「プロジェクター」アーカイブ(デジタルサイネージ総研ブログ)


デジタルサイネージアウォード受賞作品を見てきました

2009-05-11 :, , , , , : DSI :

今年から始まるデジタルサイネージジャパンでアワードが開催されますが、海外でもいくつかデジタルサイネージのアワードが実施されています。小売店舗、公共スペース、ヘルスケア、エンターテインメントなど各部門ごとにノミネートされた案件が審査員によって評価されます。アメリカではチェーンストアの発達に比例して流通業向けのデジタルサイネージが多数存在しているので、大規模な案件などが多いのもひとつの特徴です。国際的な流通業のマーケティングに関する団体POPAIが開催しているコンテストやデジタルサイネージEXPOで表彰が行われるアワードヨーロッパで開催されるものなどデジタルサイネージの普及に併せて開催数が増えてきています。
カンヌ国際広告祭のように世界各地から作品がノミネートされるコンペティションもありますが、デジタルサイネージに関しては北米・ヨーロッパ・アジアとそれぞれの地域でそれぞれにアウォードを開催している状況です。パネルメーカーや一部のソフトメーカーを除くと、基本的にはローカルな事業者がローカルなクライアントにサービスを提供するという状況が現在のデジタルサイネージの現状であるといえます。今後はデジタルサイネージに関しても国際的に権威のあるコンペティションが開催されるようになるかもしれませんね。
さて表題にあるデジタルサイネージアワード受賞作品ですが、実は日本にインストールされている事例があります。名古屋のトヨタフィナンシャルセンターです。ソフトウェアやクリエイティブ・ディレクションを担当しているのは流通業向けのマーケティングエージェンシーJohnRyan社です。ハードはパナソニックが担当しています。このトヨタファイナンシャルプラザはトヨタファイナンスの唯一の実店舗で、同社が取り扱っている金融サービスを紹介をする場所になっています。
トヨタファイナンシャルセンター
ライフウォールと呼ばれる70インチのリアプロジェクションを6×2のフォーマットで並べた大画面とキオスク端末がインストールされています。
オピニオン・ポスト
キオスク端末は「オピニオン・ギャザリング・ポスト」として各種のサービスに関する質問に答えると「オピニオン・フォーラム」にリアルタイムで反映しライフウォールで結果が見れるそうです。
実際に試してみました。
R0015532
クイックペイに関する質問に答えていきます。
R0015537
最後まで質問に答えると粗品引換券が印刷され、スタッフに渡すとメモパッドがもらえます。キオスク端末を操作するインセンティブとしては微妙な感じです。
ライフウォール
この操作後ライフウォールにクイックペイの解説が流れるようですが、ずっと端末の画面を見ていたので全く気づきませんでした。
キオスク端末でクイックペイ搭載のTSキュービックのサービスの認知

ライフウォールの大画面で該当サービスのブランドを体験

申し込みをして、この場の自販機でクイックペイの早さを体験

さらにサービスの利便性に対する気付きを誘発
といったような流れを意図していたようですが、正直どうしてこのようなツールが必要なのかよくわかりませんでした。スタッフに操作方法を聞いても、派遣の方であまり理解はしていないようでした。コミュニケーションの設計が悪いというわけではないと思うのですが、もう少し直感的に操作できるかツールにするか、使い方をちゃんと説明できるスタッフの方がいた方がよいのではと感じてしまいました。迫力のあるライフウォールやかわいいキオスク端末など役者はそろっているのにちょっぴり残念な印象です。
R0015544
トヨタの台所事情が厳しいせいかわかりませんが、この店舗も今月31日で閉鎖という事になったようです。
店舗で商品やサービスの認知を向上させるためのツールとしてデジタルサイネージを導入しても、「ユーザーは思ったようにアクションを起こしてくれない」という事を再認識させる受賞事例でした。

コメントする

プロジェクターはデジタルサイネージをどう変えるか?

2009-05-08 :, , , : DSI :

以前の記事で(ポータブル・プロジェクターはデジタルサイネージをどう変えるか?)書いたプロジェクターの可能性ですが、中型や大型のデジタルサイネージにも活用の場が増えてくるのではと思っています。画面サイズの自由さによって可能になる表現は、ストレッチLEDやマルチディスプレイが与える印象とは違ったものになります。短焦点タイプの登場や高性能なフィルムの利用によって、街頭に面したロケーションで日中でも視認性の高いサイネージを実現する事が出来るようになっています。
街角に設置されている一般的なデジタルサイネージのディスプレイはユーザーにとって限りなく「テレビでしょ・・・」という認識しか与えていないのではないでしょうか。家庭であまりにも馴染んだベゼルに囲まれたスペースが街中に設置されただけでは、印象に残る体験を提供するのは難しいと言えます。そういた意味でもスクリーンサイズを限定されないプロジェクターは可能性があります。
またプロジェクターは今までイベント用の大型映像などで活用されて来た実績があります。普段見慣れたサイズの映像から離れたスケール感がどんな体験を与えるのかという意味で、いわゆる「イベント映像」の表現から学べる事も多いのではないでしょうか。
下記に紹介する映像はカナダのケベック・シティが市制400周年を迎えた際の映像です。海岸の巨大なサイロをスクリーンに見たてて、20000ルーメンの高輝度なプロジェクターで映像を投影しています。映像はケベック出身の演出家ロベルト・ルパージュによるものです。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=OSFTzmJgvdk]

