日本初のデジタルサイネージ・コンサルタント、デジタルサイネージ総研(TM)が国内および海外の最新情報や市場の動向をお届けします
首都圏以外でのデジタルサイネージセミナーですが、以前から企画をしていた北海道での詳細が決定しましたので、ご報告いたします。デジタルサイネージに関心のある北海道の方はふるってご参加ください!

テーマ ~地域を豊かにするメディアコミュニケーション~
北海道の未来を創造する成長メディア「デジタルサイネージ」
日時・定員・会費 22年7月30日:18:00開場・18:30開始~20:45まで
70名程度 会費3000円
会場〒 060-0002 札幌市中央区北2条西7丁目 道民活動センタービル かでる2.7(にーなな)財団法人 道民活動振興センター710会議室
最寄り駅 地下鉄さっぽろ駅(10番出口)・地下鉄大通駅(2番出口)
講師・講演内容 江口靖ニ氏(デジタルメディアコンサルタント デジタルサイネージコンソーシアム常務理事):「間違いだらけのデジタルサイネージ」
川村行治氏 (川村 行治 インセクト マイクロエージェンシー):
「地域デザインと地域コミュニケーションとしてのデジタルサイネージ」
(西澤佳男(デジタルサイネージ総研 代表):「 明るく楽しいデジタルサイネージの可能性 海外事例を通じて」
パネルディスカッション (江口氏 川村氏 西澤)
セミナーの目的
デジタルサイネージに関する情報は、これまで明らかに東京に偏っていました。実際には地方こそデジタルサイネージを積極的に使うべき なのですが、事例も情報も少ないという悪循環を断ち切りたい、そんな思いに共鳴した北海道発信でデジタルサーネージ事業に取り組くむ株式会社REACTORとデジタルサイネージ総研が共同でセミナーを実施します。
マーケティングの現場でインターネットに続くメディアとして期待が高まるデジタルサイネージ。この新しいメディアの最新の活用状況 と、陥りがちな部分をデジタルサイネージ業界のキーマン3人が実例を紹介しながら、熱く語ります。さらに、地域を豊かにするローカルメディアとしてのデジタルサイネージの利用策についても考えて行きます。北海道の地からデジタルサイネージの新しい可能性を考えたい。ぜひ、この絶好の機会に奮ってご参加下さい。
(当企画は北海道の方々のために、交通宿泊費実費だけで実施します。)
■株式会社REACTOR(株式会社リアクター)
北海道、東京で映像・デジタルメディア・ウェブ・デジタルサイネージのクリエイティブワークを行う。TV-CM、ミュージッククリップ、ステーションID等の映像コンテンツのクリエイティブ、企業WEBサイト、プロモーションWEBサイトの制作、デジタルサイネージでは、体験・記憶を大事にしたコミュニケーションのクリエイティブを行う。
事業領域
CMクリエイティブ
キタガス、ニトリ、JRA、ローソン、ホーム企画センター、北海道工業大学、北海道文教大学他
ID・ミュージッククリップ クリエイティブ
MTV、FOX、BLUE NOTE、WOWOW、元気ロケッツ他
デジタルサイネージ クリエイティブ
DIGITAL ART FESTIVAL TOKYO、さっぽろ地下街、CEATEC JAPAN他
WEB クリエイティブ
北海道新聞社、ライオンズマンション北海道スペシャルサイト、大成商事他
お問い合わせ:
デジタルサイネージ総研
メールはこちらへ
tel 03-5819-5628
株式会社株式会社REACTOR
メールはこちらへ
tel 011-213-7007

わたしたちがデジタルサイネージの最前線で今思うこと。それは話題ばかりが先行して、現実との乖離があること。特に地方では、情報不足と事例不足によってその傾向が顕著であると感じています。そこで、デジタルサイネージ総研では地方の方々に向けてセミナーパッケージ企画を実施します。
広告・マーケティングの現場でインターネットに続くメディアとして期待が高まるデジタルサイネージ。本セミナーではこの新しいメディアが プロモーションや映像表現の最先端でどのように活用されているのか、どういった課題があり、その解決策は?などについてデジタルサイネージ業界のキーパーソンがご紹介します。特に今回は、広告媒体だけでなく、地域を豊かにするローカルメディアとしてのポテンシャルをもつデジタルサイネージの可能性についてお伝えします。デジタルサイネージと地域の活性化というテーマに関心のある方は、是非お問い合わせ下さい。
