日本初のデジタルサイネージ・コンサルタント、デジタルサイネージ総研(TM)が国内および海外の最新情報や市場の動向をお届けします
またまた急ではありますが、デジタルサイネージ業界の交流を図るために10/1(木)19時より「第三回デジタルサイネージ親睦会」を開催します。前回と同様にサイネージに関するクリエイティブを行う事業者様をメインに短いプレゼンをしてもらいます。会場は葵DCさんの会議室をお 借りして開催します。 プレゼン→名刺交換会→飲み会という流れで、デジタルサイネージ事業者をつなげるゆるやかな場所になれればと思っ ています。今回は九州からインタラクティブサイネージで有名な「しくみデザイン」の中村さんもプレゼンに参加頂きます。また、会場にはプロジェクターがありますのでコンテンツを発表したい、製品のプレゼンをしたい企業様も鋭意募集中です。お気軽にご参加ください。親睦 会の後に飲み会(実費)も開催予定です。
プレゼン予定企業
しくみデザイン 中村さん
http://www.shikumi.co.jp/
インタラクティブデジタルサイネージ
IMAGICAイメージワークス 喜多村さん
http://www.imagica-imageworks.jp/
BMWなどの案件
ローハイド 小林さん
http://raw-hide.co.jp/
フラッシュを使ったインタラクティブサイネージ
モールキット 藤原さん
http://mallkit.jp/
BJリーグ(バスケットボール)スポーツコンテンツとデジタルサイネージ
デジタルサイネージコンサルタント 町田さん
http://www.next-ad-marketing.net/c-machida/index.html
マーカーレスARのビジネスモデル
学びing代表 斉藤さん
http://www.kentei.cc/
「けんてーごっこ」クロスメディア展開
目的: デジタルサイネージ業界でゆるく集う
日時: 2009年10月1日(木) 19:00~
会場: 葵デジタルクリエーション(AOI-DC)様 Cabinet. オフィス 8F会議室
最寄駅: 有楽町線 新富町駅
場所: 東京都中央区銀座1-27-12
申し込みは下記メールまで「デジタルサイネージ親睦会参加希望」とお送りください
以前、弊社のデジタルサイネージ親睦会にも参加して頂いたアイティアさんがカンヌ国際広告祭、クリオ賞と並ぶ世界三大広告賞の一つである「ONE SHOW INTERACTIVE 2009」のOther Interactive Digital Media部門 Merit受賞を受賞いたしました。

作品は六本木ヒルズメトロハットで実施された「Sony Interactive Mega Gallary」という作品です。最近はカンヌなどで日本のWEB系クリエイターの作品が数多く賞を獲得していますが、デジタルサイネージやOOHの関連の作品が入賞したというのはデジタルサイネージ業界としては喜ばしい事だと思います。
早速、アイティアの中原さんにインタビューしてみました。
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ありきたりな質問ですが、受賞のご感想は?
嬉しいです。
との事でした。技術がある会社さんの場合は、どうしてもその技術だけにフォーカスされてしまう事に難しさがあるようですね。
日本のデジタルサイネージの事例が海外に紹介されたケースとしてはNTTの香るサイネージなどがありますが、これからはクリエイティブなシーンからも取り上げられる事が増えてくるのではないでしょうか。高い技術力のディスプレイ産業と優れたクリエイティブが日本のデジタルサイネージをドライブする両輪になっていくと良いですね。
今日は「25万円でできるデジタルサイネージ/OOH広告の視聴属性調査」開始を6月24日に発表したジェイマジックさんを訪問、代表取締役の宮田さんにインタビューをしてきました!