よりきれいな映像とプロジェクトの経緯はこちら
プロジェクターはウシオ電機が92年に買収したクリスティ・デジタル・システムズ社のものです。こうした大掛かりなイベント映像とデジタルサイネージを同列に語る事はできないと思いますが、コンテンツを考える時のヒントになる部分はありそうです。

コメントする

ドバイからマイノリティ・リポート!

2009-04-26 :, , , , : DSI :

デジタルサイネージの未来像について語る時によく引き合いに出されるのが映画「マイノリティ・リポート」 です。
ドバイにもマイノリティ・レポート的インターフェースを目指している会社があります。ドバイのエアポートフリーゾーンで2003年に設立されたMultiSell Technology社です。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=5ug4BRgDzA4&feature=channel_page]
少し分かりずらいですが、同社のMultiPointの技術を使って人の動きを捉えています。
多くのアプリケーションを持つMultiSell社はこれらのインタラクティブなディスプレイ技術を使い、既にショッピングモール、自動車のショールームやナイトクラブなどにも導入実績があります。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=FIY6IiJiy5Y&feature=channel_page]
クェートのBMWディーラー
ドバイのクライアントはデジタルサイネージにもダイナミックな表現を求めるのでしょうか、フロアープロジェクションも巨大です。カメラやセンサーで人のジェスチャーを捉えて、デジタルサイネージのインターフェースに利用する案件もこれからは増えていきそうですね。

コメントする

テニスコートサイズのデジタルサイネージと踊るモニター

2009-02-04 :, , , , , , : DSI :

テニスコートサイズのデジタルサイネージという訳ではありませんが、BA-CAテニス杯の(賞金総額64万2千750ユーロ、オーストトリア・ウィーン)でimpressx社のインタラクティブ・プロジェクションが利用されました。インタラクティブ・プロジェクションやフロアー・プロジェクションと呼ばれるツールの中ではジェスチャーテック社の製品やキャッチユーなどがよく知られていますが、ドイツのデュッセルドルフに拠点をおく同社の試みもユニークです。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=HBWmBM8CnKI]
POPAIヨーロッパの”Design of the year” を受賞したり、メトログループのフューチャーストアのパートナーに認定されるなど評価は高いようです。
また同社のkinetixと呼ばれる製品はムービーコンテンツとシンクロしたモニターの動きで新しいイメージを作り上げています。
[youtube:http://jp.youtube.com/watch?v=Df2SrbZSoFs]
ダイナミックでウィットに溢れたデジタルサイネージはヨーロッパ的だと言えます。今後はこうした表現が広告産業でどのように利用されていくのかが楽しみですね。

コメントする

Panasonic Lifewall を見てきました

2008-12-13 :, , , , , , , , , , , , : DSI :

ある意味、究極のデジタルサイネージといえそうな Panasonic Lifewall を見てきました。CEATEC 2008 でも発表され、海外での評価も非常に高かったものですが、お台場のパナソニックセンターで見られるようになりました。
Lifewall デモ @ パナソニックセンター
壁が一面ディスプレイになっていて、身振りで操作できるインターフェイスを備えています。壁の模様替えをしたり、デジカメから写真を選んで飾ったりというデモのほか、ビデオ会議風に遠隔地からバイオリンのレッスンを行うなどの活用シーンを見せてくれます。
リアプロジェクションなので壁の裏に隠し部屋が必要になってしまいますが、将来的には家庭でも使われる日が来るのかも知れません。In-Home っぽい製品ですが、名古屋のミッドランドスクエアに導入されているらしいです。
以下は CEATEC 2008 でのデモンストレーションの様子です。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=c60-wV7fu04]

コメントする

台湾メーカーからも手のひらサイズの超小型プロジェクターが発売

2008-11-30 :, , , , , : DSI :

先週、3M 社の手のひらサイズプロジェクターを紹介したばかりですが、クリスマス商戦に向けて台湾のメーカー Optoma からも超小型プロジェクター PK101 が発売されます。
Optoma PK101
コントラスト比は1000対1、投影できる映像のサイズは 6インチ〜66インチ相当で、iPodや携帯電話機,PDAなどのコンポジット信号を出力できる機器が接続可能とのこと。
面白いガジェットですね。携帯電話や PDA に搭載される日も近いかも知れません。