江口 靖二氏

(デジタルメディアコンサルタント デジタルサイネージコンソーシアム常務理事)
・略歴
1986年慶應義塾大学商学部卒、慶應義塾大学新聞研究所修了、日本ケーブルテレビジョン(JCTV)入社。技術局、制作局、マルチメディア室、経営企画 室を経て開発営業部長。CS、BS、地上波の番組制作、運用を経験。00年AOLジャパン入社、コンテンツ部プログラミングマネジャー。02年プラット イーズ設立に参画し放送通信領域のコンサルティングに従事。08年独立。現在デジタルサイネージコンソーシアム常務理事、慶應義塾大学DMC機構研究員、 などを兼務。
主な講演
NTTまるちねっとセミナー96、リテールテックJAPAN 2008、Interop 2008
FPD international 2008、デジタルサイネージジャパン2009、デジタルサイネージジャパン2010映像情報メディア学会、月刊ニューメディアセミナー、ICTクラスタフォーラムフジテレビ系列営業勉強会、社団法人鉄道広告振興協会(JARAP)セミナー、TBS系列報道勉強会など多数
雑誌取材・寄稿
時事通信社IT時評、日本経済新聞、日経産業新聞、日経MJ、朝日 新聞、東京新聞、週刊東洋経済、週刊エコノミスト、ジャパンタイムズ、映像新聞、電波新聞、日本工業新聞、日経マ ルチメディア、日経ネットビジネス、日経パソコン、日経コミュニケーション、日経マイクロデバイス、日経エレクトロニクス、日経ビジネス、日 経ビジネスアソシエ、日経ネットマーケティング、月刊ディスプレイ、テクノタイムズ、サイン&ディスプレイ、販促会議、宣伝会議、アドバタイムズ、アドプレス、チェーンストアエイジ、インターネットマガジン、サテライトマガジン、月刊ニューメディア、通訳翻訳ジャーナル、日本翻訳者連盟機関誌、NTT社内報、NTTコミュニケーションズ社内報、博報堂社内報 他多数
川村行治氏

(インセクト マイクロエージェンシー)
エリアコミュニケーション開発デジタルサイネージプロデューサー。「地 域に根ざしたコミュニケーションのトータルな設計」をテーマに従来型の広告アプローチだけではない、デジタルサイネージ、デジタルネットワークなど新しいテクノロジーを認識した上での囚われない発想で「豊かに伝わる」 ことを日々、笑い、泣き、深く考え実行するプロデューサー。
・略歴
1968年生まれ 大東文化大学 法学部卒。
株式会社 南北社(現デルフィス)で車両や全国の販売店の販促活動のプランナーとして従事。LOFTとタイ アップ、VP1スペースでの生活スタイルの提示など実施、生活者の購買行動を認識した上での販促企画立案、提案を続ける。
2000年1月~ 株式会社アサツー ディ・ケイで携帯電話通信キャリア営業を従事。また新規顧客開拓では 先方のビジネスを理解した上でのブランディング、プロモーションを計画し実施。フィットネスクラブのティップネスはトータルなマーケティング活動を複数年 委託された。そのことが従来の広告作法では届かない、商圏のコミュニケーションを真剣に考えるきっかけとなる。
・2006年9月~ 株式会社 寒山 取締役として参画
ブランディング戦略や販促戦略 実施などをコンサル&プロデュース。
アメアスポーツジャパン プリコー事業部と提携しフィットネスクラブのデジタルサイネージ事業立ち上げ (フィットネスクラブメディア:EXIT)。同時にデジタルサイネージコンソーシアム参加。指標部会幹事を務め、新しいコミュニケーションの形を模索する
。
2010年2月 インセクト マイクロエー ジェンシー として独立し現在に至る。
商業施設などのオウンメ ディア設計やプロモーションプランニング。
フィットネスクラブの マーケティング・プロモーションのコンサルティングなど。
上 記案件に対し、デジタルサイネージ展開を視野に入れて提案中。
(twitter ID: yukiharu555)
(パー ソナルブログ)http://tiny-cafe.cocolog-wbs.com/
