日本初のデジタルサイネージ・コンサルタント、デジタルサイネージ総研(TM)が国内および海外の最新情報や市場の動向をお届けします
最近は毎月のように世界のどこかでデジタルサイネージの展示会が開かれるようになってきましたね。
10月15〜16日まで、ニューヨークで The Digital Signage Show が開催されます。今回も情報キオスク関連の展示会 KioskCom Self Service Expo と同時開催です。

9月は12〜16日まで、オランダのアムステルダムで IBC 2008 が開催されますし、16〜18日までは米フィラデルフィアで Digital Signage EXPO / East 2008 があります。
さらに10月にはロンドンで1〜2日まで The Digital Signage Show Europe 2008 が開催と、とても全部見に行くわけにはいかない状況です。
私は今回、フィラデルフィアをやめてオランダの IBC 2008 を見に行ってきます。ついでにロンドンに立ち寄って地下鉄のデジタルサイネージの様子なども見てくる予定です。レポートにもご期待ください。
MegaPhone や LocaModa など米国のモバイル連携型コンテンツを紹介してきましたが、今日は日本製のものを2つ紹介します。
まずは GYOROL。これは携帯で魚釣りができるゲームで、横浜で8月6日(明日!)まで開催中の美術展『エレクトリカルファンタジスタ2008』で体験できます。
実は昨日行ってきたんですが、100尾に1度しか現れないという巨大魚を釣り上げてしまいました。結構ハマります。パソコンからでもできるのでやってみてください(GYOROL)。
さて、もうひとつはこちら、Brain Bomber。これも携帯電話をゲームコントローラーのように使って遊ぶゲームです。得点のルールがちょっと複雑なのですが、とりあえず何も考えなくても遊べるので一度やってみてください。
携帯電話はほぼ誰でも持っていますし、複数人が同時に参加できるので、デジタルサイネージのようなパブリックディスプレイを使ってみんなで遊べる娯楽を提供するというのもアリかも知れません。
とりあえず、単に広告を流しているよりは確実に人が集まるでしょう。まずは画面を見てもらわないことには、なにも始まりません。
9月12〜16日まで、オランダのアムステルダムで開催されるヨーロッパ最大の放送機器展 IBC 2008 にも、新たにデジタルサイネージの専用ゾーンが設けられることになりました。
その理由は、デジタルサイネージのサイト数が 2007 の 21万箇所から、2010 年までに85万箇所へと4倍増するとの業界予測があり、これによって 27億ドルの広告益がもたらされると考えられているため、だそうです。
IBC2008 organizers will add a first-ever Digital Signage Zone to its existing lineup of special technology areas, which includes IPTV and mobile video, to this year’s convention Sept. 12-16 in Amsterdam.
According to the organizers, the zone was added in part based on industry forecasts that project the number of digital signage sites worldwide to grow from 210,000 in 2007 to 850,000 by 2010. That quadrupling in the number of digital signage screens will attract an estimated $2.7 billion in advertising revenues, they added.
(IBC2008 to add Digital Signage Zone より、一部引用)
海外の EXPO 情報です。10月1〜2日、ロンドンで The Digital Signage Show Europe 2008 が開催されます。
5月のドイツ EXPO と同じく Self Service, Kiosk 系の展示会の一部としての開催です。デジタルサイネージは世界的にどんどん盛り上がってきていますね。
On top of that it offers an amazing ability to update, change and refresh the content to suit – not just times and places - but the very customers you are trying to reach in real time, offering an unprecedented ability to personalise the marketing message and still enable mass broadcasts.
Digital signage is currently used for many different purposes, including:
- Information
- Advertising to Improve Sales
- Advertising by Third Parties
- Enhanced Customer Experience
- Influencing Customer Behaviour
- Brand Building
- Follow through campaign information to in-store
- Environment enhancing
There has been an amazing growth of screens and networks utilising the power of digital signage recently and the real and tangible benefits of doing so are becoming well know. In fact it has recently been reported that on average, digital signage solutions are reputed to deliver an 18% increase in sales, a demonstrable reduction in printing and other costs, as well as all the additional benefits of an enhanced customer experience and better service.
But it isn’t necessarily easy to get it right. And that is where The European Digital Signage Show can help.
