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「2009 年」アーカイブ(デジタルサイネージ総研ブログ)


デジタルサイネージ・OOHをドバイショック後のドバイに行って見てみる

2009-12-21 : : DSI : 1,150 views

11月25日にドバイの政府系持ち株会社ドバイ・ワールドが発表した、5兆円に上る債務の返済繰り延べ要請から発した「ドバイ・ショック」が世界経済に与えた影響は非常に大きいものでした。日本の大手ゼネコンもインフラ整備事業を数多く受注していたため株価の下落など、日本経済に対する影響も少なからずありました。12月14日に発表された同じUAEのアブダビによる100億ドルの支援によって、今回の危機は一旦終息したように報道されていまが、日本のメディアによれば、あらゆる開発がストップして、高給取りの外国人達はわれ先に国を逃げ出したなどというものもあり、「実際はどうなんだろう?」と思って先日ドバイに行ってきました。

非常に短い期間にに街中を見てきただけなので、なんとも言えない部分はあるのですが、全ての開発が止まっているようではなく、ショッピングセンターには人があふれて市民の日常生活は平穏なように感じられました。もちろん、債権を持っているヨーロッパの銀行団との交渉やお隣の首長国であるアブダビとの関係のなかで大きな流れは今後つくられていくとは思いますが、街中が騒然としているような雰囲気は全くありませんでした。

さてさて、表題にあるドバイのOOHに関してですが、JCドゥコーのストリートファニチャー事業と同じように寡占的な形で屋外広告を扱っている会社がいくつかあるようです。そのなかの一つがRightAngle社です。PPP(パブリックプライベートパートナーシップ)と呼ばれる官民一体となった事業形態によって、市内の交通機関を運営しているRTAに対してバスシェルターをRightAngle社が設置して、その代わりに同社が独占的に広告を取り扱う形なっています。すでに600箇所以上に非常に良くデザインされた、エアコン完備のバスシェルターが設置されています。暑い地域ですから当然かもしれませんが、エアコンが整備されたバスシェルターは世界初だそうです。Mars Media Reserch社の2009年4月の調査によればブランド購入における消費者の選択に対してもっとも効果的なOOHメディアであったそうです。確かに街のいたるところにこのシェルターがあって、アピール度は高いように思われます。


バスシェルター外部

バスシェルター内部

またサウジアラビアからスタートした中東地域における最も大規模なOOH事業者であるKassabMediaMarketing社もドバイの街の至るところに広告塔をもっています。同社は今まで小規模な事業者がサイズもばらばらで統一感がないOOHを扱っていたなかで、多くのロケーションオーナーと交渉を行い統一感のあるサイネージのシステムの設置を進めてきました。今年の9月に完成したラシディヤ - ジュベルアリ間52.1kmで完全自動無人運転の鉄道システム「ドバイ・メトロ」ドバイのメトロにも広告枠を持ってます。


KASSAB 街中

KASSAB メトロ

アナログなOOHに関しては、ヨーロッパと同じような印象を受けましたが、ドバイらしい巨大な広告も街中でみかけることが多かったです。

巨大な屋外広告

デジタルサイネージに関しては、ショッピングセンターの中が主な設置場所になっていました。ただ、広告というよりテナントとして入っている店舗の販促的な使われ方の方が多かったよううに思います。


ショッピングモール内の情報案内端末

空間演出的に使われるLED表示機

円筒形デジタルサイネージと発光する床面(インタラクティブではなかったです)

以前の記事でドバイの空港で屋外広告メディア大手 JCDecaux と現地企業の合弁会社 JCDecaux Dicon がドバイ空港のデジタルサイネージに関して 10年間の独占契約を交わしました。という記事をアップしましたが、それほどディスプレイがインストールされているわけではなく、JCDecaux Dicon社の自社広告が目立つ感じでした。やはり景気の悪化をうけて屋外広告や交通広告の入稿状況が芳しくないのはドバイも同じようでした。

ドバイのデジタルサイネージに関しては、交通系はまだ導入がさほど進んでおらず、人の滞在時間の長いショッピングセンターがメインになっているように感じられました。これは暑い地域特有で、ショッピングセンターに多くのヒトが涼みにくることがあげられます。