■デジタルサイネージに関心をもたれたのはいつ頃ですか?
–一般的な情報としては知っていましたし、注目の分野だとは思っていましたが、当社のビジネスとして検討を始めたのは実はそれほど古いことではありません。
我々はもともと画像認識技術Xモバイルで仕事をしていたのですが、昨年暮れから今年初めにかけて、当社の画像認識プラットフォームのSAYL(R) 2 [セイル・ツー]の応用を検討していました。そのとき、画像認識技術の応用により、街の風景の一部だったデジタルサイネージが視聴者の方に新しい驚きや共感を提供できるのではないかと思ったのです。デジタルサイネージの可能性の大きさをあらためて感じたというところでしょうか。
1月にデジタルサイネージに関連するプレスリリースを発表したところ、その反響の大きさに、正直驚いてしまったというところです。
■御社の画像認識技術によってできることは何ですか?
–画像認識は、画像に映っている、「人」や「物」の位置や種類、特性などを認識する技術です。
このなかの「顔認識」機能により、サイネージを見ている人の顔を検出し、性別や年齢まで識別することができます。たとえば10代の女性にニキビ用の化粧品を表示したり、40代の男性に住宅ローンの借り換えプランの広告を出す、などということも可能になります。
■ そもそもデジタルサイネージの「視聴属性」調査をパッケージサービス化した理由は?
–ネットやモバイルの世界に比べ、まだサイネージは費用対効果につながる提案がしにくいと思っています。マーケティングのP-D-C-Aを回そうとしても、そもそもどんな人が、どれくらい、いつ見ているのかというデータがないというのが現状です。
現状ではデータの収集をしようと思うと、1桁違う金額がかかってしまい、現実的ではない。SAYL(R) 2 [セイル・ツー]の営業に行くと、「もうちょっと手軽にできないか」という声が高かった。実際、視聴属性調査を1ヶ月毎日やってみる、というより先ずは1日やってみて、施策に反映させてみたい。こうしたニーズを強く感じました。

■ サービスをリリースされてからの市場の反応はどうだったでしょうか?
–メディアの方を含め、びっくりするようなお問合せが来ました。やはり直感は間違っていなかったと思っています。
ただ一部の方からは、「サイネージの視聴属性なんて知りたくない」「荒らさないでほしい」というような否定的なご意見も頂きました。すでに販売してしまったハードにネガティブな結果が出ては困るというのです。
その反面、とても良いロケーションにあるサイネージが売れていないという話も耳に入ってきます。とてももったいないことだと思います。
日本中で多くのサイネージを見ましたが、やはり小売り関係と交通広告は強い。
ここはという場所に設置したサイネージの運営者からは、「もっと細かいデータが欲しい」というリクエストを頂いています。
■ このサービスからどんな発展をお考えになっていますか?
–まずは、「どんな人がどれくらい見ているのか」を把握することがスタートだとは思いますが、「調査」よりは、実際にデジタルサイネージで流される広告・コンテンツの側に興味があります。カメラがつくことでインタラクティブなコンテンツも実現できますし、携帯電話などとの連携にも広がりを感じています。
■「日本型デジタルサイネージの発展」に関してイメージはありますでしょうか?
–1枚のサイネージだけでなく、多くのサイネージ上で一度に表示する、いわば面で訴求する広告効果があると思います。
建築とのタイアップということでいえば、当社は以前東京タワーのすぐ側にあり、ライトアップの色を変えるだけで多くの観光客が熱狂的に写メールを撮りまくる風景を日常的に見ていましたから、そのインパクトも十分理解しているつもりです。
また各電鉄さんには路線ごとに異なる視聴行動があり、その土地に合った営業マンが売りたくなるような企画が必要となるでしょうし。
大手流通さんとテレビ局が組んで、ドラマの最終回は店舗でしか見られません、などという企画もありそうです。
■携帯カルチャーとデジタルサイネージの親和性ついてはどう思われますか?
–横向きにケータイをもっている人が増えましたね(笑)。ケータイ動画は若い子にしっかりリーチしています。一駅で見終わるドラマ、2分のドラマなどもあります。
日本が誇るおさいふケータイやスイカの技術で、サイネージにケータイをタッチしてクーポンを取得など、新しいクロスメディア商品としてサイネージ X ケータイは次の課題だと思います。
動画に関しても、今までは専用ソフトしか使えなかったサイネージの技術から、フラッシュで軽く作成することができるようになってきました。こうして裾野が広がってくるのが大切なのでしょうね。
YouTubeでは色々な勝手広告が流れて、人気になっています。こうしたコンテンツをサイネージに流すというのもあると思います。
■御社の人気コンテンツ「顔ちぇき!」とデジタルサイネージとの連動は?
–画面の前に立った人の画像に対し、目を認識して大きな目にしたり、鼻の部分にアニメのキャラクターの鼻をつける、かぶりものなどをかぶせるなど思わず笑ってしまうような画像に一瞬で変換して表示することも、決して難しいことではありません。
たとえばショッピングモールでサイネージの前に立った子供の横に、キャラクターを出現させたり、サイネージの前の人にTVコマーシャルと同じゼスチャーをしてもらうなど、インタラクティブ性が高く、視聴者参加型の「こんな楽しいからまた行きたい」と思わせるようなコンテンツを流すことが可能になります。
■今後はどんな事業社との連携を考えていらっしゃいますか?
– デジタルサイネージ業界は、インターネットが自分で「土地」=サイトを開拓できる仕事であるのに反し、「土地」がないとできない仕事。ハードルがある、大人の世界です。そんな中でもこれから下期に向けて、年数が少なくともユニークな仕掛けを問いかけて行きたいですね。
たとえば、デジタルサイネージマップ。
民放テレビ局に棲み分けがあるように、サイネージにも視聴人数だけではない消費活動と密接にリンクしてマッピングされたデータがあってもいいと思います。
将来的に1兆円マーケットになると言われるデジタルサイネージですが、たとえば調査会社と一緒におもしろい企画に挑戦したいと思っています。
■今日はお忙しいところ、ありがとうございました!
今年から始まるデジタルサイネージジャパンでアワードが開催されますが、海外でもいくつかデジタルサイネージのアワードが実施されています。小売店舗、公共スペース、ヘルスケア、エンターテインメントなど各部門ごとにノミネートされた案件が審査員によって評価されます。アメリカではチェーンストアの発達に比例して流通業向けのデジタルサイネージが多数存在しているので、大規模な案件などが多いのもひとつの特徴です。国際的な流通業のマーケティングに関する団体POPAIが開催しているコンテストやデジタルサイネージEXPOで表彰が行われるアワードやヨーロッパで開催されるものなどデジタルサイネージの普及に併せて開催数が増えてきています。
カンヌ国際広告祭のように世界各地から作品がノミネートされるコンペティションもありますが、デジタルサイネージに関しては北米・ヨーロッパ・アジアとそれぞれの地域でそれぞれにアウォードを開催している状況です。パネルメーカーや一部のソフトメーカーを除くと、基本的にはローカルな事業者がローカルなクライアントにサービスを提供するという状況が現在のデジタルサイネージの現状であるといえます。今後はデジタルサイネージに関しても国際的に権威のあるコンペティションが開催されるようになるかもしれませんね。
さて表題にあるデジタルサイネージアワード受賞作品ですが、実は日本にインストールされている事例があります。名古屋のトヨタフィナンシャルセンターです。ソフトウェアやクリエイティブ・ディレクションを担当しているのは流通業向けのマーケティングエージェンシーJohnRyan社です。ハードはパナソニックが担当しています。このトヨタファイナンシャルプラザはトヨタファイナンスの唯一の実店舗で、同社が取り扱っている金融サービスを紹介をする場所になっています。

