導入時に気をつけたい「デジタルサイネージの落とし穴」トップ10

2008-08-28 :, , , : DSI : 4,783 views

さあデジタルサイネージを導入だ!と決断したあとに気をつけるべき事柄のトップ10をご紹介します。題して「デジタルサイネージの落とし穴」トップ10。

No. 1:明確な目的の欠如

デジタルサイネージを使えば効果的なマーケティングができ、潜在的な顧客の購買行動に影響を与え、ターゲットごとに最適なメッセージを送ることができます。とはいえ、明確な目的がなければ成功はおぼつきません。

事前にしかるべき時間をかけて、実現したいシステムの姿を紙に書き出すことで、方向性と焦点が定まります。曖昧な目標を掲げて努力しても無駄な費用とフラストレーションを生むだけです。

No. 2:デジタルサイネージをITプロジェクトと誤解する

デジタルサイネージ・ネットワークと聞くとITっぽく聞こえますが、ITプロジェクトだと考えるのは危険です。

優秀なITマネージャーであっても、普通はデジタルサイネージの成功に必要な経験を持ち合わせていません。ITマネージャーはデジタルサイネージをパワーポイントのプレゼンのように考えてしまいがちですが、実際には全く違うからです。

パワーポイントは素晴らしいビジネスツールですが、テレビ番組やCM、ニュースやプロモーションビデオをパワーポイントでつくることはあり得ません。実際には、デジタルサイネージの扱う内容は会議室よりはテレビ局のそれに近いのです。そのことを忘れないでください。

No. 3:コンテンツの欠如

コンテンツのないデジタルサイネージなんて、記事のない新聞みたいなものです。

デジタルサイネージをやるという決断の裏には、何らかのコミュニケーションをしたいという意図があるはずです。しかし、コンテンツなしのコミュニケーションはありえません。幸いなことに、ロゴやCM、プロモーションビデオ、印刷広告、図面などの既存のリソースをデジタルサイネージのコンテンツとして再利用することが可能です。

加えて、RSS フィードは常にアップデートされる新鮮なコンテンツの供給手段として優れています。ニュースや天気、スポーツの試合結果などの情報があれば、視聴者の関心を引けるでしょう。

ソースが何であれ、コンテンツはデジタルサイネージの成功を左右します。コンテンツをどこから持ってくるかはネットワークの設置それ自体と同じくらい重要です。

No. 4:プロジェクトマネージャーの欠如

国際宇宙ステーションの設計ほどではないにせよ、デジタルサイネージ・ネットワークの構築は複雑な仕事です。そうしたプロジェクトでは予期せぬ問題の発生が避けられないため、その影響を最小限にとどめるためには独立した専任マネージャーの存在が不可欠です。複数のマネージャーによる委員会などはマネージャーがいないのと同じで役に立ちません。

No. 5:コンテンツをアップデートする人がいない

RSS フィードやニュース配信サービスは鮮度のある情報源ですが、あなたの会社の独自のメッセージや最新情報はどうしますか?

視聴者に見てもらえるデジタルサイネージ・ネットワークを維持するには、新鮮なコンテンツが際限なく必要です。したがってデジタルサイネージの運営には、優秀かつ強力な人材をコンテンツ制作者として配属する必要があります。さもなければ、ネットワークに流れるテキストや画像、ビデオは瞬く間に古ぼけてしまうでしょう。そうなってしまっては逆効果です。いったん「前に見たからいいや」という印象を持たれてしまうと、それをくつがえすのは困難です。

No. 6:安物買いの銭失い

予算を気にすることは何も悪いことではありません。が、ディスプレイやコントローラー、ソフトウェアといった製品や、コンテンツ制作を含めたサービスの選択を、値札だけを基準に行うのは長期的に見て得策ではありません。

コストだけを見て組み上げられたシステムではポイントをはずしてしまいます。デジタルサイネージ・ネットワークでは、目的とする人々に情報を伝えることが重要です。単に安いからという理由で購入したシステムは、節約したお金以上の機会損失を招いてしまう危険性があります。

No. 7:設置場所がきちんと決まっていない

モニターをどこに設置したいのかを決めておくことはいくつかの理由で重要です。まずプレイヤーのレイアウトのためにはモニターの位置が決まっていなくてはなりません。プレイヤーからモニターまでのケーブル長を考慮する必要があるためです。位置をしっかり決めておくことで、設置工事の費用や再工事による無駄な出費を抑えることができます。

2つめは、実際に設置する場所の決定で、これはマウント方法の検討に欠かせません。また電源の確保、周辺の邪魔な光源への対処などもできませんし、悪くすれば、No.1 に挙げた目的の欠如を示すサインかも知れません。

No. 8:設置業者のゼネコン的能力の欠如

デジタルサイネージの設置作業はかなり複雑です。壁に穴をあけたり、独立アースの電源を増設したりといった目に見える作業のほかにも、ダクトの移動や壁の補強などの微妙な調整作業がその都度発生します。そのため、ゼネコン的実績のある業者を選んだ方が無難です。場合によっては大工や電気工、配管工、空調工などが必要になったとしてもおかしくありません。これら全ての職工をまとめて管理できる業者に頼んだ方が、時間とコストを節約できるでしょう。

No. 9:システムの習熟期間を十分に取らない

デジタルサイネージの担当者は、その成果を経営陣に早く見せたいと急ぎたがるものです。相当な金額を注ぎ込んでいるのだから、できる限りはやくお披露目するのが当たり前というわけです。

しかしながら、デジタルサイネージ・システムのためのコンテンツを制作し、スケジュールを組み、表示内容を切り替えるにはスキルが必要です。デジタルサイネージ・ネットワークを使いこなせるだけの訓練を積むには時間がかかります。十分な習熟期間を取れないまま一般に公開したとしたら、コミュニケーションのための努力を台無しにしてしまうことでしょう。

No. 10:計画段階で将来の拡張を考慮していない

先のことを考えない計画は高く付きます。将来に目を向けておかないと、拡張を実現するために未償却の機材を取り替えなければならない事態を招くかも知れません。経験上、デジタルサイネージを導入した後には例外なく拡張への興味が出てくるものです。はじめから備えておきましょう。

Project Management | Top 10 deployment pitfalls | Digital Signage Today より、一部を翻訳して引用)

いかがでしょうか。当たり前のことばかりに思えますが、意外に陥りやすいのが落とし穴です。

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