メトロ車内

メトロ駅構内

ドバイのメトロではデジタルサイネージが広告媒体として活用されるといったリリースなどもありましたが、実際には運行表示と時刻表示がされているだけでした。広告媒体としての利用は今後予定されているのでしょうが、デジタルサイネージの活用に関してはまだまだこれからといった印象をうけました。ことデジタルサイネージの導入に関しては、新興国の方がスムーズに導入され易いという事もあると思います。まだ巨大な広告代理店が市場のシェアを独占しているという状況になっていなかったり、増え続ける中間層に対して露出を増やしたい積極的な広告主がいたりなど、理由は様々ですが、日本でデジタルサイネージの媒体事業を行うよりはいくらか条件はましなのではないでしょうか。そういった意味でも国のインフラ作りの真っ最中であるドバイはサイネージの発展の余地は大きいと思います。ただ、今までリリースされてきたプロジェクトが実施されていないようにみえる部分もありましたので、ドバイに関しては経済状況の回復のスピードに併せて普及していくのだと思います。何分大掛かりな取り組みが大好きな国なので、デジタルサイネージもマッチするのではないでしょうか。またしばらくしてから、もう一度訪れてみたい国ですね。

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デジタルサイネージに関わるWEB企業インタビュー:面白法人カヤック

2009-12-01 :, , , , , : DSI : 1,817 views

これからのデジタルサイネージのコンテンツ制作にはWEBプロダクション系の企業が参入してくることが想定されます。そこで今回は通常のWEBサイト以外へ向けてもコンテンツを製作されているユニークな企業ということで、面白法人カヤックの片岡さんと瀬尾さんにお話を聞いてきました。

Dsi まず簡単にどんな会社なのか教えていただけますでしょうか?

片岡さん 創業して11年目の会社になります。事業形態はカヤックオリジナルの自社サービスとクライアント様からWebサイト構築を請け負う制作の受託サービス、その他、鎌倉本社の1Fで運営しているカフェ「DONBRI CAFE DINING bowls」(http://bowls-cafe.jp/ )や、自社サービス「ART-Meter」(http://www.art-meter.com)と連動しているギャラリーなど、リアルショップも展開しています。

Dsi カヤックさんの仕事に対する取り組みはユニークだと語られる事が多いですが、普通のWEB制作会社さんとどんなところが違いますか?

瀬尾さん Web系の会社はmixiのように自社サービスを持つ会社、キャンペーンサイトやコーポレートサイトを作る会社、そしてSIを行う会社と大きくは3つに分けられていて、それぞれに特化している企業が多いのですが、弊社は3つ全てを行っているのがひとつの特徴です。自社サービスをやりながら広告案件にも取り組んでいるので、見せ方に気を使うといったことができます。またゴリゴリと開発もしているので、技術があるからできる表現なども可能になります。また飲食事業やアートメーターというWEBと連携したギャラリーを運営していますので、そういった意味では多角経営ですね。

Dsi 御社は自社サービスにも特徴がありますが、そのあたりについてお話いただけますか?

片岡さん 自社サービスはアートメーターやコミュニティサイト的なものを含めていくつか持っているのですが、基本的なテーマとして「つくる人を増やす。」という経営理念があります。その理念の元、作る人を応援するサービスを中心に自社サービスを展開しています。最近ですと「こえ部」( http://koebu.com )という音声をつかってコミュニケーションをはかるサービスや「wonderfl build flash online」( http://wonderfl.net )というWEB上でフラッシュを作るサービスなどもあります。そして、そういった自社サービスのコアエンジンとなる、つまり企画が面白い、技術が面白いといった点でいち早くWebサービスに取り入れる「BM11」(ブッコミイレブン)(http://bm11.kayac.com/ )という新規事業を専門にしたラボチームがあります。一昨年に始まったのですが、1年目は77個、去年は88個、今年は99個のサービスの開発に取り組んでいます。そこで目がついたものを大きくするというスタイルです。新規のサービスというよりは、1アプリであったり、ブログパーツのようなものもあったりします。

Dsi 「BM11」のスタッフの方は受託の開発の仕事はしないのですか?

瀬尾さん 新規開発が専門のチームなのですが、「BM11」でつくられたものは、自社サービスだけでなく、受託サービスにも展開します。その中には他の企業の方とコラボレーションしたりなど、ラボ委託というラボに丸ごと委託される仕事を承ったりもしていますね。「●●をテーマに開発をしてください」といったお題があってそれに基づいてラボが取り組んでいきます。デジタルサイネージに関しても「このような環境で何かできないか?」という問い合わせが着始めています。

Dsi カヤックさんの方向性を作っていくことが「BM11」に求められているということですね。どういう方が「BM11」に参加されているのですか?

