころは、まだ通信インフラが整っておらず、サイネージはスタンドアロンタイプが主で、コンテンツを媒体に焼いて配布し、マニュアルで更新する方式が一般的でした。その後インフラの発達によりコンテンツを各拠点に配信する方式が定着しましたが、これからは、拠点の端末さえもモバイルになっていき、より自由で即興的な表現スタイルが可能になっていくのだ、ということを予期できる事例です。
(Projected graffiti to light up Florida town から一部引用)

中国:投稿動画を郵便局のOOHスクリーンに配信

中国の動画コミュニティサイト Video1314 は投稿動画をChina Outdoor Media Groupの運営するOOHスクリーンに映す企画を打ち出しました。

Video1314は、動画や写真の無料ホスティングサービスを提供するフリーのSNSで、ユーザーがコンテンツを閲覧したりアップしたりシェアできるコミュニティサイトです。
映し出されるのは当然人気の高いクリップで、広東省の南の州にある4千箇所の郵便局に設置されているChina Outdoorのディスプレイに配信されます。最終的には全国6万すべての拠点に広げる計画だそうです。.
同じく、香港の100店舗を超える日系ホームセンターでも映し出されます。こちらはChina Outdoorの子会社のChina New Media Companyの運営です。
そのかわりにVideo1314は、China Outdoorのコンテンツを流します。そしてChina New Media CompanyがVideo1314のウェブサイトの広告営業を引き受けるという関係です。
最近、次々と双方向型のソリューションが登場しています。しかも双方向性の効果、つまり消費者の関心を引く為に、広告の直球ではなく、色々な試みが展開されてきています。最終的には商業ベースでありながらも、サイネージのこうした展開は私たちの生活環境をクリエイティブにしていくメリットがあるように思います。
そして同時に、一個人が公に対して自分から何かを発信する機会も増えてきています。
ブログや投稿動画がさらにサイネージになる、となると、注目度も格段に違います。似た例では、以前紹介した、サイネージへのテキストメッセージ送信システムWiffiti
もそうですね。
(China Post screens to show UGC from Webから一部引用)

世界初、デジタルブリックウォールで建物の壁全体がサイネージに

建物全体をディスプレイにしてしまおうという発想(Media Architecture)が最近出てきていますが、今回はイスラエルと日本のコラボレーションによる、画期的なデジタルブリックウォール(Digital Brick Wall) 「SmartBricks」です。イスラエルMagink社の反射型ディスプレイ技術により、建築物の内壁と外壁の色と質感をデジタルに変えることができます。

Magink社の太陽光反射パネルは、以前OOH技術のグリーン化の記事でも少し紹介 しましたが、このSmartBricksはMagink社と、Denpeki Kaihatsu社による共同開発プロジェクトで、Denpeki Kaihatsu社は、非接触充電システムを開発するイスラエルPowermat社と清水建設の合弁会社です。
SmartBricksは、Magink社の世界発フルカラー反射型電子インク(digital ink)技術により、太陽の周辺光を反射して発光します。光源を必要としないので、低電力消費でハイパフォーマンス、且つ薄くて軽いデジタルウォールが実現。従来の方式と違い、昼間もきれいに見えるところも大きなポイントです。
生活環境における美学的属性への意識が高まってきている中、SmartBricksは、定期的に住環境の外観や内装を変えて人々の視覚的志向を満たします。サイネージが建築に組み込まれ、建物と一体となって空間を演出する、サイネージ自体が建物の外観になる、という新しいコンセプトが広まってきています。
Denpeki社は、Magink社のグリーン技術を効果的に安全に壁に埋め込む為のマテリアルを提供しています。
今年中の製品化を目指すとのことです。
(Magink Joins with Denpeki to Create First-Ever Digital “Brick Wall より一部引用)
なお、Denpeki社は前述のとおりPowermat社と清水建設の合弁会社ですが、このPowermat社から非接触充電の技術の提供を受け、充電機能を壁に埋め込んだElectric Wallを開発中との情報です。Powermat社の非接触充電システムは、電力の伝送効率が93%と高く、磁気結合にRFID技術を組み合わせて電力の伝送先を識別します。例えば壁掛けTVに壁から給電できるというわけです。こちらもかなり興味深いです。
ちなみにPowermat社のCEOは、Magink社の創始者であり元CEOです。07年にPowermat社を創立しました。
(HoMedics/PowerMat Enter Joint Venture to Deliver Invisible Connectivity for Safe より一部引用)
(Tech-On “【CES】「壁掛けテレビに給電できます」,Powermat社の非接触充電技術” より一部引用)

新しいサイネージのスタイル:携帯待ち受けサイネージ

イギリスのCelltick社から”idle screen“なるものが登場しています。携帯電話の待ち受け画面をデジタルサイネージとして使おうというソリューションです。

広告宣伝のコンテンツを、携帯が使われていないアイドル時に配信するシステムで、35を超える携帯ネットワークがこのLiveScreen Mediaを導入しています。
ユーザー1人当たりの収益が減っている状況下、このトレンドを覆す、というのがCelltick社の狙いです。同社によると、ユーザー当たりの月間収益を、付加価値サービスで30%も引き上げることができ、またWAPやSMSなどのデータサービスの利用を20%アップさせることができる、としています。
Celltick社として、全体で2000万人超のユーザーを抱えていて、ほとんど男性かつ35歳以下。広告は、その年齢層をターゲットし、反応のパターン統計、場所、時間帯に応じて最適化することができます。
採用企業には、アメリカン・エクスプレス、コカコーラ、ホンダ、ユニリーバも。
Celltick社は今年頭、LiveScreen.comという、ウェブベースの広告登録システムを立上げました。いわゆるロングテール効果を狙い、小規模の広告主を引き込む作戦です。
携帯電話は情報端末として今度ますます発展していくことは間違いなく、携帯をサイネージ用途に使うソリューションも普及してきています。大手企業だけでなく、いろんなサイズのビジネスで、販促ツールとして活用できそうです。また商業ベースだけではなく、これからの情報発信のあり方として、いろんな可能性が考えられそうですね。
(IN DEPTH: Micro-targeting through the mobile screen から一部引用)

