日本初のデジタルサイネージ・コンサルタント、デジタルサイネージ総研(TM)が国内および海外の最新情報や市場の動向をお届けします
昨年から流通業のデジタルサイネージの事例が増えてきましたが、そこで重要になるのが「流通業にマッチしたコンテンツ」です。店頭を取り仕切るバイヤーさんは常に52週の販促計画に基づいて行動されているわですが、彼らの思いに最適化したコンテンツは意外と少なかったのも事実です。
今回は、52週の販促カレンダーに合わせた食品小売店で利用頻度の高い販促映像コンテンツをまとめた「売れるお店のシーズンナビ52」をリリースされた日本情報流通株式会社 代表取締役の新舘さんにお話を聞いてきました。
簡単に会社の説明をお願いします
私たちはデジタルサイネージ用映像コンテンツの企画制作を行っています。とくに小売店(インストアサイネージ)まわりでの実績が多いです。去年1年では100ブランド、457本のコンテンツを企画制作しました。
デジタルサイネージ用コンテンツ「シーズンナビ52」-解説ビデオ
開発の経緯は?
シーズンナビ52は、これまでに数多くの小売店・スーパーマーケットさんから頂いてきた販促のご要望、コンテンツのご要望をもとに開発しています。ですので57本という数字は決して多くはありませんが、「要らないコンテンツはない」というラインナップだと自負しています。また、デジタルサイネージをはじめたいけれど、コンテンツがない、すぐに、安く、魅力的なコンテンツがほしいというお声にお答えすべく開発しました。
また スーパーマーケットさま向けにも、鮮魚や生果にフォーカスしたコンテンツ集など、いくつかのラインナップを展開予定です。
日本情報流通さんの目指すDSはどんなものですか?
大仰ですが、私たちは、デジタルサイネージが21世紀を代表するメディアのひとつになれば良いなと考えています。メディアが元気だと、世の中が元気になると思うんですよね。鶏が先か卵が先かっていう話はありますけれども、デジタルサイネージがこれからのメディアとしてもっともっと人々の注目を集めるものになって、結果的に日本の経済や文化がもっと元気になればいいと思っています。それに対してコンテンツ-宣伝、情報、娯楽など、の面から常に役に立つものを生み出していきたいというのが、私たちの思いです。

スタッフのみなさん(左から2番目が新舘さん)
アメリカの情報キオスク端末メーカー Frank Mayer は、店舗向けデジタルサイネージ端末として、スライド式のモニターを発表しました。
既存の陳列棚に取り付けることができ、左右にスライドさせることで商品を取り出すことができる仕組みになっています。タッチパネルと専用のソフトウェアが付属します。特許出願中だそうですが、確かにスライド式というのは見たことがないですね。
The SlideBuy System allows for customizable frames, software and can accommodate various monitor sizes. Placed on existing store shelving, the SlideBuy glides back and forth allowing easy product access.
(SlideBuy product display to be launched by Frank Mayer at KioskCom より、一部引用)
設立数ヶ月の新興デジタルサイネージメディアが、全英に 1,700店舗を展開する Lloyds Pharmacy との契約を勝ち取ったとして話題になっています。
この Amscreen 社は著名な起業家であるアラン・シュガー卿が興した会社で、ビジネス版リアリティー・ショー番組『The Apprentice』の最近の優勝者 Lee McQueen も参加しており、実業界に強力なコネがあるようで、Lloyds Pharmacy の前にもイギリス最大の書籍・文具チェーンである WHSmith でデジタルサイネージの実証実験を行っています。
ハードウェアとしては 15インチ LCD に LED ティッカーとメディアプレイヤーを組み込んだもので、 インターネットにはワイヤレスで接続するため、電源ケーブルをプラグに差すだけで自動的にコンテンツをダウンロードして表示が始まるということです。コンテンツは中央のサーバーで管理し、ショップの管理者が内容を自由に書き換えることができます。
海外ではデジタルサイネージ・メディア間の場所取り競争が激しくなっていますが、最高のロケーションを押さえたものが巨額の利益を手にするというわけで、ロケーションオーナーとの強力なコネがあれば有利だというのは世界共通かも知れません。
Amscreen will put its 15-inch LCD units with wireless connectivity into branches of Lloyds Pharmacy in the Birmingham and Oxford regions.