瀬尾さん そうですね。基本的に新しくものを作りたいという人が集まりますね。自分で企画を持っている人が基本的に選ばれています。

Dsi 普通に考えるとみんな「BM11」に入りたいって思うのではないでしょうか?

瀬尾さん そうですね。色々やりたいことにも段階があって、すでにあるサービスを伸ばしたい人もいれば、自分は受託の案件で開発を効率化させたいという人もいます。または、企業と一緒に広告サイトを作りたいという人もいます。そのなかでどちらかというと、新しくサービスを作りたいとか、オープンソースで何かしたいという人が集まっています。

Dsi 今は何名体制でしょうか? 

瀬尾さん 11名です。実は弊社のCTOがオーシャンズ11を見ながら決まったんですね(笑)

Dsi 「BM11」の取り組みのなかでPCやモバイルから飛び出して、リアルを関わるものはどんなものがありますか?

瀬尾さん この会議室は閃考会議室と言うのですが、会議でアイデアを活性化させるために2つのシステムを装備しています。一つは、音声認識。会議に参加する人の発言を音声認識で抽出して、発言内容に関連した情報を机の上に投影するシステムです。そうすることで会議の流れを妨げず、アイデアを活性化させることを狙っています。 もうひとつの仕組みが、LEDの照明をコントロールし、会議室の色調を調整することで、人の想像力を誘発することを目的にした空山水という仕組みです。これは2008年にグッドデザイン賞を受賞しました。デジタルサイネージは画面がベースになっていますが、LEDの光の変化なども可能性があるのでは、と考えています。また、「世界初!? ブログを書く植物」( http://plant.bowls-cafe.jp/ )ということで、植物の表面電位の変化を元に自動でブログを更新するというものもあります。植物を触ると表面電位が変わるので、それから相性占いをやったりしています。その緑さんはオフィス1Fのカフェにあってブラウザと店舗のコンテンツを繋げる取り組みです。これは話題になってロイター通信から取材が入り、BBCで放映もされました。自分の中ではこれもある種の広告だと思っていて、第七回の東京インタラクティヴアドアワードに応募をしたところインテグレーテッドキャンペーン部門 クロスメディア入賞ということになりましたので、こうした路線もありかなと思っています。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=o74Xd810Jf4&feature=player_embedded]

Dsi リアルと連動した事例も色々とあるんですね。

瀬尾さん はい。いくつかあるのですが、アートメーターという絵の測り売りショップにプロジェクションするコンテンツ「ARTWall Project」(http://artwall.kayac.com/ )があって、3つほどバージョンがあるのですが、スクリーンの前に立った人を油絵風に見せるものや、キャラクターが登場する、触って遊べるインタラクティブアニメーションなどがあります。

Dsi かなりメディアアート的な取り組みですよね。

瀬尾さん そうですね。これはかなりメディアート寄りですね。これらも「BM11」のメンバーが制作しています。他にも表参道ヒルズにあるセレクトショップBEYES店内のクリスマスキャンペーン用に作った「twinkle tree」(http://www.beyes.jp/christmas08/ )という大型スクリーン向けコンテンツなどもあります。これはスクリーンの前に立ってもらってWEBカムで画像を取り込み、自分の体に電飾に電飾がリアルタイムに合成されるという、ちょっと遊んでもらう仕掛けになっています。

実績紹介ページ
http://www.kayac.com/service/client/492

サイトURL
http://www.beyes.jp/christmas08/

Dsi  Webサービスを展開する会社さんとは趣きが異なりますね。

瀬尾さん はい。キャンペーン路線で面白いことをやってみようというものと、実際にプロダクトを作ってみようというもの(閃考会議室)やiPhoneアプリの開発なども最近は多いですね。

Dsi 作る人は表現の領域は意識せずに仕事をされているということでしょうか?

瀬尾さん そこは躊躇しないですね。楽しかったらやってみようというスタンスですね。ブラウザの外のことも色々面白いと思っていまして、最近はつくる側の仕組みも整備されているので、今後は是非ともやってみたいと思っています。

Dsi 以前おばかアプリ選手権でお聞きしたのですが、WEBサービスも1週間ぐらいで作ってしまうのものあるそうですね。

瀬尾さん 3日ぐらいでつくってしまうものもあります。「BM11」はある意味、有象無象ですね。それぐらい短期間で作る小さなコンテンツから、長期間にわたって開発するコミュニティサイトまで玉石混合です。

Dsi 「BM11」が多くのWEBサービスを開発することは、どのような理由があってなのでしょうか?

