日本初のデジタルサイネージ・コンサルタント、デジタルサイネージ総研(TM)が国内および海外の最新情報や市場の動向をお届けします
表示内容を簡単に書き換えることができるデジタルサイネージでは、クラッカーなどに勝手に情報を書き換えられないようなセキュリティ対策が必要なのは当然です。
しかし、セキュリティに問題がなくても人的なエラーでおかしな内容が表示されてしまうことはなかなか避けがたいのでしょうか。
イギリスのある地方では、休暇中の翻訳業者から送られてきた自動返信メールの内容を、正しい翻訳内容と勘違いしてそのまま道路標識にしてしまったそうです。アナログの看板ですらこんなことが起こるのですから、デジタルサイネージではもっと起こりそうです。恥ずかしい文面が表示されないよう注意が必要ですね。
Swansea郡のお役所では、「大型貨物車は侵入禁止」という文句の翻訳が必要になり、翻訳業者にメールを送ったのだが、その返信がそのまま看板屋に送られたようだ。
問題だったのは、翻訳業者がバケーションでお休みで、電子メールが自動返信だったことだ。道路標識のウェールズ語の部分は「現在職場を離れています。翻訳が必要な内容を送信してください」となってしまったのだ(上の写真)。
(メールの自動返信で、誤訳が道路標識に(WIRED VISION):ニュース より、一部引用)
YouTube の隆盛を引き合いに出すまでもなく、世の中はすでに動画の大量消費の時代に突入していると言えそうですが、今後デジタルサイネージが世界的に普及してくるとクオリティの高い動画コンテンツを大量かつ安価に制作・供給する需要が生まれるでしょう。
その際の方向性のひとつとして動画の自動生成が考えられるわけですが、その一翼を担うことになりそうなのが以前にもご紹介した animoto.com です。
写真や音楽のファイルをアップロードすると自動的にかっこいいビデオに編集してくれるオンラインサービスですが、最近さらにパワーアップしてテキストの挿入や一部の画像の強調も指定できるようになりました。画像のエフェクトも新たにかっこいいものが多数追加されている模様です。
さっそく試しにつくってみたのがこちら(音楽ファイルは animoto 側で用意されている数百曲の中から選びました)。無料では短いクリップしかつくれませんが、商業利用が可能なオプションも用意されています。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=6UI4ZM3SeX0]
完全自動でここまでできるとは驚きですね。こういうビジネスモデルもありかなという気がしてきました。
これぞデジタルサイネージ!と言えるかも知れません。デジタルサイネージを使えばこういう新しい広告メディアがつくれるということです。
[youtube:http://jp.youtube.com/watch?v=6orVkHG9DUc&ap=%2526fmt%3D18]
上の例はアメリカで実際に動いているインタラクティブ OOH 広告で、通りがかった人々がかなり反応している様子がわかります。
特徴は
また、モニターのような枠がなく、映像を使って空間をつくっている点が、今後のデジタルサイネージの方向性を指し示しているように思います。
[youtube:http://jp.youtube.com/watch?v=vgbQQQpwMt8&ap=%2526fmt%3D18]
「はじめにモニターありき」で、そこになにを映すかという発想では、これほどインパクトのある見せ方は生まれてこないでしょう。なにを表示するにしても効果がなければ意味がないので、見た人が面白いと思うようなものが今後もどんどん登場してくるに違いありません。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=nd-IKe4BoA0&ap=%2526fmt%3D18]
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=_eocM7p2jOU&ap=%2526fmt%3D18]
デジタルサイネージは結局のところコンテンツ次第である、とあちこちで言われるようになってきました。
確かに、ユーザーにとっては配信の仕組みがどうであっても関係ないですし、モニターが液晶であってもプラズマであっても構わないでしょう。ユーザーにとってはコンテンツが全てです。
というわけで、コンテンツ制作のスペシャリストである仏 Dagobert 社 の Olivier Debin 氏による「コンテンツ制作の10のルール」をお届けします。参考にしてみてください。
コンテンツ制作の10のルール
少しわかりにくいところもあるでしょうか。このリストは近いうちにアップデートされる予定です。
- Define your own magical triangle between promotion, entertainment and brand experience
- Adopt a leading theme
- Never forget that it is a furtive media
- Open a dialogue with the customer
- Create Interactivity
- Structure the content with a single graphic code or by introducing heterogeneous content with short jingles
- Be explicit at any stage of the program
- Create an efficient sequencing
- Preserve yourself from text overloading
- To promote an event, create a “cluster” of animations
(Dagobert’s 10 rules of content より、一部引用)
富士フイルムイメージテック株式会社主催の「デジタルサイネージ 2008」でセミナーをさせていただきます。
2008年10月16日(木)13:00〜、場所は東京ミッドタウン 富士フイルム本社 二階です。
お申し込み方法など、詳しくはこちらから。定員がありますのでお早めに!