西澤佳男氏

(株式会社JAMMU代表取締役 デジタルサイネージ総研 代表)
・略歴
1994年京都精華大学人文学部卒業(専攻:メディアアート)映像制作プロダクションでのTV番組企画業務を経て、大手通信系商社にてインターネット関連 事業に従事。02年株式会社CNS入社、SEO事業の立ち上げを行う。2007年株式会社JAMMU デジタルサイネージ総研 設立。主な事業はデジタル サイネージに関するコンサルティングやコンテンツの企画。先進的な海外事例の取材や雑誌への寄稿、業界関連でセミナー講師を務める。また、デジタルサイ ネージに関わる事業者のマッチングを行う場として「デジタルサイネージ親睦会」を運営。
講演履歴
デジタルサイネージジャパン2009
『海外から学ぶ日本におけるデジタルサイネージの誤解』専門カンファレンス パネラー(2009.06)
アスキー総研「モバイル・PC・テレビに続く第4の画面をねらえ!」 ― 1兆円デジタルサイネージビジネス参入のポイント ― セミナー講師(2009.09)
株式会社 情報通信総合研究所 次世代共創フォーラム・セミナー 『日本におけるデジタルサイネージの可能性 ~海外事例を通じて』(2009.10)
社団法人 全日本シーエム放送連盟(ACC)技術部会セミナー 「デジタルサイネージの可能性 ~世界の事例を通じて」(2009.11)
雑誌記事等
月刊ディスプレイ 2009年3月号 「海外のデジタルサイネージ動向」記事寄稿
販促会議 2009年5月号 「ここだけは押さえておきたい!デジタルサイネージ導入のポイント」取材協力コマーシャルフォト 2009年8月号 【特集】「デジタルサイネージ」に関わるための基礎知識 監修
・実施期間は2011年3月末まで
・首都圏以外で実施
・費用は講師の東京からの交通宿泊費の実費のみ
・会場、プロジェクタは用意してください
・時間は3時間程度、日程は個別調整
・参加人数に制限はありません(1名から実施)
・告知、集客、受付などはご手配ご負担ください
・セミナー自体の営利目的の実施はお断りします
(上記実費の参加者による負担はOK)
■お問い合わせ
デジタルサイネージ総研
メールはこちらへ
TEL 03-5819-5628
スカイツリーで注目を集めている東京の下町墨田区でデジタルサイネージの運用が開始されました。街歩き観光推進のための回遊性向上策として、区内のホテルや商業施設9カ所で観光ガイド機能を持つ「すみだ電子情報看板(デジタルサイネージ)が設置され、地域の観光情報やローカルなお店の案内などを配信していく事になりました。
弊社から歩いて5分の「おしなりくんの家」(すみだのコミュニティスペース)で発表会がありましたので、ちょっぴりのぞいてきました。

このキャラクター「おしなりくん」は当地区の業平橋の名前の由来になった平安の歌人、在原業平をモチーフに、タワーをイメージした烏帽子(えぼし)姿で押上・業平橋地区の「押(おし)」と「業(なり)」からとって「おしなりくん」と命名されています。
墨田区の地域ブランド戦略にもとづいて様々なコンテンツが展開されるそうです。
英語、中国語、ハングルなどでも外国語の案内も一部導入されており、今後増えることが想定される外国人観光客への対応も考慮されているようです。FeliCaのリーダーが設置されており、地域の情報が簡単に入手できる仕掛けも用意されています。当然のようにtwitterのつぶやきが表示されるようにもなっています。
現場の雰囲気を少し撮ってきましたのでご覧ください。
近所のおばちゃんがタッチパネルに向き合っています。一回だけ触っただけで、後はおっかなびっくり説明を聞いています。一般の方からするとタッチパネルは「触っていいものかどうか??」と思わせてしまうものなんでしょうね。銀行のATMや自動改札のように普通に使える道具になるにはもう少し時間がかかりそうだなと思ってしまいました。タッチされずらいデジタルサイネージをいかに触ってもらうかは引き続き課題のようです。今後、地域の方が主体的に情報を更新したり、そこに行かないと獲得できないメリットを用意する事によって地域メディアとしてのデジタルサイネージのあり方も変わってくるんでしょうね。今後はスタンプラリーなどもあるみたいなので、一地域住民として参加してみたいと思っています。また報告致します。
