日本初のデジタルサイネージ・コンサルタント、デジタルサイネージ総研(TM)が国内および海外の最新情報や市場の動向をお届けします
ただいま朝の6時20分。ラスベガスの空港で帰国便の搭乗を待っています。
せっかくなので、現地にいるうちにデジタルサイネージ EXPO のリポートをしてみたいと思います。
今回の EXPO では、面白いハードウェアもいくつかあったのですが、その中でもけっこうインパクトがあったのがこの製品です(写真参照)。
透明なシリンダーに高精細な映像が浮かんでいるように見えます。立体映像ではないのでホログラムのようなものではないのですが、透明なところに絵が浮かぶというのはやはりインパクトがあり、ついつい近くに寄って見入ってしまいます。
また、今回はソフトウェア、ハードウェアともに、カナダの会社が多いのが目立ちました。デジタルサイネージ業界ではアメリカ企業よりもカナダ企業の方が断然多いんだそうです。理由はなぜだかよくわからないそうです。
ほかにもいろいろと面白い製品があったので、順次レポートしていきたいと思います。
今回は Las Vegas Convention Center 内のデジタルサイネージ EXPO 会場から書いています。Digital Signage EXPO は、予告通りかなり大規模になっていて、来場者も去年の数倍になっている感じです。
一通り見て回ったので、また報告したいと思いますが、今回は、Felica を使った POP の話題です。デジタルサイネージでも Felica との連携というネタは時々見かけます(日本だけですが)。
今回の製品は、Felica を埋め込んだ紙の POP を自動販売機に見立てて、航空券を販売しようというもののようです。航空券は最近 e チケットが定着してきたので、オンラインでの販売が可能になったという背景があります。コンサートや映画などのチケットも e チケット化しているので、同じように Felica を使って販売が可能かも知れません。
デジタルサイネージの場合は表示されるコンテンツを容易に変更できますが、Felica で購入できるチケットを表示内容に連動させるのは難しいかも知れません。そう考えると Felica と組み合わせる場合には、デジタルサイネージよりも紙の方が適していると言えるのかも知れませんね。
デジタルサイネージの場合はたいていネットワークに接続されているわけですから、タッチパネルを使って直接ウェブサイトにアクセスしてもらうことも可能ですし、画面に QR コードを表示することもできるので、Felica を使わなくてもよいような気もします。
以下、紙の自販機「ドコデジ」運営の「モバイルゲート株式会社」、海外格安航空券自動販売機「イーナ ドット トラベル」と業務提携|【@Press】より一部引用します。
モバイルゲート社では同社の提供するFeliCa対応のマルチタッチベンダー 「ドコデジ」を使った紙の海外格安航空券の自動販売機「空デジ(仮称)」を 展開し、自動販売機の購入ボタンを押す様な感覚で、タッチ面に描かれた 海外旅行の渡航先(たとえば、「ハワイ」や「バンコク」等)に 「おサイフケータイ」をかざすだけで、ダイレクトに希望の海外格安航空券の 情報を呼び出すと同時に航空券の検索・予約・申込み・購入ができるシステム を全国に設置展開します。
デジタルサイネージには、「テレビに代わる新しい広告媒体」とか、「販促の手段としての店頭 POP の進化形」とか、 「紙のポスターのデジタル化」、「最新情報を必要な場所に即座に伝えるリアルタイム情報掲示装置」などなど、様々な用途が考えられているわけですが、そのひとつである「次世代広告媒体」としての側面に注目した記事です。
広告媒体としてのデジタルサイネージのメリットを、
デジタルサイネージは、従来看板が持っていた、「極めて限られた地域のターゲットへ」「何度も閲覧させる」メリットを活かしつつ、「柔軟な変更が難しい」デメリットを払拭したものである。
とわかりやすく説明するなど、とてもよい記事だと思います。また、インターネット広告とデジタルサイネージとの違いを、
ネットワークというとインターネット広告も大きな市場になっていくことが見込まれているものの、デジタルサイネージは “リアルに存在する” ため、リーチできるユーザー層のセグメントをインターネットとは分けて考えることができる。
と、これまた簡潔に説明してくれています。さらに、こんな興味深い記述もあり、デジタルサイネージへの期待感を煽ってくれています。