瀬尾さん 数をこなすと技術がついてくるということがまずあって、例えば一つ作るとそこで得た技術をもとに、さらに作りたいものが思い浮かんでより深堀できるようになったりします。また一個だけ作れと言われると悩んでしまうと思うのですが、100個作れと言われたら悩まずに「とりあえずやってみよう!」という気持ちになれるのが良いのかなと考えています。

Dsi この3年間ぐらいでWEB業界でメジャーになったという意識はありますか?

瀬尾さん それはないですね。ただ同業の方から「BM11」を知ってます」と言われることは多くなりました。

Dsi  Webサービスの開発は一人でも出来てしまうこともありますが、一人でつくることとチームでつくることの違いについて教えていただけますでしょうか?

片岡さん カヤックはコミュニケーションを取ることを最も重要視しています。社内環境もその一環なのですが、基本的に仕切りを付けず、パーティションも置きません。職種もディレクター、デザイナー、プログラマーの3職種しかありません。ですので、何らかのタイミングでプロジェクトメンバーを入れ替えることも可能です。いつでもチームを組んで解散してというフレキシブルな体制になっています。その他、複数の人間でアイデアを出し合う「ブレインストーミング」というアイデアのネタを出すことも、会社全体で推奨しています。

Dsi カヤックのスタイルが苦手な人も入ってくることがあると思うのですが、すぐに馴染んだりするのでしょうか?

片岡さん もし、ブレストが苦手な人が仮にいたとしても、強制的に参加させるということはありません。それも、その人なりのコミュニケーションの取り方ですから。ただ気を付けているのは、それをしない代わりに何をもってブレストに参加しない事のケアしていくのかということですね。反対意見を述べることもNGではないですし、何かをするのに、必ず参加しなければいけないという会社ではないんですね。ただ、何か反対意見を述べた時は、そこで立ち止まるのではなく、次の手を考えて動くことを推奨しています。

Dsi どういうことがチームに対する貢献になりますか?

瀬尾さん たとえば、いいものを作るというアウトプットですね。ブレストが苦手な人でも凄いものを作ったり、技術があったりすることでチームに貢献するということになりますね。逆に技術がなくてもアイデアが出る人がいたり、貢献の形は様々です。

Dsi アイデアを出すのはディレクターの方の仕事になるのですか?

瀬尾さん ディレクターもそうですが、デザイナーやエンジニアももちろんどんどん出します。アイデア自体は全員でどこからでも出す形ですね。受託案件が来たときはチームで集まってブレストをしたり。最近流行りの表現でいうところのエンジニアドリブンという技術力を持った人が「これで何ができる?」ということを提案していく部分もあります。

Dsi カヤックさんを見ていると営業はいらないなと感じますね。

瀬尾さん そうですね。いわゆる「営業」という職種の人はいません。

片岡さん 「BM11」の場合「瀬尾が作って、瀬尾が宣伝する」ということもありますね。開発したものが、いつ同じネタで他者とかぶってしまうかわからないので。要所要所ポイントを押さえつつ、作ったらすぐにリリースします。ポイントを押さえるだけでもヒットするサービスもありまして、ある一定の規模まではディレクター不在で運営していくケースも多々あります。
面白法人カヤック 技術部 瀬尾さん
面白法人カヤック 技術部 瀬尾さん

Dsi 組織がシンプルな故、フレキシビリティが高く仕事ができるということですね。

瀬尾さん 基本的にベンチャーなんで、やれることは全部やるというかたちですね。自分でやるしかないというか(笑)

Dsi そういったスタイルが優秀な方を集めているのではと思します。ぜひカヤックさんのような優れた開発力をもったWEB会社さんがデジタルサイネージの業界にも参入して欲しいと思うのですが・・・

瀬尾さん 是非、挑戦してみたいですね。

Dsi デジタルサイネージのフィールドでこんなことをしてみたいというものはありますか?