デジタルサイネージのビックイベントDSJ2010も今日で最終日です。参加者の方も非常に多く、会場は熱気にあふれています。「今後のビジネスにつながる出会いがあった!」といったポジティブな感想を出展者さんからは聞きました。
簡単なインタビューをしてきましたのでご覧ください。音声がちょっぴり聞こえずらいです。ごめんなさい。
デジタルサイネージコンソーシアム常務理事 江口靖二さん
今年のDSJの感想と来年にかける思いを簡単にお話頂きました。
株式会社日本ケーブルビジョン 超解像技術 松浦さん
携帯で取った動画の画質をアップさせてデジタルサイネージに活用する超解像技術mogumoについて説明頂きました。
サイトはこちら
株式会社日本ケーブルビジョン
株式会社デジィビット フキダシステム 柴田さん
人の動きをフキダシが追いかけるフキダシステムの活用方のデモです。
株式会社デジィビット
東和メックス株式会社 液晶+LED 中野さん
液晶とLEDのハイブリッドタイプによるデジタルサイネージ「BRID」について説明して頂きました。最近、街中で見かける事が多いなと思ったら、既に2000台も販売されているそうです。
東和メックス
非常に盛り上がった今回のDSJ2010ですが、首都圏の広告、マーケティング業界だけでなく全国の方にデジタルサイネージの認知を更に高めていかなければ、本当の意味でのデジタルサイネージの普及や発展はないのではと思った一日でした。
今後は首都圏以外でのデジタルサイネージの認知を高めるために弊社でも活動をして行く予定です。近日中にお伝え致します!
: 2010-07-07 15:38:11
僭越ですが、展示会場のノイズの中でのインタビューは
本来一番大切にしなければならないコンテンツを何と考えているのかはなはだ寂しい限りです。これでは日本のDSの未来は無いでしょう。
DNP 大日本印刷 エンターサイネージと業務提携 デジタルサイネージを活用した大学生向けプロモーション事業を展開
海外では大学向けのデジタルサイネージ媒体が多いですが、日本でも若者向けの有力な媒体として動きだしていくと思います。
リーリース記事はこちら
NGC×SAMSUNG マルチディスプレイコントローラー
通常のアスペクト比ではないマルチディスプレイを可能にするコントローラーです。リテールやイベントでの活用が増えそうな気配です。
NGC
VANTEN エンゲージメディア
バンテンのニールさん 日本のデジタルサイネージ業界で一番背が高いです。エンゲージメディアは多くのデジタルサイネージ媒体で稼働中です。
vanten
明日も引き続きレポートしようと思います。
国内最大級のデジタルサイネージイベント「デジタルサイネージジャパン2010」が今日から開催されています。昨年に比べて各企業のブースも力が入ったものが多く、入場者数も増加しているように感じます。会場の雰囲気と本日発表されたデジタルサイネージアワードの模様をレポートします。

会場風景 多くの参加者の方で熱気にあふれています

世界最狭レベルのつなぎ目の目立たない60インチ液晶ディスプレイを発表したシャープ 54面マルチによるダイナミックな展示

幅広いユーザーに対応したラインナップを持つNTTグループによる「ひかりサイネージ」

DNPによる42型ディスプレイを12台連動させたデジタルサイネージシステム「トールビジョン」
デジタルサイネージアワード2010
去年のプレアワードを経て第一回目となるデジタルサイネージアワード2010は、多くの応募作品から下記の企業が選ばれました。


表彰式

受賞者のみなさん
詳細は下記URLから
デジタルサイネージの未来を予見させる作品が掲載されています。ぜひご覧ください。
毎回デジタルサイネージ業界で先進的な取り組みをされている企業のキーパーソンにインタビューする「デジタルサイネージキーパーソンインタビュー」。第10回である今回は博報堂の辻さんにお話を聞いてきました。
DSI 御社におけるデジタルサイネージビジネスの位置づけを教えて頂けますでしょうか?