以前にもご紹介したリクルートの「コマーシャライザー」ですが、東京駅で実証実験中です。
当然ながら広告効果の測定も行われていますが、音と映像に加えて香りも発生させているようです。機材やシステムなど、デジタルサイネージの仕組み自体はNTTコミュニケーションズが設置し、メディアテクノロジーラボ(MTL)が動画コンテンツを提供することで、「香るデジタルサイネージ」と「コマーシャライザー」のコラボが実現したようです。
ディスプレイの上には定点カメラが取り付けられており、端末利用者の年齢や性別、画面を見た時間などを測定する。クーポンの取得数や利用数などのデータと 合わせて、デジタルサイネージの広告効果を検証する。端末は、朝、昼、夜の時間帯ごとに柑橘系などの香りが出る仕組みとなっている。人間の嗅覚に訴えかけ る広告としてどれだけの集客効果が見込めるかも調べている。
(中略)
実証実験で使っている20秒程度の動画広告をFlashベースで作る場合、「通常は安くても1動画当たり6万円ほどのコストが掛かる」(永田氏)。コマーシャライザーを使えば、動画作成のコストを限りなく0に抑えられる。
(中略)
「デジタルサイネージ事業の売り上げはまだ立っておらず、今は実証実験の段階。今回の取り組みで顧客を店舗に誘導するという価値を提供できれば、利益も生み出せる」と展望を語る。
(デジタルサイネージ最前線:八重洲に巨大電子看板が出現 動画と香りで道行く人を顧客に - ITmedia エンタープライズ より一部引)
ウェブ向けのコンテンツの中には、ちょっと手を加えるだけでデジタルサイネージのコンテンツになりそうなものがいろいろとありますね。しかも、ウェブサイトで見せるよりも現場で見せた方が効果的なものがたくさんありそうです。というわけで、このような試みは今後も増えて行くだろうと思います。
本日7月18日から8月1日まで、
東京駅の八重洲地下街で、
簡単動画作成ツール『コマーシャライザー』で作成した
動画CMを配信する実験を行います。八重洲地下街「美味しく、夏ごはん。」キャンペーンに
参加しているレストランやカフェの動画CMが放映されます。
動画CMはコマーシャライザーサイトでもご覧いただけます。(『コマーシャライザー』動画CM配信実験@八重洲地下街(~8/1) : Media Technology Labs (MTL) : メディアテクノロジーラボ ブログ より一部引用)
たいへん面白いデジタルサイネージの事例が出てきました。わたしは2つの点で面白いと思います。
明日、7月19日から8月31日までフジテレビが開催する「お台場冒険王ファイナル」というイベントで、来場者の性別や年齢層を顔認識技術で識別し、15種類の広告を属性に合わせて配信するシステムが稼働します(NEC のプレスリリース)。
前述の通り、今回の試みが面白いといえるポイントは2つあると思うのですが、ひとつは顔認識技術が実際にコンテンツの切り替えに連動するという点、もうひとつは Felica を使ったクーポンを発行し、それが実際に使われるかどうかまでデータを取って広告効果を測定しようとしている点です。
デジタルサイネージの普及のためには広告効果をはっきり示す指標の確立が欠かせないと言われており、これまでに検討されてきたものとしては、TVと同様の視聴率などがあります。ただ、デジタルサイネージは購買の現場に近いところで広告を見せることができるため購買行動に直接的な影響を与えられるという点をメリットのひとつとしており、それを実証するためには実際にデジタルサイネージを見た人が商品を買ったのかどうか測定してみる必要があります。
今回の事例ではイベント内の店舗で利用可能なクーポンを配ることから、クーポンを使うとすればその場で使う以外にはないと考えられます。そういう場合には視聴率のような指標ではあまり意味をなさないでしょうから、効果を実際に測定して確認することができるデジタルサイネージのメリットは大きいと言えそうです。
おそらく、広告の効果は実際に画面に表示されるコンテンツによって大きく左右されるでしょう。今まではどのようなコンテンツがどのような層にどの程度の効果を上げているのかを直接測定する手段がなかったわけですから、それが可能になる意味は大きいと思われます。
また、今後 POS レジでの効果測定がリアルタイムで行われてデジタルサイネージのシステムにフィードバックされるようになれば、数パターンのコンテンツを実際に流してみて最も効果のあったコンテンツを自動的に採用するとか、効果の上がらない時間帯の広告掲出は減らすか取りやめるといった使い方も可能でしょう。実はこうした機能はインターネット広告の世界ではすでに実現しているので、デジタルサイネージに適用されるのもそれほど先の話ではないものと思われます。
ところで、今回のイベント「お台場冒険王ファイナル」はフジテレビ本社屋向かいの「冒険ランド」内で行われるそうです。その中の「ゲゲゲの鬼太郎妖怪ツアーズ」というアトラクションに NEC 体験コーナーとして設けられる目玉おやじの「おい鬼太郎!わしには見えるのじゃ」で、このデジタルサイネージ・システムが見られるそうですので、現場に行かれた方はコメントやトラックバックなどしていただけると嬉しいです。
デジタルハリウッド大学がコンテンツ分野での強みを活かすべくデジタルサイネージに参入。共同で実証実験を行うパートナー企業を広く募集するためのキックオフセミナーを開催するそうです。
デジタルハリウッド大学はクリエイター養成機関ですのでコンテンツ制作にオールラウンドな強みを持っています。ヨーロッパでもアメリカでも、EXPO の中心的なトピックとしてコンテンツが挙げられるようになってきている中、コンテンツ側からデジタルサイネージを考えようという動きは説得力があるもののように思います。
当日は SCALA 株式会社の方とともにデジタルサイネージ総研もパネラーとして参加させていただきますが、今後の焦点は間違いなくコンテンツの方に移っていくと思いますので、この機会にぜひ実証実験への参加も検討していただければと思います。
■ 開催概要
題名:次世代デジタルサイネージ共同研究セミナー2008
~マーケット拡大に向けたビジネス化への取組み~
日時:7月11日(金)20:00~22:00
主催:デジタルハリウッド大学/株式会社イノベーションアーティスツ
会場:デジタルハリウッド大学秋葉原メインキャンパス
住所:東京と千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル7階
定員:100名
参加費:3000円
お問合せ: yano@dhw.co.jp(担当:矢野)■ セミナー内容
1.「デジタルサイネージ市場の現状」 デジタルサイネージ総研 坂東 穣
2.「次世代デジタルサイネージプラットフォームInfochannel」
SCALA株式会社 テクニカルコンサルティングマネージャー 古市 隆裕
3.「デジタルサイネージマーケット拡大に向けての方策(対談)」
株式会社イノベーションアーティスツ 取締役 安楽 直志
デジタルサイネージ総研 坂東 穣
SCALA株式会社 テクニカルコンサルティングマネージャー 古市 隆裕
4.「共同研究の紹介」
デジタルハリウッド大学 産学官研究センター
株式会社イノベーションアーティスツ 代表取締役 矢野 浩二
追記(2008.07.08):
ウェブサイトからも申し込みができるようになったそうです。