「市場∩予測」アーカイブ(デジタルサイネージ総研ブログ)


世界の最新デジタルサイネージ市場予測:米国市場、欧州市場ほか

2008-11-07 :, , , , , , , : DSI : 3,874 views

最近発表された4つの予測資料によると、デジタルサイネージのハードウェアおよび OOH ビデオ広告市場の先行きは明るく、2012年まで堅調な成長が期待できるとのことです。

今年の世界のデジタルアウトオブホーム市場は 12.8%の成長で 61.1億ドル(約6,000億円)に達する見込み。昨年の 22.6%よりは鈍化したものの、2007年から2012年までの平均成長率は 14.5%との予測です(PQ Media 調べ)。

The forecasts for digital signage hardware and out-of-home (OOH) video advertising sales recently issued by four independent research firms paint a bright picture for an industry that has emerged as the dynamic Fourth Screen in communications and advertising.

Studies Forecast Steady Growth in Digital Signage Hardware and Advertising Sales より、一部引用)

アメリカ市場

世界の 40%近くを占める米国のデジタルサイネージ市場は、昨年比 11.2%の成長となる 24.3億ドル(約 2,300億円)で、今後はロシア、インド、中国、ブラジル、オーストラリアといった国々の成長により米国の比重は低下するものと予想される。

アメリカでは今年 8.1%の成長となるビデオ広告ネットワークが OOH 市場の中で最大の割合を占め、これにはデジタルビルボードやアンビエント広告プラットフォームも含まれるが、単体では 28.2% 成長のデジタルビルボードが最も高い成長率を示しており、2012年まで引き続き 20%台を維持する見込み。一方アンビエント広告プラットフォームや場所ベース(place-based)メディアは今年 6.8%の成長率となった。

景気減退の影響については、広告業界ですでに始まっているメディアシフトがさらに加速し、デジタル OOH への遷移が促進されるとの見方が出ている。広告主は広告への出費を控えるだけでなく、より効果的な方法を求めているため。

ヨーロッパ市場

ヨーロッパ市場に関する別の調査(Goldmedia 調べ)では、2007年からの5年間でデジタル OOH 広告の売上高は 約 204百万ドル(約 200億円)から 797百万ドル(約 780億円)へと4倍増し、OOH 広告市場全体の1割程度を占めるまでになるとの予測。また従来の広告媒体のうち、今後5年間に広告費の増加が見込めるのは OOH セクションのみという予測結果となっている。

テクノロジー市場

MultiMedia Intelligence 発表の調査によれば、今年のデジタルサイネージ用ディスプレイの出荷台数は 34%増の 110万台に上り、2012年までには 230万台に達する見込み。2009年には成長の鈍化が予想されるものの、2010年には二桁台の成長を回復すると見られる。今年はオリンピック需要の後押しを受けて中国がついに米国を抜いてトップとなった。業種別のトップ3はリテール、交通、レストラン&バーとなっており、教育や企業内コミュニケーション用も伸びているという。

関連市場

ソフトウェア、ハードウェア、および設置や運用サービスまでを含めた包括的な調査(ABI Research 調べ)によると、2008年から2013年のアメリカ市場は 641百万ドル(約 630億円)から 14億ドル(約 1350億円)近くにまで成長する。今後12〜14ヶ月は経済不況が予測されるものの、新しい強力な広告媒体としてのデジタルサイネージにとってはむしろ成長の好機となると同調査では見ている。

まとめ

いずれの調査でも、購買の現場で消費者にアプローチできる点や、従来メディアでは不可能だった高度なターゲティング、インタラクティビティを含めた コミュニケーションメディアとしての優位性といった、デジタルサイネージならではの特徴を高く評価しており、こうした新しい広告手段に対する広告主側の ニーズの高まりから、経済不況もむしろ追い風として作用するのではないかとの予測となっています。

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広告を見ると報酬がもらえる MyScreen 社のモバイル・デジタルサイネージ

2008-10-24 :, , , , , , , , , , : DSI : 958 views

トロントに拠点を置く MyScreen 社は、携帯電話への広告配信ビジネスを展開しています。

携帯電話ユーザーは年齢層や性別、興味などのプロフィール情報を登録した上で広告を視聴することによって報酬を得ることができるというシステムで、広告は通話の後や SMS 中の画面下部など邪魔にならない形で表示される仕組みになっています。

