日本初のデジタルサイネージ・コンサルタント、デジタルサイネージ総研(TM)が国内および海外の最新情報や市場の動向をお届けします
MegaPhone や LocaModa など米国のモバイル連携型コンテンツを紹介してきましたが、今日は日本製のものを2つ紹介します。
まずは GYOROL。これは携帯で魚釣りができるゲームで、横浜で8月6日(明日!)まで開催中の美術展『エレクトリカルファンタジスタ2008』で体験できます。
実は昨日行ってきたんですが、100尾に1度しか現れないという巨大魚を釣り上げてしまいました。結構ハマります。パソコンからでもできるのでやってみてください(GYOROL)。
さて、もうひとつはこちら、Brain Bomber。これも携帯電話をゲームコントローラーのように使って遊ぶゲームです。得点のルールがちょっと複雑なのですが、とりあえず何も考えなくても遊べるので一度やってみてください。
携帯電話はほぼ誰でも持っていますし、複数人が同時に参加できるので、デジタルサイネージのようなパブリックディスプレイを使ってみんなで遊べる娯楽を提供するというのもアリかも知れません。
とりあえず、単に広告を流しているよりは確実に人が集まるでしょう。まずは画面を見てもらわないことには、なにも始まりません。
これまでにも ANIMOTO や JIBJAB など、デジタルサイネージにも使えそうな動画コンテンツを自動生成してくれるサービスをいくつか紹介してきましたが、まだまだアイディアは尽きないようです。
今回は平凡な動画をかっこいい作品に変身させてくれるサービス。その名も『BeFunky』です。
素人っぽい出来映えのホームビデオも、2006年公開のアメリカ映画『スキャナー・ダークリー』みたいにクールな映像に変わりますね。Video Cartoonizer というそうです。
デジタルサイネージのコンテンツは自動生成が向いているのではないか?という視点から、デジタルサイネージに使えそうな動画コンテンツを半自動的に作成してくれるサービスを紹介してみようと思います。
エンターテインメント性を重視したクオリティの高い動画コンテンツを自動生成するサービスのひとつとして、JIBJAB というとても面白いサービスがあります。
以前にご紹介した ANIMOTO はかっこいい映像をつくってくれるサービスでしたが、こちらはお笑い系のコンテンツに特化しています。
しかも顔写真をアップロードすることで、自分や友人が登場するムービーが簡単に作れてしまうというすごいサービスです。数多くのストーリーがテンプレートの形であらかじめ用意されており、登場人物の顔の部分が入れ替え可能になっています。そこに任意の顔写真をはめ込むことが可能になっているのですが、台詞に合わせて口パクまでするという凝りよう。また一度アップロードした顔写真は自分のヘッド(頭)コレクションに保存されて使い回しができるようになっています。
残念ながら作成した映像を自分以外の人に見せるのは有料なのですが、かなりクセになりそうな面白さです。
こういう要素をデジタルサイネージに取り入れて行くと面白いことになりそうな気がします。広告も埋め込んだりできそうですよね。
デジタルサイネージが普及するにつれて、安価な映像コンテンツが大量に必要となることが予想されます。また今後は、時と場合(場所)によって内容が随時変化し続けるようなコンテンツが求められるようになるのではないでしょうか。
そのようなニーズに応えるための可能性のひとつとして、動画コンテンツの自動生成というアイディアが有効だと思います。
そこで、すでに存在するサービスの中から具体例をお見せしましょう。
アメリカの animoto.com というサイトでは、ユーザーがアップロードした数枚の写真と音楽データから動画を自動的に作成してくれます。しかも、はじめに音のビートを抽出し、音楽に合わせて凝ったエフェクトを次々とかけていくため、VJ がつくったようなかっこいい映像ができ上がるという仕掛けになっています。
30秒間までの映像(写真15枚程度まで)であれば無料で作成することができ、完成したムービーを1クリックで YouTube にアップできるようにもなっています。音楽ファイルは自分でアップロードする以外にも、あらかじめジャンル別に用意されている百数十曲の中から選択することもできます。
実際に作成した動画はこんな感じです。かっこいいコンテンツが簡単にできてしまいます。
最近はビジネスユーザー向けの Animoto for Business も展開しています。
デジタルサイネージは今やコンテンツが焦点になりつつあるので、今後はこの手のサービスが注目されるようになるかも知れません。
ロンドンでは比較的早い時期から地下鉄(Underground)へのデジタルサイネージの大量導入が進んだこともあり、連続する複数の画面を上手に使った面白いコンテンツの事例がいろいろ登場しています。
その中から2つほどご紹介します。制作はともに Grand Visual 社。
まずはこちら。階段を駆け上がって行くロッキーの一生懸命な姿がいい感じです。
もうひとつはこちらです。どちらのコンテンツも、エスカレーター脇というロケーションをうまく利用しているのが特徴ですが、賢いなと思うのは、ひとつの映像を時間差で流すことにより、まるで連続した映像であるかのように見せているところです。余分な制作費をかけずに連続的なコンテンツをつくり出すことができる点がワザありな感じです。
NY の映像集団 Tronic が制作した映像がカッコいいです。
この YouTube ビデオは JFK 国際空港の映像で水平5連ですが、8連のパネルもあるとか。ちなみにパネルはサムスン製らしいです。ほかにも Times Square や London、Los Angels、全米の地下鉄構内でも流されたそうです。
UNIQLOCK に続いて新たな映像コンテンツ「DRY IN MOTION」が登場。かっこいいです。
今回もアートっぽい映像が次々と切り替わって行くコンテンツですが、高速度撮影されたダンサーたちの美しい動きに思わず見入ってしまいます。UNIQLOCK 同様、そのままデジタルサイネージにも使えそうですね。というより、まさにデジタルサイネージにぴったりなのではないでしょうか。わざわざウェブサイトにアクセスして見るというよりは、街のあちこちで流れていたら素敵かなという気がします。
ところで、UNIQLOCK といい DRY IN MOTION といい、いわゆるCMとして見ると随分風変わりです。ブランドロゴが表示されるわけでもなく、キャッチコピーもなく、有名タレントも出てこない。明確なメッセージもストーリーもなく、始まりも終わりもない。こうした映像コンテンツは、既存の広告メディアの常識からは大きく逸脱しているように思えます。
しかし、広告の表現というのはメディアによって異なるのがむしろ当たり前です。デジタルサイネージはテレビCMの代わりにもインターネット広告の代わりにも使えますし、紙のポスターの置き換え用途としても使うことができてしまうため、なかなか新しいメディアとして認知されにくいところがありますが、じつは既存のどの広告媒体とも異なる特性を持った全く新しいメディアです。
その新しいメディアに適した広告表現とは一体どんなものなのか、UNIQLO の一連の映像コンテンツはそのヒントを与えてくれているのではないでしょうか。
どうやらデジタルサイネージの場合は、全く新しいアプローチの広告を開拓する余地が大いにありそうです。コンテンツのアイディアがますます重要になってくるでしょう。
以前の記事(「福岡街メディア」が先陣を切るウェブからのコンテンツ流用の試み)では、ウェブからのコンテンツ流用という視点で UNIQLOCK について述べましたが、エポックメイキングなコンテンツには様々な切り口が成り立ちますね。