ライフウォールと呼ばれる70インチのリアプロジェクションを6×2のフォーマットで並べた大画面とキオスク端末がインストールされています。

キオスク端末は「オピニオン・ギャザリング・ポスト」として各種のサービスに関する質問に答えると「オピニオン・フォーラム」にリアルタイムで反映しライフウォールで結果が見れるそうです。
実際に試してみました。

最後まで質問に答えると粗品引換券が印刷され、スタッフに渡すとメモパッドがもらえます。キオスク端末を操作するインセンティブとしては微妙な感じです。

この操作後ライフウォールにクイックペイの解説が流れるようですが、ずっと端末の画面を見ていたので全く気づきませんでした。
キオスク端末でクイックペイ搭載のTSキュービックのサービスの認知
↓
ライフウォールの大画面で該当サービスのブランドを体験
↓
申し込みをして、この場の自販機でクイックペイの早さを体験
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さらにサービスの利便性に対する気付きを誘発
といったような流れを意図していたようですが、正直どうしてこのようなツールが必要なのかよくわかりませんでした。スタッフに操作方法を聞いても、派遣の方であまり理解はしていないようでした。コミュニケーションの設計が悪いというわけではないと思うのですが、もう少し直感的に操作できるかツールにするか、使い方をちゃんと説明できるスタッフの方がいた方がよいのではと感じてしまいました。迫力のあるライフウォールやかわいいキオスク端末など役者はそろっているのにちょっぴり残念な印象です。

