日本初のデジタルサイネージ・コンサルタント、デジタルサイネージ総研(TM)が国内および海外の最新情報や市場の動向をお届けします
アラブ首長国連邦にある500以上のモスクに、この春デジタルサイネージネットワークが導入されます。宗教関連施設でいまだかつてない大規模と言われています。
国家機関によるプロジェクトで、既存の300か所のLCDモニターのアップグレードと、今回新たに250か所新設(業者はサムスン等代理店のAlpha Data)で、いままでマニュアルでコンテンツを更新していたところを、新しいネットワークはGSMで一括制御されます。
コンテンツはお祈りのタイミング、コーラン、主要なモスクでの説教などが配信され、テレビ会議にも使われるそうです。
「我々の使命は、信者が常に情報を享受できるようにすること」と当局は語っていますが、このネットワーク整備の目的のひとつは、イスラム地域の穏健派として、政治的にも経済的にも”西側”とアラインしている国、というイメージを広くプロモーションする為とされています。
設置は3月に完了予定ですが、UAEにおけるサイネージの盛り上がりを反映しています。ガルフニュース紙によると、今年125%の成長が見込まれていて、この時期としては他の地域を引き離す高成長が期待されています。
昔しばらくドバイの近くに住んでいた当時の記憶を辿ると、時間になるとコーランが聞こえてくる以外は、中で何やっているのか、当然立ち入り禁止で、神秘に包まれていたイメージだったモスクに、デジタルサイネージのネットワークが構築されるというのは違和感がありますが、時代の流れですね。サイネージの役割はここにも広がりを見せています。ずばり販促ではなく、コミュニケーションツールとしても注目度が高まっていることがわかります。

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