辻さん 弊社はマーケティングの会社で、コミュニケーションのストラテジーを作っていてくのがミッションです。それをする上で「統合マーケティング」という言葉を使っていまして、その中のタッチポイントの一つとして「モバイル」もあるし「デジタルサイネージ」もあるし、もちろんマスメディアもあるというという位置づけになります。デジタルサイネージをどうしようという主語はなくて、マーケティングを最適化する上で非常に重要なものとしてあるというスタンスになります。生活者がどういう情報が欲しくて、ニーズがどこにあるかを考えて、得意先の課題と照らし合わせて何をするかという事なんですね。
デジタル化がキーワード
キーワードは「デジタル化」だと思うんです。デジタル化が全てのものを変えていって、生活者の情報を取る行動も変わって来ているので、得意先のマーケティングの仕方も変わるし、メディアのあり方も変わってくるという事なんですね。結局、デジタルが今までのアナログと何が違うかと言うと、「結果が見えてくる」という事が大きな違いですね。ログが取れたり、結果が数字で見れたりする事によって得意先のマーケティングが変化していくという事なんですね。分かりやすく言うと、博報堂は昔、マスで一方的に伝えるだけでコミュニケーションが出来ていたのが、今は生活者主導社会の中で、情報はSNSなど含めより双方向のものになっています。トリプルスクリーンという言葉があるように、あらゆるタッチポイントのメディアがデジタル化していると言えます。私達はデジタル化されたメディアの一環としてデジタルサイネージを捉えています。
デジタルサイネージの社内プロジェクト
「デジタルサイネージプロジェクト」が社内にあります。2008年ごろから課題解決のためのプロジェクトメンバーが集まってスタートしています。パソコン、携帯以外のデジタルメディアが増えてくるなかで、JRさんのトレインチャンネルのように、今まで紙で入稿していたものがデジタルによる入稿になるという変化があります。デジタルメディアにおいてどういう表現で、お客様に何を伝えるのか、お客様はどういうものを見たいんだという事がテーマになっていくわけですね。その中でクリエイティブ、マーケティングも含めて、社内の知見をすり合せようという事でプロジェクトがスタートしました。ハード、MD連動、メディア化、新技術、効果測定、クリエイティブ、出資・提携チームと、全体をプロデュースするチームという8つのチームから成り立っています。得意先のマーケティングが変化する中で、課題に応えていくためにプロジェクトがあるわけです。
DSI そのプロジェクトチームは実際の案件に取り組んでいるのですか?