富士フイルムイメージテック株式会社 | DIGITAL SIGNAGE 2008開催のご案内
富士フイルムイメージテックは、2008年10月16日(木)・10月17日(金)の2日間、東京ミッドタウン 富士フイルム本社 二階にて法人・ビジネスユーザーを対象に「DIGITAL SIGNAGE 2008(デジタルサイネージ2008)」を開催いたします。
デジタルサイネージとは、電子ディスプレイを使った情報配信システムです。屋外・店頭・商業施設・公共空間・交通機関など、あらゆる場所でタイムリーに ターゲットを絞った広告が訴求できます。 ICカードや顔認証など様々な情報技術と組み合わせることによりさらに新たな魅せ方、ビジネスチャンスが拡がります。
富士フイルムグループの技術を結集した「驚きや楽しさ」をぜひ体験してください。
この機会に最新のデジタルサイネージの世界に触れてみませんか。「DIGITAL SIGNAGE 2008(デジタルサイネージ2008)」の詳細情報は、富士フイルムイメージテックのウェブサイトをご覧ください。
⇒ http://fjit.fujifilm.co.jp/semina/article/20081016/01/index.html<DIGITAL SIGNAGE 2008(デジタルサイネージ2008)の概要>
○会期
2008年10月16日(木)〜10月17日(金)
10:00〜17:00
○会場
東京ミッドタウン 富士フイルム本社 2F
〒107-0052
東京都港区赤坂9丁目7番地3号
(東京ミッドタウン)
○ご来場のお客様へ
当日は名刺をお持ちください。
9月14日からアムステルダムの IBC 2008 を見に来ています。ヨーロッパ最大の放送機器展ということで、その規模の大きさは半端なものではありません。
その IBC で、今回初めてデジタルサイネージ・ゾーンなるものが設けられるということで、それなりに期待して見にきたのですが、実際のところは出展社数わずかに6社という非常に寂しいものでした(※カタログに載っていない出展社およびブースなしの展示、共同出展などを含めると12社です)。
さすがにこれだけでは見にきた価値がないので、広大な会場内を歩き回ってデジタルサイネージに関係のある展示をいくつか発見することができました。
それらのご紹介は帰国後になりますが、アムステルダムからひとつだけお届けするのが、3Dデジタルシネマのお話です。
会場内に 1,100人を収容する体験用の映画館があり、そこで『The Journey to the Center of the Earth』というアメリカの3Dシネマの上映会がありました。この作品は3Dシネマのために製作されたもので、専用の3Dグラスをかけて見るタイプの本格的な劇場映画です(隣席のおじさんが写真を送ってくれたので載せておきます)。

今後は3Dの映画館も増えることでしょう。3Dならではの面白い表現もいろいろと可能になりますし、楽しみではあるのですが、正面からでないと見えづらいことがあるというのがわかりました。まだ技術的に改善の余地がありそうです。
とはいえ、この体験上映会は長蛇の列ができるほどの大盛況で、ヨーロッパでも3Dへの関心の高さが伺えました。
追記:
この3D映画は、日本でも10月25日から全国ロードショーされるそうです。
先日の記事でお伝えした、ウォルマートの新しいインストア TV「スマートネットワーク」の詳細が発表されました。
ウォルマートでの実験を通してインストア・デジタルサイネージの最適解を見つけ出すのに総額 1,000万ドルと2年の期間を要したわけですが、新たに導入されるスマートネットワークは IPTV 技術によって全米 2,700店に散らばる 27,000枚を超えるスクリーンをモニターしつつ制御することが可能になっています。
