日本初のデジタルサイネージ・コンサルタント、デジタルサイネージ総研(TM)が国内および海外の最新情報や市場の動向をお届けします
ドバイ空港の利用者は今年 4,000万人でしたが、2012年までには 6,000万〜7,500万人にまで膨れ上がると予測されています。
フランスの屋外広告メディア大手 JCDecaux と現地企業の合弁会社 JCDecaux Dicon がドバイ空港のデジタルサイネージに関して 10年間の独占契約を交わしました。
JCDecaux の今年の大型契約としては、以前にご紹介したロンドンヒースロー空港ターミナル5の件もありますね。
The airport (pictured) will see 40m passengers pass through this year, but that figure should increase to 60m by 2012 and eventually to 75m annually as expansion continues.
(JCDecaux plans interactive screens in Dubai airport より、一部引用)
今後、新しく建設される空港では、広告媒体がデジタルサイネージオンリーになるのだろうと思います。なぜなら今年3月にオープンしたロンドンのヒースロー空港ターミナル5では、従来のポスターが姿を消し、美しくデザインされた高精細のデジタルスクリーンが設置されているからです。
この空港では、建物の設計段階からデジタルサイネージの導入が考慮されているはずで、広告枠の配置計画も含めてデザインされているため、非常に心地よい空間になっています。
表示されるコンテンツもクオリティが高く、見ていて気分のいいものが多いです。いわゆるコマーシャルというよりは、コミュニケーションあるいはインフォアートとでも呼んだ方がしっくり来るような内容です。これからの広告はこのような方向に進んで行くのではないでしょうか。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=Nyb4OB0qlFI&ap=%2526fmt%3D18]
ちなみに、このターミナルの大型 LCD モニターには全て Samsung と JCDecaux のロゴが入っていました。
巨大建設プロジェクトが目白押しの中東ドバイで、まもなく完成の人工島を結ぶモノレールに日本製のデジタルサイネージが採用されました。
このモノレールシステム(全長5.4km、駅数4箇所)は丸紅が建設を請け負っており、デジタルサイネージの導入はドバイ企業の Adventure Digital 社が担当、シャープがハードウェア納入して 2009年4月にオープンの予定です。完成後は毎日4万人の乗客に運行状況などを表示することになります。
それにしても、この人工島のデザインはすごいですね。上空から見るとヤシの木の形をしています。海岸線の総延長は 520キロにも及ぶそうです。
Plans call for a total of 24 screens, all of them 52-inch LCD units, to be installed at the four main monorail stations (Atlantis, Trump Tower, Retail Plaza and Gateway Towers) on the Palm Jumeirah complex. They will be linked into a network running through the monorail tunnels.(Dubai monorail screens will reach visitors to new island より、一部引用)
デジタルサイネージにとって効果測定は非常に重要なポイントですが、広告を見たかどうかだけでは不十分で、それを見てどう感じたか、ほしいと思ったのかどうかが本当は知りたいわけです。
脳波を使った効果測定技術によって、まさにそれが可能になるかも知れません。米ニールセン・カンパニーが、ニューロフォーカス社との提携によってニューロ・マーケティング事業に乗り出しました(同社プレスリリース)。ニューロフォーカス社は脳波の研究成果を広告や番組、メッセージングに応用するマーケティング企業です。
同社では、被験者のかぶったヘッドギアから毎秒 2,000回のリアルタイムな脳波情報を計測し、視線追跡や皮膚伝導反応などのデータと組み合わせて解析することで、注意、感情、記憶(Attention, Emotional Engagement, Memory Retention)を数値化。そこから説得性、意識性、新規性(Persuasion, Awareness, Novelty)の評価を導き出します。
このサービス自体はマーケティングにおけるグループインタビュー的な過程を科学的な手法で置き換えるものでしょうが、いずれはデジタルサイネージなどを含めたあらゆる広告媒体の効果測定にも応用されるのではないでしょうか。
研究室レベルではすでに、室内にいる集団の脳波や心拍数などを同時に計測する研究も行われているそうです。なんだか心の中を覗かれるような感じもしますが、こうした研究によっていわゆるウザい広告が減るのであればいいことなのかも知れません。
世の中にあふれる広告の多くが実際に効果をあげているのかどうか、というのは興味深いところですね。
YouTube の隆盛を引き合いに出すまでもなく、世の中はすでに動画の大量消費の時代に突入していると言えそうですが、今後デジタルサイネージが世界的に普及してくるとクオリティの高い動画コンテンツを大量かつ安価に制作・供給する需要が生まれるでしょう。
その際の方向性のひとつとして動画の自動生成が考えられるわけですが、その一翼を担うことになりそうなのが以前にもご紹介した animoto.com です。
写真や音楽のファイルをアップロードすると自動的にかっこいいビデオに編集してくれるオンラインサービスですが、最近さらにパワーアップしてテキストの挿入や一部の画像の強調も指定できるようになりました。画像のエフェクトも新たにかっこいいものが多数追加されている模様です。
さっそく試しにつくってみたのがこちら(音楽ファイルは animoto 側で用意されている数百曲の中から選びました)。無料では短いクリップしかつくれませんが、商業利用が可能なオプションも用意されています。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=6UI4ZM3SeX0]
完全自動でここまでできるとは驚きですね。こういうビジネスモデルもありかなという気がしてきました。
都心型ショッピングモールとしてはヨーロッパ最大となるウェストフィールド・ショッピングセンターがロンドン市内にオープン。店内の広告枠は全てデジタルサイネージだそうです。この契約を勝ち取った CBS Outdoor は、これまで交通系のみで展開してきましたが、ついにショッピングモールに進出を果たしたことになります。
総工費 16億ポンド(約 2,500億円)、売場総面積 15万平米、専門店数 265店、レストラン 50店、駐車台数 4,500台、年間利用客 2,500万人という空前のスケールで、内装もかなりゴージャスです。来年中には 14スクリーンのシネマコンプレックスやスパも併設されるそう。
デジタルサイネージとしては、下の画像のような専用筐体に入った 57インチ両面 HD タイプ 55台のほか、13m x 4.5m の超大型を含む3台の大型ビジョンなどがあり、60秒ごとのループで広告を切り替えます。
CBS Outdoor の契約は7年間で 5,800万ポンド(約 91億円)と推定され、Titan Outdoor や Vision Media Group など OOH メディア大手各社の競争が一段と激しさを増しています。
When the £1.6bn ($2.8bn) shopping centre – billed as the biggest inner-city mall in Europe – opens on 30 October, all ad opportunities will be digital.
They will include 55 specially-designed pods (pictured) with 57-inch LCD units built into both sides; other screens near entrances; and three giant billboard-scale screens. The largest of these will measure 13m by 4.5m and occupy a position above The Atrium, one of Westfield’s main public spaces, where CBS Outdoor predicts it will be seen by most visitors.
近未来映像情報フォーラム『デジタルサイネージ1兆円産業への道』(主催:株式会社シードプランニング)で講演させていただくことになりました。
日時は 2008年12月9日(火)15:30〜20:00 となっています。
デジタルサイネージコンソーシアム常務理事(デジタルメディアコンサルタント)の江口 靖二さんの後に1時間ほどお話させていただきます。「世界各地のデジタルサイネージ事例から動向を読む」と題して、以下のような内容を予定しています。
お申し込み方法、詳細は近未来映像情報フォーラムウェブサイトでご確認ください。