辻さん はい。色々なパターンがるのですが、それぞれにプロジェクトメンバーを付けて実際に取り組んでいます。テクノジーが先行して考えられてきたケースが多く、そこに生活者の利便性という視点が欠けていたケースもあったかと思います。テクノロジーが核になるのは当然ですが、お客様視点で付加価値を付けて良いものにするが我々の仕事になります。また、得意先からお金をもらうモデルなのか、お客様からお金をもらうモデルなのか、何れにしてもビジネスとして成立しないといけないわけですね。我々に相談が来るときはそうしたビジネスモデルを含めた相談が多いんですね。
デジタルサイネージに関わる4つのオーダー
辻さん 頂くオーダーとしては大きく4つに分けられます。一つは、従来の仕事の延長線上にあるメディアプランニングの中にデジタルサイネージを取り込む作業です。ここでは、マスを含めた全体戦略の中で提案を行っていきます。二つ目は機器メーカーさんからの依頼による、ロケーションや媒体の開発になります。弊社には「買物研究所」という組織があり、リテールの現場で生活者がどう動いているかという知見もありまので、そうしたものと掛け合わせて、設置場所の開拓やメディアの値付けなどを行っていきます。売り場における効果や販促にかけられる予算をベースに値付けなどのお手伝いをしていきます。またそうした企業からクリエイティブを依頼される事もありますし、そこから共同事業に発展するケースもあります。3つ目は流通事業者さんからの依頼になります。スーパーやコンビニ、専門店などの流通業におけるプロモーションのデジタル化です。この部分についてもメディア化や共同事業への取り組みが考えられます。4つ目は鉄道・交通関連からの依頼になります。ここではトレインチャンネルのようなインフォメーションもありますし、パスモやスイカといったものと連動する流れも考えられます。
「情報発信」、「販売促進」、「顧客管理」といった事がテーマになる事もあります。頂くご相談は様々ですが、プロジェクトチームでプランニングをして、課題解決に向けたお手伝いをしていく形になります。各々の事業者さまの強みと弊社のソリューション力、マーケティング力、生活者視点を組み合わせて取り組んでいます。博報堂は繋ぐ能力があると考えています。我々はマーケティングの会社で、デジタルサイネージの事業化をすすめる会社があった時に、そこをプロデュースする力がエージェンシーにはあると考えています。また、そこで大事になってくるのが効果測定です。効果がある形にしなければメディアとしても成り立たないので、効果が上がらなければその理由を検証して、PDCAを回していく事が我々の付加価値だと考えています。
DSI 当たり前の事かもしれませんが、マーケティングや生活者の視点がデジタルサイネージよりプライオリティが高いという事ですね
辻さん マーケティングコミュニケーションの会社ですから。昨年のデジタルサイネージプレアワードで賞を頂いた、大阪道頓堀の「トンボリステーション」で実施したインタラクティブなデジタルサイネージの事例があります。そこでは、しくみデザインさんのテクノロジーとクリエイティブ、そこにメディアを掛け合わせることによってお客様の課題解決に向けたソリューション提供を行っているという事になります。あらゆるメディアがデジタル化する中でデジタルサイネージは非常に重要なタッチポイントだと考えています。
統合マーケティングソリューション
DSI どのような成長戦略を持って取り組んでいますか?
辻さん 博報堂は得意先のバリューチェーン全部に対して、商品開発なども含めて取り組み「統合マーケティングソリューション」を提供することが使命です。そのコアにあるのがエンゲージメントリングです。弊社はとにかく生活者発想であり、現在は生活者主導社会であるという捉え方をしています。そうした時代に生活者の心を捉えるには、生活者の側に立って、絆(エンゲージメント)を作らなければなならいと考えています。
DSI そのエンゲージメントリングにどのようにデジタルサイネージは関わっていくのでしょうか?