また、買い物客が商品を選ぶ際の手助けとなるような商品情報を買い物の現場にタイミングよく届けるため、店舗ごとやスクリーンごと、あるいは曜日や時間帯ごとに最適化されたメッセージを表示させるとともに、それを見た買い物客の反応も測定できるようになります。買い物客の反応に合わせて表示内容を随時調整することにより、買い物客の利便性向上と売り上げの増加を両立できるはずです。
番組編成は Studio2 が担当。ネットワーク管理は Thomson 傘下の PRN が担当。効果測定と表示内容の最適化は DS-IQ が担当します。過去2年間の実験の中から最適なパートナー企業が選ばれました。
新しいデジタルサイネージ・システムは今月後半から導入がはじまり、2010年初頭までには全店舗への 27,000台の設置が完了する見込みです。入り口では「ウェルカム・スクリーン」が、最も人気の高い食料雑貨・化粧雑貨・電化製品の売り場では「カテゴリー・スクリーン」が、そして店内のあちこちにある棚の端部では「エンドキャップ・スクリーン」が情報を表示します。
最も効果的な広告場所を求める広告主にとって、商品が実際に購入される現場に広告を出すことの重要性は今後ますます高まってくるでしょう。ウォルマートのスマートネットワークのテストに参加したケロッグ社の副社長によれば、この新しいデジタルサイネージ・システムは目覚ましい効果を上げたそうです。
In a live event, simulcast between New York City and Bentonville, Ark., Walmart executives today unveiled the new Walmart Smart Network that will provide shoppers relevant and useful information via in-store TV.
The Smart Network will deliver customized content at the point-of-decision.
Walmart’s 1.0 network, seen here, will be replaced beginning in Sept. 2008.(Retail | Walmart releases details on new ‘Smart Network’ | Digital Signage Today より、一部引用)
旧ウォールマートTVでは天井近くに大型のスクリーンが設置されていましたが(2枚目の写真)、やはり見る人が少なかったようで、新システムでは確実に視線を捉える棚の位置に、少し小型のスクリーンを設置するようですね。しかもその棚に並んでいる商品の説明を流してくれるとあれば、消費者にとっても嬉しいのではないでしょうか。
デジタルサイネージのコンテンツのあり方として、よい見本となるような事例になるかどうか、今後の結果が楽しみです。とはいえ、実際の買い物客の反応を見ながらコンテンツを調整したり、いろいろなタイプのコンテンツを流してみて結果を比べることもできるので、今回のシステムがものすごい効果を発揮する可能性は高いのではないかと思います。
また、第1世代のウォルマートTVが PRN の所有だったのに対し、今回の第2世代インストア TV「スマートネットワーク」はウォルマート自身が費用を負担し、コンシューマーブランドの広告によって運用するという点も注目に値します。
不況に伴い消費が冷え込む中、多くの小売業者が支出を控える一方で、ウォルマートは初めてデジタルメディアへの投資を行おうとしています。今後その他の小売業者もウォルマートに追随するのかどうか。ウォルマートは11月14日に広告主らを集めたシンポジウムを行うと発表しているので、それまでには新しい「スマートネットワーク」が実際にウォルマートのショップに導入されるでしょう。大方の判断はそれを見てからということになるものと思われます。