トヨタの台所事情が厳しいせいかわかりませんが、この店舗も今月31日で閉鎖という事になったようです。
店舗で商品やサービスの認知を向上させるためのツールとしてデジタルサイネージを導入しても、「ユーザーは思ったようにアクションを起こしてくれない」という事を再認識させる受賞事例でした。
デジタルサイネージの未来像について語る時によく引き合いに出されるのが映画「マイノリティ・リポート」 です。
ドバイにもマイノリティ・レポート的インターフェースを目指している会社があります。ドバイのエアポートフリーゾーンで2003年に設立されたMultiSell Technology社です。
少し分かりずらいですが、同社のMultiPointの技術を使って人の動きを捉えています。
多くのアプリケーションを持つMultiSell社はこれらのインタラクティブなディスプレイ技術を使い、既にショッピングモール、自動車のショールームやナイトクラブなどにも導入実績があります。
クェートのBMWディーラー
ドバイのクライアントはデジタルサイネージにもダイナミックな表現を求めるのでしょうか、フロアープロジェクションも巨大です。カメラやセンサーで人のジェスチャーを捉えて、デジタルサイネージのインターフェースに利用する案件もこれからは増えていきそうですね。
LocaModa社によると、南カリフォルニア、ボストン、NYがアメリカの中で最もサイネージとの双方コミュニケーションに注目の熱い地域だそうです。これらの3つの地域では、08年末、LocaModa社のインタラクティブワードゲームJumbliを使った有名ブランドのキャンペーンで、18%近くの携帯電話がゲームに参加したそうです。シカゴがちょっと間の空いた4番目に挙げられています。
このJumbliというシステムは、動画にあるタイムズスクエアの事例のように、ゲームが巨大スクリーンに映し出され、携帯電話、Facebook、あるいは専用websiteを通して参加します。
サイネージは、純粋にプレイしている人の数だけでなく、たくさんの人に注目されます。
1人のプレイヤーに対し平均5人の友人がついてプレイヤーを助けている、とのサンプリング調査結果が出ていて、かなりの注目度です。
ちなみに、同じくLocaModa社による、サイネージへのテキストメッセージ送信システムWiffitiの新モデルが今月リリースされるそうです。
Wiffitiは、だいぶ前からあるのでご存じの方も多いと思いますが、人々が直接スクリーンやウェブ上でメッセージを送信することができるシステムで、多くのブランドや企業がイベントの大型スクリーンで採用しています。オバマ大統領も使ったとのことです。

日本でも株式会社バンテンさんのMobiActions(もびあくしょん)を使ったヨドバシカメラでのインタラクティブサイネージの事例が話題になりました。アメリカ、日本でも今年はインタラクティブかつユニークな案件が増えそうな気配ですね。
秋葉原、デジタルサイネージを使ったプロモーションby東芝
(LocaModa doesn’t play in Peoria から一部引用)
(mediologic.comから一部引用)
ドイツの研究機関Fraunhofer-Gesellschaftの一部であるHeinrich-Hertz-Institut (HHI)が、3D映像をグローブやポインターを使わずジェスチャーで操作するシステムを開発。先週のCeBITに出展したそうです。
このシステムはiPoint 3Dと呼ばれていて、iPoint Explorerジェスチャー認識トラベル情報ボード(写真)に使われている技術の進化形です。ちなみに3Dディスプレイは眼鏡不要タイプです。

iPoint 3Dの心臓部は、キーボードくらいのサイズの認識デバイスで、天井からつるしたり、テーブルに埋め込んだりできます。内蔵された2台の低価格カメラが手と指の動きを検知し、PCにその情報を送ります。
双方向型サイネージとして、いろんなアプリケーションに使えそうですし、サイネージ以外にもあらゆる分野への応用が考えられます。
気になるのはお値段と、どう動きを認識するか、ですね。海外の方はこうしたツールを躊躇なく使いますが、シャイな日本人はどうしても抵抗があるようですね。タッチパネルのコンテンツも設置者が思ったほど使ってもらえていないケースもあるようです。デジタルサイネージのインターフェースを考える際は、単なる画面上のGUIだけではなく、画面にまでどのように近づいてもらうかという「おもてなし」の設計が必要かもしれませんね。