瀬尾さん いくつかあります。この会議室(閃考会議室)でもLED(空山水)を使ったものがありますよね。アンビエントメディアという言い方をしていて、身の回りになんとなく存在しながら情報を出しているというものにも関心があります。今あるデジタルサイネージはモニターがあって、情報を流しているというスタイルですが、それをもう少し日常に入り込む形にするのも面白いかなと思っています。例えば、影を投影して、その影に情報がでるとか、影の表現で何かを知らせるとか、やってみたいなと思います。あとモバイルとの絡みもやってみたいですね。

Dsi デジタルサイネージ業界でもアンビエントディスプレイはひとつのテーマになっていますね。ただ、そこに結びついたコンテンツのあり方はまだまだ、模索中というところだと思います。

瀬尾さん デジタルサイネージの場合、ハードウェアやソフトウェアの話から、流通をどうするかといった問題までいろいろと考えなければならないことがありますね。

Dsi モバイルとの連携はどうでしょうか?

瀬尾さん デジタルサイネージは公共の場の表現なので、一番分かりやすいのはQRコードで情報を取ったり、セカイカメラのように公共の情報からパーソナルな情報を紐付けるといったことが考えられますね。ちょっと抽象的なんですが・・・iPhoneなどを使ってみるとマーカーが現れて、情報にアクセスすると環境情報や個人情報を元に展開される表現などやってみたいですね。ただ真面目にやってしまうと、その場所にいくとパーソナライズされた商品案内が来ますよ、お勧めのお店が出ますよ、といった形だとまだちょっと硬い印象がありますね。もう少しエンターテイメントよりの表現で見る人に情報を渡してみたいと考えています。情報をプッシュするだけだとユーザーの気持ちをなかなかつかめないのですが、ここで何か事件が起きているということがあると、急にユーザーは興味を持ち出しますよね。そういったポイントとしてデジタルサイネージの可能性に興味があります。

Dsi 確かに街中で事件が起こると見ざるを得ないという状況にはなりますよね。デジタルサイネージは一般のユーザーからすると、テレビにしか見えないわけで、そこで何か新しいことが見れると想像はしないですよね。

瀬尾さん デジタルサイネージをつかった表現は、ある意味ギミック的(もしくはマジック的)な要素も必要で、伝えたいことをどうプレゼンするのか、視聴者をどう驚かせられるのかということは常に意識していて、やってみたいことでもありますね。

Dsi アクシデンタルな事柄でユーザーに便益があって、しかも、うっとうしくない形で表現されるものが求められているのかもしれませんね。カヤックさんのように技術力もあってアイデアもある事業者さんには是非サイネージの領域に取り組んでいただきたいなと思っています。Webに関してはこの10年くらいの間で、表現の作法が確立してきたところがありますよね。これからデジタルサイネージの表現に関しても色々な試行錯誤を経た上で、そういったものが生まれてくるのではと思っています。そうした流れの中にカヤックさんのようなWEB系の企業さんが参加していだけると、何か新しいことがうまれるのではと思っています。今日はお忙しいところありがとうございました。

簡単にまとめ

カヤックさんにお話を聞いてみて一番に感じたことは「つくる人を増やす。」という経営理念が皆さんに浸透しているなということでした。その上でコミュニケーションの重要性を意識した、組織のあり方や仕事の進め方がユニークなコンテンツ開発に繋がっているように思います。デジタルサイネージの場合は基本的にロケーションがあって、そこに流すコンテンツは場所に依存することが多くなります。Webのように思い立ったらすぐにサービスを立ち上げるというカジュアルなスタンスは多くはありません。先日、美人時計のコンテンツがデジタルサイネージに利用された事例のように、WEBのコンテンツとデジタルサイネージはより関係性を深くしていくことになるでしょう。そうした際にカヤックさんのようにリアルと連携する眼差しをもったWEB系の事業者が活躍していくのではないでしょうか。

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東京スカイツリーをネタに情報発信するローカルなデジタルサイネージから学べること

2009-11-30 :, , , : DSI : 680 views

最近ちょっとづつニュースにその高さが報じられている東京スカイツリーですが、そのお膝元でローカルなデジタルサイネージの事例を見つけました。某不動産チェーンの支店なのですが、店頭にディスプレイを設置して来店を即す施策を行っています。まずは見ていただきましょう。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=I93cyqjC9V0]

こちらの店舗は交差点の角地にも不動産物件を掲出する無人のスペースがあるのですが、本店は少し奥まった場所の2階にあります。そこで人のいるお店にお客さんを誘導するためにデジタルサイネージ(実際には家庭用液晶テレビ)を利用されています。1分半ほどの映像ですが、押し付けがましい雰囲気もなくシンプルに伝えたいメッセージを発信しています。
ポイントとしては