辻さん エンゲージメントリングの中心には「心が動く」があり、その周りに「選択する」「共有する」「絆を感じる」があります。単純な左から右へのコミュニケーションではなくて、「心が動く」という発火点があり、「選択する」という輪が回る場合もあるし、「共有する」という輪が先に回る場合もある。それらがグルグル回って、口コミがあり、ブログがあり、SNSがある中で、生活者主導社会が成立している、情報設計が重要になります。私たちのプロジェクトで語るデジタルサイネージの位置づけとしては、「心の窓が開いた時にアプローチできるメディア」だと考えています。テレビはリビングで見るメディアですよね。デジタルサイネージについては、街を歩いている時にきっかけになるメディア、「心を動かすスイッチ」になると言えます。認知している情報がリマインドされる、「きっかけになるメディア」だと考えています。もう一つは、販売と連携した計測可能なデジタルメディアとして力を入れています。例えば、メーカーさんが持ちこみの電子ポップが、どんなクリエイティブで効いているのか、モバイルと連動させるとどうなるか、顧客データと連動させるとどうなるか、といったところが弊社が一番取り組んでいるところですね。
DSI そうした位置づけや取り組みの中で、デジタルサイネージに関する成果はどんなものがありますか?
辻さん ひとつはトレインチャンネルをはじめとする様々ななどのデジタルサイネージメディアの売上があります。先ほどの4つの流れの中で、コンサルティングという形であったり、クリエイティブという形であったり、プロジェクトフィーという形であったり、効果測定といったものが弊社としてはビジネスになっています。
DSI デジタルサイネージ関するクライアントの反応はどうでしょうか?
辻さん デジタルサイネージはその効果測定が確立されたものではありません。ただ、得意先からはより流通の52週と連動させた販売促進のデジタル化はニーズとして存在します。デジタル化によって結果が見えるメディアに関するニーズは高いので、その課題解決に博報堂は貢献したいと考えています。そうした意味で責任をとれる広告代理店、ビジネスパートナーになっていきたいという事です。統合マーケティングのコンセプトに基づいて情報設計するなかで、街中での気づきもあれば、店頭での気づきもあるわけですね。
DSI 今後の目標などはありますでしょうか?
辻さん 時代の変化のスピードは更に高まります。テクノロジーは更に進んでいくだろうし、効果測定の方法の進歩や、また、生活者の変化もあると思います。今、取り組んでいる活動の延長線上に博報堂のビジネスがあって、その中にデジタルサイネージもあると考えています。時代に合わせたコミュニケーション設計を進化させていく事が基本だと思っています。そこでキーになるのがデジタルであり、テクノロジーであり、プラットフォーム発想であるわけですね。効果に責任を持てる広告代理店の取り組みのひとつに、デジタルサイネージがあるのではないでしょうか。それが得意先とのビジネスパートナーとしての関係に繋がっていきます。
DSI 目標や問題解決に対する取り組みとしはどんなものがありますか?
辻さん テクノロジーが分かって、クリエイティブが分かって、事業が分かる人間を如何に育てていくかという事だと考えています。統合マーケティングソリューションを出来るプロデューサーを育てていくことです。
DSI 今度の展開の中でデジタルサイネージのアド・ネットワーク化というものもありますでしょうか?
辻さん テクノロジーが更に進化し、各媒体社さんの面数が更に増えて、価格と広告主のニーズが合致すれば、今後は伸びていくのではないでしょうか。
DSI システム、指標、コンテンツの標準化に関してはいかがでしょうか?
標準化が進めばメディアとして育っていく可能性がありますし、そのためにもデジタルサイネージコンソーシアムに加盟しています。 広告指標の標準化については、弊社でも試行錯誤しながら取り組んでいるという過程です。何の目的のための効果指標なのかをよく考えていかなければなりませんね。
DSI 統合マーケティングの視点の中で、デジタルサイネージに取り組んでいるという事はよく分かりました。最後に、デジタルサイネージに関する御社のメッセージがあれば教えてください。
辻さん デジタル化が進む中で、生活者が変化して、得意先のマーケティングが変わってきています。先ほどもお伝えしたように、コミュニケーション設計をする上で、デジタルサイネージは「心の窓が開いた時にアプローチできるメディア」としてあると考えています。弊社の統合マーケティングの中でも重要なタッチポイントになっていきますので、積極的に取り組んでいく予定です。
DSI 本日はありがとうございました。
(インタビュー終了)