Rita’s EYE ” 残念なデジタルサイネージ” - Road To DOOH -

2011-05-03 : : Rita.K : 1,480 views

 はじめまして。Rita.Kです。

私の所属するコンテンツ制作会社も震災の影響で受注激減(泣)。

この機に、社長から昨今のデジタルサイネージ業界についてブログでも書いてみなさいと言われ、思うところを数回に分けて綴ってみたいと思います。 

とは言え、私、本業はネットテレビの企画ディレクター。専門外の事をブログに書くなんて、「社長!ムチャ振りだわ!」と訴えた所、社長の友人であるDr. IVAN MANUELとの掛け合いでおやりなさいと。

お!専門家の助っ人がおりましたか!IVAN先生!よろしくお願いします。

そんなわけで、よそから見たデジタルサイネージ業界についてコメントしたいと思います。

「残念なデジタルサイネージ」

Rita ;

そもそも「デジタルサイネージ」ってなんなんでしょう

様々な文献も読みあさりました。結局「電子看板」のことですよね

古くからある広告の形態で、それが通信技術や映像配信技術と結びついて

新しいメディアとして注目されてきたって事ですよね

IVAN ;

日本では、「駅の時刻表」や「ホテル内の案内板」等がデジタルモニタで表示されていますね。これもデジタルサイネージと呼んでいるけど、残念だね・・・。

Rita.K ;

残念?でも、あれって便利で、結構役に立ってると思うけど・・・。 

IVAN ;

僕は、このブログをお手伝いするに当たって、なかなか進まないデジタルサイネージ広告について解説して欲しいと頼まれました。その意味で、残念だと思っています。 

Rita.K ;

そうそう!そういった専門家の視点を色々お伺いしたいと思います

とは言え。あの~残念の意味がよく分からないのですが・・・例えば私だと「うちも広告制作会社だしあれで広告を放映すればいいんじゃないのかな」って、単純に思っちゃうんだけど。違うんですか?

IVAN ;

そうだねー。まずね、“Place Based” Digital Signage と言うんだけど、これね、設置場所の状況や条件によって、「使い方」がかなり限定されるって事なんだ例えば、駅で電車が遅れているとき、にこやかな顔でガムやチョコの広告がでても、そんな事よりいつ復旧するか知りたいし、ホテルの案内板に葬祭場の広告がでても都合悪いだろうなぁって思わない? 

Rita.K ;

あぁ・・・つまり、いつでもどこでも勝手に広告が出せるわけじゃあないって事なんですね。う~、なるほど。それが「日本の進まぬデジタルサイネージ」って意味なのね。

じゃあアメリカどうなのアメリカではネットもスマホ発達していて、逆にデジタルサイネージなんて必要ないでしょう?

IVAN;

Oh~Ms.Ritaまず、このように見てください。

日本は密集した単一民族型社会だけど、アメリカは「広大な田舎」の多民族社会。どこにいってもアイキャッチの「看板」で自己主張しないと、次の行動を促せない。ニューヨーク以外、ほとんど車で移動する社会なので、一目でわかる看板が多いんだ。広告手法の中でも、元々看板の重要度が高いんだ。 

Rita ;

確かに!色んな看板見かけるもんね!そう言えば海外に行くと、けっこう看板見るの楽しみかも。思わず「いいモデル」探したり(笑)看板をバックに写真を撮った事もありました(笑)。

うちの社長も、よく地図入りのコンテンツを作っているけど、次の行動のためなんだと言う事は、看板関連の広告会社からの参入が多いの? 

IVAN ;

そう言う事ばかりじゃないんだ。

日本では「看板」のデジタル化みたいに思われているけど、Ms.Rita の言うとおり、デジタルコミュニケーションの発達しているアメリカではDOOH (Digital Out Of Home) という業界があって、スマホやネットサービスと組み合わせてDOOHを使うのが一般的だよ。その意味で高度なプランニングスキルを必要とする新しいカテゴリーだね。 

Rita.K ;

私も「看板のデジタル化」だと思ってたわ(笑)。そんな短絡的なものじゃないのね。と、なると気になるのが・・・、あのね、社長もよく資料を作ってるけど、DOOH Media って効果があるのかしら? 

IVAN ;

来たね(笑)!その質問もよく来るけどアメリカで一般的なのは「セール告知」や店舗の「イベント告知」等で、日本の広告会社の人がよく聞いてくる「広告出したら売れますか」っていうタイプの、あまり「告知内容」を考えていない質問自体が『残念』だよね。

効果指標をどれにするか、そもそもPlace Based という設置場所が決まっているわけだから、接触者の属性(性別や年齢)データの分析や、OTS ( Opportunity TO See )という接触指標(交通広告の乗降客数等非接触を含む数値と違い、実際の視聴者数や回数)や告知物の累積販売に対する考え方のひとつLTV ( Life Time Value ) を無視して、「効果のありなし」という議論は無謀なのだよ。アメリカでは ARBITRON 社が精度の高いターゲットデータを公開しているよ。

Rira ;

あ!先生、そのお話し、とても分かりやすいわ!

あれ?えっ!?ちょっと待って。ネット映像配信も今やOTSだけど、サイネージって違うのそれじゃぁ広告単価の設定ってまさか「通行人数」?むむ~。思っていたのと全然違う~!だからDr.IVANが残念って言っていたのね。

それに「高度なプランニングスキルを必要とする新しいカテゴリー」と言ってる意味が、少しづつ理解出来てきました!

それにしても「デジタル・サイネージ」奥が深い!

こうやってお話しを聞いていると面白いわ!これからも色々教えて下さいね!

 

では今日はこの辺にして、また次回。

次回は「OOHからDOOHへの転換」についてです。

 

第1回目、如何でしたでしょうか?

Dr.IVANに「こんな事聞いてみたい!」等ありましたらお気軽にメール下さい。

質問、ご依頼は下記にメールしてください。 

rita@nasu-offshore.com

 

Rita.K

Rita.Kは、NASU所属の「ネット通販番組」企画・キャスティングディレクター。

20114月からレギュラー番組で、自らMCも努める。

NASUはデジタルサイネージコンサルでもあり、Rita.Kがブログを担当。

 

IVAN MANUEL

米国のITジャーナリストで、専門はデジタルテレビ。

デジタルテレビの最新テクノロジーと広告関連業務に精通。

米国地デジ化終了後、「NASU」のアドバイザーとして度々来日。

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