  • 音声を使わずメッセージを発信(フリップ) 
  • 身近な人が登場(お店の看板娘)
  • 鮮度の高いネタでアイキャッチ(東京スカイツリー)
  • といったことがあげられると思います。テレビCMではない、デジタルサイネージ専用のコンテンツとしてちょっと良い印象をうけました。朝九時ぐらいに店員さんがモニターの電源を入れている店員さんに聞いてみたところ、「店長のアイデアです。」との事でした。このお店の事例のようにチェーンの本部が決められた情報を発信するだけではなく、各店舗ごとに発信したい情報を自分たちでカジュアルにつくっていくことが、これからのデジタルサイネージには必要なんでしょうね。

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    Made in 北海道なデジタルサイネージが熱い

    2009-11-20 :, , , , , : DSI : 1,216 views

    昨日、北海道に本社を置くビズライトテクノロジーさんの新製品の内覧会に行ってきました。Furelo(フレロ)と名づけられた端末は46インチのハイビジョン液晶ディスプレイを搭載したタッチパネル式のインタラクティブな情報端末です。ビズライトさんは公共交通のIT化に取り組んでいる企業で、JR東日本のオフィシャル駅時刻表サイトの運用などもされています。そこでサイネージに関しても安定運用を強く意識した設計をされているそうです。

    公共の空間に設置されるデジタルサイネージのシステム運用を考えた場合「落ちない」ということはとっても大事になってきます。街中に設置されているサイネージもwindowsが落ちてしまって残念な結果になってしまう事もありますよね。

    デジタルサイネージコンソーシアムの江口さんもデジタルサイネージは「映像配信の発想ではダメ ノンPC・ノンケーターイのWEBで考えなければ」と最近のセミナーの中で仰っていますが、今までパブリックディスプレイの筐体開発を行っていたのは基本的にパネルメーカーが中心になります。そういった意味ではWEB屋さんがデジタルサイネージの筐体開発までされるというのは、これからのサイネージ業界のひとつの象徴かもしれませんね。

    ビズライトさんはこれからショッピングセンターなどへの導入を考えているようですが、情報案内のツールは単に設置するだけでは、思ったように使ってもらえない、触ってもらえないという現実もありますので、ユーザーが使い易い「構え」=コミュニケーション設計も併せて提案することが必要になってくるでしょうね。

    アメリカの流通大手ターゲットのインストアメディアを担当するChris Borekさんは「弊社の店頭での質問の9割は○○はあるの? ××はどこにあるのといった質問だ」と言っています。wayfindingのツールを入れて「これはどうやって使うの?」という質問が増えてしまっては意味がないですからね。ビズライトさんの端末は割りと直感的につかえるようになっていると思います。

    Borek said that most of the thought that goes into messaging for the network revolves around catering to the guests needs and “getting in their heads.” He said the three purposes of the network are to “entertain, educate and merchandise.” Education was critically important of the three, Borek said, because “90 percent of questions asked in Target stores begin with ‘Where are the…’ or ‘Do you have…’”

    http://www.retailcustomerexperience.comより引用)

    メイドイン北海道のサイネージということですが、コンテンツの開発ではリアクターさんが有名ですね。さっぽろ地下街で着せ替え風なインタラクティブのコンテンツ開発をされています。

    北海道は結構実力のあるWEB開発の会社さんが多くて、国内オフショアのように活用されている事もあります。下手に中国などに発注するよりも気が利いていて、コストのリーズナブルなので東京のWEBインタグレーション事業をされている企業さんの利用も多いです。

    デジタルサイネージに関しても、総務省北海道総合通信局が北海道におけるデジタルサイネージの実用モデルを話し合う「北海道におけるICTを活用した観光情報等提供モデルの調査検討会」の開催が記事になりましたよね。(日経BPより引用)実証実験も色々と行われるようなので、意外と北海道からデジタルサイネージの新しい動きが出てくるかもしれませんね。

    以前北海道にある某空港運営会社さんから空港にサイネージを置くので「何か良いコンテンツはないでしょうか?」というざっくりとした質問をうけた事があるのですが「こんなのはどうでしょうか?」とざっくりと答えさせていただいたことがあります。

    • 洋ちゃんVISION

    北海道の星、大泉洋さんが北海道の玄関口である空港で、観光情報やグルメの情報を案内するデジタルサイネージ。

    単なる思いつきなんですが、デジタルサイネージは地域の情報発信と一緒に語られる事も多いですね。そこで、地域で情報発信力があるローカルタレントさんがキャラクターになって、メッセージを伝える方がユーザーの認知が高まるのではないでしょうか。ひとつのアイデアということで・・・