MyScreen 社では最近 Orascom Telecom 社から株式の10%に当たる 1,000万ドルの資金調達に成功したほか、業界14位の広告代理店 Zimmerman Advertising 社とも広告販売委託の提携を結びました。

eMarketer の予測ではモバイル広告市場は 2012年までに 200億ドルに成長し、ウェブ広告を抜くだろうと言われています。個人のプロフィール情報や位置情報の利用が可能なことから有望な広告手段として期待されているわけです。

Toronto based MyScreen, the company who call the mobile phone ‘the billboard of the future’, have tied up with Omnicom unit Zimmerman Advertising, to build the brand globally and undertake media advertising sales on their behalf.

MyScreen is an advertising concept that puts non-intrusive rich media onto user’s mobile phones - either at the end of a call, or at the bottom of an SMS. In return the mobile user is compensated.

MyScreen’s Links With Ominicom To Put Digital Signage On The Move より、一部引用)

また、モバイル TV およびモバイルビデオに関する NSR の最新の調査によれば、モバイル TV のユーザー数は 2013年には5億6,600万人となり、90億ドルの収益をもたらすだろうとのことです。

課題はデジタルサイネージと同じく効果測定と標準化だと言われていますが、デジタルサイネージとモバイル広告は、いずれ TV とウェブという2大スクリーンメディアを追い抜くものと思われます。

A new report fro NSR - ‘Mobile TV and Mobile Video, 2nd Edition - A Complete 360-degree Analysis’ - indicates that mobile TV is set to experience ten-fold growth over the next 5 years (to 566 million users in 2013) and that supporting revenues will hit $9 billion by the end of the same period.

NSR Report Puts Mobile Broadcasting Revenues At $9B By 2013 より、一部引用)

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「デジタル・サイネージが急拡大」との調査結果

2008-05-28 :, , , , , : DSI : 1,947 views

デジタルサイネージ市場の好調な伸びを裏付ける調査結果が富士キメラ総研から発表されています。

デジタルサイネージ市場
デジタルサイネージ市場のグラフ

2007年にデジタル・サイネージに利用されたディスプレイ数は10万2,630台で、全ディスプレイ数の約27.3%を占めている。前回の調査となる2006年に比べて数量ベースで175.2%増加し、比率も約7%上昇している。金額ベースでは同130%の約210億円。ディスプレイ/システムの低コスト化に加え、表示コンテンツの簡易制作ツール/スケジューリングソフトや配信専門業者/ASPサービスの増加等の要因を背景に今後の更なる需要拡大が期待されている。

業務用映像機器、需要拡大の一方金額ベースでは横ばい、デジタル・サイネージが急拡大:Enterprise:RBB TODAY より一部引用)

記事によれば「2007年のデジタル・サイネージ市場は、映像配信システム、配信非対応ディスプレイ、映像配信サービス/ビジネス市場の合計316億円」 とのことですが、そのうち今後の伸びが最も期待されるのは映像配信サービス/ビジネスのセクションという予測になっています。

機器/システムの低価格化が続くということでしょうが、デジタルサイネージが定着するためには導入コストのさらなる低減が追い風になりますし、導入設置、コンテンツ制作、運営/保守といった関連ビジネスも含めて、デジタルサイネージ市場全体としては成長が期待できそうです。

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反射型ディスプレイなどの新技術によりデジタルサイネージ市場は 2015 年まで急拡大

2008-01-18 :, , , , , , , : DSI : 2,953 views

米 NanoMarkets 社の発表した予測によれば、コレステリック液晶や有機 EL、カーボン・ナノチューブなどを用いたディスプレイ製品の技術開発により、屋外の大型掲示板や店頭の POP ディスプレイなどの市場が拡大し、2015 年までに 25 億米ドル(今日のレートで約 2,670 億円)になるものと見られています。

従来の液晶ディスプレイに変わり、コレステリック液晶や電気泳動、エレクトロクロミックなどの新技術を用いることにより、柔軟性や外光下での視認性が高まると同時に消費電力の改善にもつながるということで、こうした反射型ディスプレイが使用される大型広告掲示板の市場は、2015 年には 3 億 2000 万米ドルなると予測されています。既に LED を用いた高輝度バックライトが使用されていますが、それと比較しても約 1/5 にまで消費電力を削減できるそうです。

また、有機 EL もデジタルサイネージ市場に大きな影響を与えると見られています。有機 EL は、薄く、明るい上、広告ディスプレイに要求される色再現性を満たしており、製品コストの削減に成功すれば、有機 EL を用いたサイネージ市場は 2015 年までに約 3 億 300 万米ドルまで成長すると見積もられています。

印刷技術および有機材料を用いた電子サイネージ市場は2015年までに25億米ドルに,米NanoMarkets社が予測 - 産業動向オブザーバ - Tech-On!