(Lloyds Pharmacy chooses Amscreen より、一部引用)
PRN(Premier Retail Networks)がウォルマートで行った地球環境月間のグリーンキャンペーンの事例です。
現在 7,390 店舗を展開し、年間2億人以上の利用客を持つウォルマートの買い物客に向けて、地球に優しい商品のプロモーションを行うと共にウォルマートのブランドイメージを高めるのが目的のキャンペーンで、“Save Money, Live Better” のウォルマートのキャッッチコピーのうち、後半の “Live Better” の部分に焦点を当てた展開です。
24〜39歳の母親層、10代の若者や大学生といった、安さに最も関心のある顧客層に対して環境的な利益を訴えるため「2億人のウォルマート利用者がそれぞれ環境のために小さな選択を行うことで、将来の子どもたちの世代のために大きな変化を起こすことができます」というメッセージングを行い、大きな成果が得られたそうです。
このキャンペーンは Digital Signage Expo East 2008 のコンテンツ部門で Award を受賞しています。
The campaign succeeded in conveying the truly significant benefits that can be achieved by Walmart’s 200-million-plus customers when the impact of purchasing environmentally friendly products is demonstrated with maximum effectiveness.
(CASE STUDY: Premier Retail Networks Rolls Out a Green Campaign for Earth Month at Walmart より、一部引用)
ヨーロッパでは日本よりもデジタルサイネージの導入が進んでおり、様々な事例が見られます。
以下のムービーはロンドン・アムステルダム・ドイツ各地で撮影したデジタルサイネージの事例をまとめたレポートです。
今後は生活のあらゆる場面でデジタルサイネージが使われるようになるだろうということがわかると思います。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=-PVad4zP8o8&ap=%2526fmt%3D18]
トロントとオークヴィルに拠点を置く Whole Foods Market では、店内の場所ごとに最適なデジタルサイネージ端末とコンテンツを用意することで顧客を自然な形で購買へと導く計画を実行に移しました。
Planet-Tek 社の一連のデジタルサイネージ・ステーションとインタラクションポイントを入り口から製品の棚までのそれぞれの場所に設置するもので、入り口の大型スクリーンでは一般的なメッセージで注意を喚起し、通路端の中型ディスプレイではより具体的なプロモーションコンテンツでニーズを刺激し、棚に設置した小型モニターでは詳細な製品情報を提供することにより購買の決定を促すという具合です。
正しい場所に正しい情報を配置することで、デジタルサイネージの持つインパクトをより効果的に購買へと繋げられるような気がします。
Whole Foods Market stores in Toronto and Oakville have been installed with a new customer journey solution using digital signage from local provider Planet-Tek Systems.
(Whole Foods Market Install Digital Signage Across Customer Journey より、一部引用)
また、Planet-Tek 社は5年間のパートナー契約により Whole Foods Market の広告枠を販売も行うそうです。
欧米ではデジタルサイネージ・ネットワークの M&A(合併・買収)のニュースをよく耳にするようになりましたが、アメリカのガソリンスタンド・ネットワークとリテール・デジタルサイネージのネットワークが合併を発表しました。
ガソリンスタンド向けデジタルサイネージ・ネットワークを運営する Fuelcast とリテール向けデジタルサイネージ・ネットワークの Bhootan との合併により、Outcast という新会社が誕生します。Outcast のネットワークは 900カ所以上に及び、約 6,000台の液晶モニターを通して毎月 2,500万人の消費者に高品質の音声付きターゲット広告を掲出することができます。Outcast では、Shell、ConocoPhillips、Holiday Superstations、Walgreens、Sears、Kmart、Albertsons、Stop N’ Shop といった企業とパートナーシップを結んでいるということです。
Fuelcast, operator of an at-the-pump digital network, and Bhootan, a leading digital out of home media company in the retail sector, announced their merger to form Outcast. With a monthly reach of over 25 million consumers in more than 900 locations, Outcast delivers high-quality programming and targeted advertising to nearly 6,000 digital LCD screens with rich audio in high-traffic locations.
(Merger creates massive at-the-pump digital network より、一部引用)