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    儲かるデジタルサイネージ事業を目指して 濃縮な5時間! 月刊ニューメディア主催セミナー 12月1日15時から

    2009-11-19 :, , , , , , , : DSI : 702 views

    月刊ニューメディアさんの主催で「儲かるデジタルサイネージ事業を目指して」という刺激的なタイトルでセミナーが12月1日 15:00から東海大学校友会館で開催されます。デジタルサイネージが儲かるビジネスかどうかという事は、中々悩ましい問題ですが、今回のセミナーでは業界の最前線にいるプレーヤーさんが参加されますので、多くの方と議論を深められればと思っています。私も19時の情報交換会に参加致します。デジタルサイネージを事業化したいと思っている事業者様はふるってご参加くださいませ。

    「成功する」「儲かる」をキーワードにデジタルサイネージ 事業づくりを総合的に把握するための濃縮したセミナー。 会場内に各社のシステム提案展示コーナーを用意。また、 情報交換会で関係者とのネットワークづくりと新たな チャンスづくりができる場。 

    【開催日】 121 火 15時~1850分/セミナー+展示見学 

    19時~2030分/情報交換会 

    【会 場】 東海大学校友会館「朝日の間」 霞ヶ関ビル35 

    【定 員】 50(先着順) 

    【参加費】 12,000(情報交換会費含む/税込)当日受付でお支払いを。領収書をご用意いたします。 

    問い合わせ先:(株)ニューメディア(吉井、古山) TEL03-3542-5231 

    時 間テーマ/講師 

    14:30 開場 

    15:0015:10 セミナーガイダンス 

    15:1015:40 基調対談「デジタルサイネージ事業は第2フェーズへ」 

    郡司秀明 (社)日本印刷技術協会 研究調査部長 

    岩田 敬 (株)パフォーマ プロダクション・スーパーバイザー 

    デジタルサイネージのコンテンツ制作で重要なポイントである❶現場担当者が情報更新できること、❷すでにある印刷データの活用と 

    いう視点で成功のキーワードを深める。 

    15:4516:05 報告「媒体ビジネス確立に求められる要因は何か」 

    毛塚牧人 (株)メディアコンテンツファクトリー 代表取締役社長 

    20096月、広告媒体社が集まって設立した協議会のねらいと活動を紹介。広告媒体化するために必要な素材の規格管理など、媒体データの 

    統一フォーマット化などの取り組みを聞く。 

    16:1017:25 提案「事業の発展を約束するASP展開と導入例」 

    提案者(予)/(株)イッツ・コミュニケーションズ、ストリートメディア(株)、(株)日立製作所、 

    (株)モールキット、(株)モシカ 

    CATVのイッツコムからは川崎市の自治体窓口のサービス展開、ストリートメディアは放送波の利用による商店街や書店の店頭でのサー 

    ビス、日立は大型ショップや地下鉄の導入例、モールキットは沖縄での取り組み、モシカは羽田空港女性トイレの調査結果を交えた報告。 

    17:3518:20 システム提案「新たなデジタルサイネージ・ソリューションはこれだ! 

    提案者(予) シャープシステムプロダクト(株)、東和メックス(株)、(株)エフ・ピー・エス 

    シャープシステムプロダクトからはソリューション提案、東和メックスから導入1,000台を突破した「BRID」の事例。FPSはサイネージで最適な 

    スピーカーの提案。各社の展示デモを交えた最新提案を聞く。 

    18:2018:50 展示見学+質問 

    19:0020:30 情報交換会(あいさつ/デジタルサイネージコンソーシアム・江口靖二、デジタルサイネージ総研・西澤佳男)

    開催要項は下記のページから
    月刊ニューメディア

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    成果の出るデジタルサイネージ媒体 日本版

    2009-11-18 :, , , , , , : DSI : 1,076 views

    今年に入ってから流通系のデジタルサイネージ媒体事業が立て続けにスタートしています。イオンの場合2010年までに250店舗規模に導入、ローソンの場合2012年までに首都圏2000店舗に設置するとの事です。先日の日経新聞にも日本のセブン&アイ・ホールディングスがデジタルサイネージを開始する事がリリースされました。イトーヨーカ堂とセブン-イレブン・ジャパンの東京都内の12店に導入を行い、効果を見ながら全店への導入を検討されるようです。全国規模のチェーンストアが店舗網を生かした媒体事業を行う場合、店舗数やディスプレイの面数が媒体の力を計測する大きなファクターになります。