電通によれば、屋外広告と交通広告を合わせた市場で約5千億円以上、展示・映像ほかは3500億円程度の規模と試算されており、これがすべてネットワーク 対応のデジタルサイネージに変わることがあれば、「渋谷ジャック(渋谷の交差点の広告をすべて同じ商品などで統一すること)」どころか「日本ジャック」が TV程度の広告費で可能になることも予想される。
昨今製品のライフサイクルは短命化の一途をたどっており、その中でより早い情報のインターネット広告が注目されている。しかし、リア ルに存在する広告媒体が同様のスピード感で情報を発信できれば、TVCM以上に多くの人々の目に触れつつ、Googleの検索連動型広告以上にニッチな広 告活動を展開できる。デジタルサイネージはその可能性を秘めているのである。
記事中でさりげなく取り上げられている、デジタルサイネージ福岡「街メディア」を運営する COMEL(コメル)という会社は、実はソフトバンクテレコムの子会社で、同じソフトバンク系列の会社だったりするのですが、それはご愛嬌といったところでしょう。
売上アップ≫通信/ネットワーク-ITとの融合が進み、次世代広告媒体として導入の進むデジタルサイネージとは:ソフトバンク ビジネス+IT
少し前の記事でもご紹介しましたが(次世代超大型ディスプレイ技術の本命か?プラズマチューブアレイ方式)、プラズマ・チューブアレイ(PTA)という新技術を引っさげて登場した篠田プラズマの記者会見の模様を伝える記事が出ています。
北米市場での予測データとして、「米国パブリックディスプレイ市場は、2005-10 年にかけて年平均成長率 46.3%」「日本国内も同様な展開が見込まれる」という強気な見解を示していますね。

また、「篠田プラズマは,2008 年下期に 142 型モジュールの量産出荷を始める予定」だそうです。値段的には同サイズの LED より少し安くなるという話ですので、わりと高価であることは確かですが、素晴らしい特徴を備えていることも事実ですので、実物を目にするのが楽しみです。
以下、一部引用:
大画面が得意でしかも薄型・軽量,シームレス接続が可能などといった特徴を備えるPTAが最適であることをアピールした。
現行技術で,画面寸法100型以上のデジタル・サイネージを実現する場合,例えば(1)プロジェクター,(2)LEDディスプレイ,(3)液晶を用いたマルチビジョン,(4)PDPといった手段が考えられる。これに対し篠田氏は,それぞれの課題を以下のように指摘した。すなわち,(1)のプロジェクターは,輝度が低い。(2)のLEDディスプレイは,解像度が低くコストが高い。(3)のマルチビジョンは,各ディスプレイ間に非表示領域が発生する。(4)のPDPは,膨大な設備投資が必要になる。
【続報2】「デジタル・サイネージへの要求をすべて満たすのはPTAのみ」,篠田プラズマが力説 - 産業動向オブザーバ - Tech-On!
デジタルサイネージと携帯電話が連動したら、面白いことが実現できそうですね。しかも携帯電話から何らかの操作が可能だとしたら・・?
こちらは三菱電機株式会社情報技術総合研究所の方が情報処理学会で発表された論文です。有料で公開されているようです。一部抜粋します。
当社はアイキャッチ効果の高い大型映像表示機器と,操作が可能な携帯電話を連携したインタラクティブデジタルサイネージシステムを開発している.情報ポータルとしての大型映像表示機器の魅力的な広告コンテンツによって街を歩く人を集客し,更にそこから広告の店舗や会場に誘導することで街の様々なスポットに人の流れを作る街づくりプラットフオームとして提案している.しかし,携帯電話による歩行者誘導サービスを実現するためには屋内における様々な課題を解決した実現方式を検討する必要がある.今回,我々は屋内における携帯電話での歩行者誘導を実現するための方式について検討を行った.本稿では,この検討結果について述べる.
一番カッコいいデジタルサイネージコンテンツのひとつではないでしょうか。
2007年の夏にニューヨークのユニオンスクエアに設置されたインタラクティブサイネージシステムです。
アートっぽいクオリティに仕上げることで、人々が楽しめて、なおかつ印象深いプロモーションや強力なブランディングメッセージの発信が可能になるという一例だと思います。
[youtube:http://youtube.com/watch?v=a-NRdyUx8Lc]
デジタルサイネージでの実用化を目指したロボット看板の実験が行われているそうです。
これもある意味ではアート的なアプローチと言えるでしょうか?
視線検出によって人の意図を理解し、その意図に沿ってロボットが情報提示するという高度な技術を基盤にしています。
見た目はこんな感じで、ぬいぐるみ型のかわいいロボットというのがポイントのようです。