※コレステリック液晶とは:

コレステリック液晶は、螺旋状の分子配列構造を持ち、特定の波長の光だけを反射させることができるため、その性質を利用して反射型の液晶ディスプレイなどに利用されています。また、メモリー性を持つことから表示内容を書き換えるときだけ電力を必要とする超低消費電力のディスプレイをつくることができます。現在は主に電子ペーパーのような製品として利用されています。

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「アメリカのデジタルサイネージ市場は2011年に23億ドル」:最新リポート

2007-12-21 :, , , , , , , , , , : DSI : 3,621 views

アメリカのデジタルサイネージ市場に関するリポートを日本語に翻訳したものを公開します 。
2007年12月20日付けで新しいマーケティングリポートが発表されています。

http://www.emarketer.com/Article.aspx?id=1005697&src=article1_newsltr

以下に簡単な翻訳を載せておきます。

屋外広告:最新リポート(Outdoor Advertising: A New Look)

2007年12月20日

本番はこれから(You ain’t seen nuthin’ yet.)

屋外広告には広告そのものとほぼ同じだけの歴史があるが、この古いメディアがいま新しく生まれ変わろうとしている。

実際のところ、デジタル、ビデオ、およびワイヤレス技術は今後数年間のうちに屋外広告というジャンルを刷新し、インターネット広告以外のあらゆる広告媒体をしのぐ成長をもたらすだろう。

eMarketerは、米国の屋外広告収入の総収益が2006年の68億ドルから2011年には102億ドルに上昇すると予測している。

「屋外広告はトレンドに逆行している」と言うのは、 eMarketerのシニアアナリストであり 屋外広告:最新レポート(Outdoor Advertising: A New Look)の著者でもあるベン・マクリンである。「他の伝統的な広告が、ますます断片化する観客や目まぐるしく変わるメディア消費パターンへの対応に苦戦する一方、屋外(out-of-home)広告部門に対しては進化するメディア環境が有利に働いています」。

テレビやラジオと異なり、屋外広告はチャンネルやウェブサーフィンによる影響を受けにくく、またデジタル技術とビデオ技術がそのメディアをますます魅力的かつ効果的なものにしようとしている。

この新技術にとってのチャンスが広がりつつあることを示す一例として、屋外ビデオ広告のネットワークが「オルタナティブな」屋外広告と呼ばれる分野の最大の構成要素になろうとしていることが挙げられる。

「アウトオブホーム(OOH)ビデオ(narrowcastingとも言う)とは、小売店、交通機関、オフィスビル、ショッピングモール、劇場、バーやレストラン、 ガソリンスタンド、ホテルおよびジムといった場所で、観客に視聴させるビデオコンテンツや広告を差します」とマクリン氏は語る。

eMarketerでは、米国における屋外ビデオ広告に対する支出額が、2007年の合計22.5億ドルから2011年には12.6億ドルに上昇するものと予測している。

フラットパネル液晶ディスプレイのコストの低下が IP およびワイヤレスインターネットの出現と相まって、屋外ビデオ広告の市場を牽引している。

「屋外広告部門にとってのもうひとつの重要な追い風要因は、米国の消費者がより多くの時間を、家の外で、ショッピング、レストラン、ウォーキング、旅行や待合せなどに費やすようになっていることです」と、マクリン氏は言う。

Veronis Suhler Stevensonによれば、米国の消費者は30年前に比べて2倍の時間を家の外で過ごし、通勤に要する平均時間も倍増して約1時間に伸びている。

「広告配信や効果測定のための新しいツール類も、屋外広告が提供する新しい創造的な可能性を受け入れることに対して広告主たちに信頼感を与え始めています」と、マクリン氏は言う。

詳細は、eMarketerの 屋外広告:最新レポートをお読み下さい。

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