    新興国のように、これからチェーンストアがあらゆる業態で店舗数を拡大させていくのなら、サイネージの媒体事業化も比較区取り組み易いでしょう。店舗の拡大に合わせて、ある意味大雑把な形でも端末自体のインストールが進んでいきます。しかし、日本の場合は既にチェーンストアの業態が成熟しており、海外のメディアの言うところの「洗練された消費者」が多いため、マーケティング、店舗デザイン、VMDの観点からも検討に検討を重ねた上でなければ導入は進みません。日本のリテールサイネージの導入過程を関係者に聞くと、どちらの事業者も実証実験にはかなりの時間をかけています。そうした意味でも大規模な事例が進んでいくスピードは海外に比べると遅くなってしまいます。

    日本型のデジタルサイネージを考えた場合、面数規模の大きさだけで価値を図るのは現実的でないように思います。そのことを感じさせる事例がひとつあるので紹介します。都内にお住まいの方であればご覧になった事がある方も多いかと思いますが、山手線の池袋駅ホームにあるJR東日本ウォータービジネスさんが設置されている「mediacure(メディアキュア)」という媒体です。

    これは飲料のベンディングマシーンとデジタルサイネージを一体化させた広告媒体です。池袋という山手線の中でも乗降客数が非常に多い駅で、反対側のホームからも視認性が高まるように高輝度の46インチの液晶ディスプレイを2台設置しています。広告で興味を持った人がすぐに自販機で飲料を購入できるのが、シンプルですが良くできた仕掛けです。またブース内に設置された携帯端末リーダーを使って特定のURLに誘引するキャンペーン施策も可能です。

    システムを導入したのはPDCさんで、駅ホーム内には光ファイバー等の回線を引くことが困難だったため、3Gの回線を使ってサーバーと接続をしています。

    JR東日本ウォータービジネスさんの行った池袋駅を利用する100名に行ったアンケートによると57.2%の方がブースの存在を知っており、12.3%の方が実際に飲料を買った事があると回答しているそうです。(日経MJより引用) 非常に認知度も高く、コミュニケーションの設計もしっかりとしている事例ではないでしょうか。広告枠としては2ヶ月毎に広告主が変わる形になっていますが、販売も順調で媒体として採算ベースに乗っているようです。このようにロケーション数が少なくてもデジタルサイネージ媒体として成り立つ形のものが、ある意味日本的なデジタルサイネージと言うことができるのではないでしょうか。

    こうした局所的なサイネージ媒体が、渋谷や新宿、東京といったターミナル駅で連携していくスタイルとスケール感のあるリテールサイネージの住み分けがポイントになってくるかもしれませんね。

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    米国7-Elevenついにデジタルサイネージを開始

    2009-11-06 :, , , , , : DSI : 674 views

    アメリカの7-Elevenがついにデジタルサイネージに名乗りをあげました。アメリカ本国とカナダで6200の店舗網を持つセブンイレブンは月間1億9000万の視聴者にリーチする事ができます。ウォルマートをに代表される米国のデジタルサイネージネットワークはTVの4大ネットに匹敵するとよく語られていますが、7-Elevenもかなり大きな媒体になりそうですね。2010年の第4四半期には設置を完了するとの事です。

    24時間営業のネットワークはDigital Display Networksがパートナーになり、モニターはHDのものを2面設置するそうです。7-Eleven側の販促としての利用と外部の広告にも利用され、広告販売はDDNが担当する事になります。

    One of the nation’s largest convenience store chains is throwing its hat in the digital out-of-home video ring. 7-Eleven will create a digital network for more than 6,200 stores in the U.S. and Canada, eventually reaching a total 190 million viewers per month when deployment is complete in the fourth quarter of 2010.

    MediaDailyNewsより引用

    日本でもローソンが今年デジタルサイネージに参入たことが話題になりましたが、米法人の7-Elevenはセブン&アイ・ホールディングスの子会社ですので、日本の7-Elevenもデジタルサイネージの導入に関しては検討しているのではないでしょうか。日本の場合POSレジに併設されたディスプレイ広告がの方が導入が早かったので、それらとの連携やモバイルとの連携が必須になってくるのでしょうね。リテール関連のサイネージの動きに関しては目が離せないですね。

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