動画コンテンツの視聴率~適度な動画と更新頻度が効果最大化のカギ

英OOHメディア企画会社のKineticによる調査で、動画のサイネージは、静止画像よりも高い視聴率・視聴時間を得られるという結果が出ました。
この調査では、実在するブランドの、3種類のバージョンのデジタルサイネージがLondon Bridge駅に11日間表示されました。ひとつは静止画像、二つ目はテキストとイラストの動画、三つ目はすべて動画で構成されたアートワークです。
注目すべきは、「動画を入れることで視聴時間が30%アップするが、さらに凝った動画にすることが必ずしも更なる視聴率アップに繋がっていない。」というKinetic社のコメントです。
また、頻繁に広告を変えるほうが、同じコンテンツを表示し続けるより効果的、という調査結果が出ており、
「いろんな広告をループさせるスタイルが、ベストの視聴率・視聴時間を得る、つまり、定期的にコンテンツや広告スタイルを変えることで、人々の関心を集めることができる」とKintetic社は分析しています。
つまり、ひとつのコンテンツに投資しすぎるのではなく、費用対効果のバランスを考え、程よく動画を入れて注目を集め、さらにコンテンツをテンポ良く更新していく、ということが、広告効果最大化へのキーポイントといえそうです。
なお、原点回帰的な視点ですが、デジタルサイネージは、印刷されたポスターに比べ、2倍の視聴率を得られ、視聴時間は60%長い、という調査結果も出ています。
(Research: animation holds attention longer から一部引用)

SonyがScreen Media Expoで、デザイン自在な次世代video wallをデモ

Sonyが、video-wall 制御システムZiris Canvasの新モデルを4月7-8日のScreen Media Expoで初披露しました。

写真のように、いろんなサイズ、向き、回転角度、と自在に組むことができ、スクリーンメディアのデザイナーは、現行のほとんどのvideo wallが抱える”長方形の限界”から解放されることになります。
「video wallのインパクトは、出始めの当初とても大きくエキサイティングだったが、何年も経った今ではサイネージの普及で見る者の目が慣れてきてしまって、あっと驚かせるような効果が減っている。要は古臭くなってきている」とSony。
そこでこのCanvasですが、ほとんど無限と言っていいパターンが考えられます。
Canvasは3つのソフトから成っています。Ziris Createがコンテンツ制作とスケジューリング、Ziris Manageがネットワーク制御、Ziris Edgeが配信、です。プレイヤーには、プレイステーション3に使われているCellプロセッサが採用されています。オーディオはドルビーデジタルのサラウンド音声です。
ちなみに去年のIBCに出たバージョンはこれです:

(Sony to demo next-gen video wall at Screen Media Expoから一部引用)
おまけですが・・・
ScreenMediaExpoの紹介ビデオがちょっぴりユニークだったので動画を掲載しておきます。AppleのCMの真似ですがエピソード5まであるみたいです。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=rBUjFfzbKXI]

巨大スクリーン上に携帯電話で参加する双方向サイネージの注目度

LocaModa社によると、南カリフォルニア、ボストン、NYがアメリカの中で最もサイネージとの双方コミュニケーションに注目の熱い地域だそうです。これらの3つの地域では、08年末、LocaModa社のインタラクティブワードゲームJumbliを使った有名ブランドのキャンペーンで、18%近くの携帯電話がゲームに参加したそうです。シカゴがちょっと間の空いた4番目に挙げられています。
このJumbliというシステムは、動画にあるタイムズスクエアの事例のように、ゲームが巨大スクリーンに映し出され、携帯電話、Facebook、あるいは専用websiteを通して参加します。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=sK9c5npH2oA&feature=related]
サイネージは、純粋にプレイしている人の数だけでなく、たくさんの人に注目されます。
1人のプレイヤーに対し平均5人の友人がついてプレイヤーを助けている、とのサンプリング調査結果が出ていて、かなりの注目度です。
ちなみに、同じくLocaModa社による、サイネージへのテキストメッセージ送信システムWiffitiの新モデルが今月リリースされるそうです。
Wiffitiは、だいぶ前からあるのでご存じの方も多いと思いますが、人々が直接スクリーンやウェブ上でメッセージを送信することができるシステムで、多くのブランドや企業がイベントの大型スクリーンで採用しています。オバマ大統領も使ったとのことです。
Wiffiti事例
日本でも株式会社バンテンさんのMobiActions(もびあくしょん)を使ったヨドバシカメラでのインタラクティブサイネージの事例が話題になりました。アメリカ、日本でも今年はインタラクティブかつユニークな案件が増えそうな気配ですね。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=d8O7XfRKpwM&feature=channel_page]
秋葉原、デジタルサイネージを使ったプロモーションby東芝
(LocaModa doesn’t play in Peoria から一部引用)
mediologic.comから一部引用)