外形寸法は105mm×51mm×17mmとポケットに入るほど小さく,2次電池を含む重さは120gとiPodシリーズの「iPod touch」並み。光源のLEDの寿命は2万時間とする。動作モードには,「通常」と「省電力」の二つがある。通常モードでは明るさが10lmで,省電力モードでは同5lmほど。消費電力はそれぞれ4.8Wと3.5Wとする。省電力モードの場合,内蔵するLiイオン2次電池だけで連続2時間動作する。フル充電にかかる時間は4時間ほどだという。充電はACアダプター,あるいはmini USBを介して充電する。
「DLP Pico」を採用した超小型プロジェクターの国内販売がいよいよ開始 より、一部引用)

コメントする

3M から手のひらサイズのプロジェクター登場

2008-11-23 :, , , , , , : DSI :

プロジェクターもここまで小さくなるといろいろな用途が思いつきますね。
MPro110
3M からマイクロ プロフェッショナル プロジェクター MPro110 が登場しました。
重量わずか 160g で 投影サイズは 8〜48インチ。Amazon で 53,800円です。
プロモーションビデオが素敵です。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=SgZV2ZCEyYE&ap=%2526fmt%3D18]

コメントする

ハンドヘルド・プロジェクターで、空間に情報を埋め込み、やり取りする

2008-03-06 :, , , , , , , , : DSI :

プロジェクターの話題はデジタルサイネージからは少し離れますが、脱線ついでにもうひとつ。
ハンドヘルド・プロジェクターと言って、プロジェクターとレーザーポインターのようなポインティングデバイスを組み合わせたものに、3D トラッキングシステムを組み込んだ装置を使って、部屋の壁や机の上など、リアルに存在する物体の上に情報を書き込んだり、それをほかの人とシェアしたりすることが可能になる、という驚きの世界です。
まさに近未来サイエンスフィクションという感じなのですが、研究室レベルではすでに実現されているようです。ともかく、百聞は一見に如かずですので、こちらのデモムービーをご覧下さい
[youtube:http://youtube.com/watch?v=KFqsN4MbumA]
どうでしょう?5年後、10年後には、こんなものが普通に手に入るようになるんでしょうか?ワクワクします。
プロジェクターはますます面白そうですね!
基本的な使い方を説明したムービーがあるので、こちらも合わせてどうぞ
[youtube:http://youtube.com/watch?v=8-AJnLMzE0k]

コメントする

超小型プロジェクターの最新事情(を YouTube で見る)

2008-03-06 :, , , , , , , , : DSI :

以前の記事(ポータブル・プロジェクターはデジタルサイネージをどう変えるか?:2007.11.26)で書いた超小型プロジェクターですが、さらに小型化が進んでいるようです。
それにしても、最近は YouTube でもジャーナリズムが展開されているんですね。まさかこんなニュースが載っているとは思いませんでしたが。
まあ、まずはご覧ください
[youtube:http://youtube.com/watch?v=EJy6D-_LM4s]
いかがでしたか?ソースが YouTube なので裏を取る必要があるかなと思い検索してみましたが、確かに 3M の開発した超小型プロジェクターというのは存在します
[youtube:http://youtube.com/watch?v=7YOjhYKpSEk]
このビデオインタビューの中に出てくる米Microvision社、イスラエルExplay社についても確かに試作品を発表しています。
やはりプロジェクターはこれから面白くなりそうですね。
参考リンク:

コメントする

ポータブル・プロジェクターはデジタルサイネージをどう変えるか?

2007-11-26 :, , , , , , , : DSI :

デジタルサイネージでは話題になることの少ないプロジェクターに秘められた大きな可能性について考えてみます 。
デジタルサイネージといえば、液晶(LCD)、プラズマ(PDP)、LED などのモニターを使うものが主流ですが、じつは僕としては「近い将来プロジェクターが来る!」と思っています。プロジェクターには 明らかな利点がいくつもあると思うからです。
例えばポケットに入れて持ち歩けるようなプロジェクター携帯電話に内蔵されたプロジェクターなど、超小型のプロジェクターが普及すれば、手のひらやテーブルが即座にスクリーンに変わります。またプロジェクターであれば人の視線を追尾して画面を移動させることも可能でしょうから、モニターの前で足を止めずとも、歩きながら見続けることのできるデジタルサイネージも夢ではありません。設置のためのコストの面でもプロジェクタが有利ではないでしょうか。人が手を触れることのできない場所から映写することができるので、機械の保守も簡単になりそうです。屋外など明るい場所で見えづらいなどの欠点もありますが、それに関しては他のモニター類も同様の欠点を持っています。
これから先のデジタルサイネージを考える際には、必ずしもモニターの使用を前提にしない方が いいかも知れません。
「世界最小」ポータブルプロジェクター Hikari Pro920 - Engadget Japanese

コメントする