日本初のデジタルサイネージ・コンサルタント、デジタルサイネージ総研(TM)が国内および海外の最新情報や市場の動向をお届けします
欧米の病院でスタッフや医師の間の情報共有と来院者に対する情報提供を行うデジタルサイネージの導入が増えているようです。
先日ご紹介したジョージ・ワシントン大学病院での事例と同じく、英バーミンガム市の大学病院でもデジタルサイネージとスタッフの PC 画面のスクリーンセーバーを組み合せたシステムが採用されています。
5,000台の PC 画面とリンクされた 75台の 42インチ LCD ディスプレイ(写真)を使って、6,900人のスタッフと年間 100万人の患者にリアルタイム情報を提供するシステムは、Saturn Communications Group の Connectvision というシステムです。
導入の理由は、古い情報や誰が管理しているのかわからないメッセージが掲示板に貼られたままになっている状況があったためで、新しいデジタルサイネージでは、患者向けの LCD ディスプレイで病院からのお知らせ、レストランのメニュー、トレーニング情報、交通情報、天気予報や全国ニュースなどを表示し、スタッフ向けの PC 画面では手洗いを促すアラートや節電などの運営上の連絡事項などを表示しています。
Two hospitals in the British city of Birmingham have combined digital signage with screen-savers on staff PCs to communicate with healthcare workers, patients and visitors alike.
(Hospital network combines digital signage, PC screens より、一部引用)
米ワシントン州のジョージ・ワシントン大学病院では、デジタルサイネージ・ネットワークと PC 用スクリーンセイバーを組み合せたメッセージングシステムの導入により、従業員の職場満足度が 33%も上昇するという顕著な効果が見られました。
Netpresenter というソフトウェアを用いて、従業員用エレベーターホールの大型ディスプレイと従業員用の 1,200 台の PC にスクリーンセーバーとして最新のニュースや業務連絡を表示するほか、来院者用のエレベータホールやメインロビー、医師用ラウンジでもデジタルサイネージを用いてターゲットメッセージを表示しています。
ジョージ・ワシントン大学病院では電子メールなどのツールを持たないスタッフでも問題なく情報を受け取れるシステムが病院全体に行き渡ったおかげでコミュニケーションが円滑になったとしています。
コンテンツは内部向けと外部向けで分けられており、内部向けには医療や薬品関係のニュース、業務連絡などを、外部向けにはプロモーションや施設案内などのコンテンツを表示しています。また緊急連絡用の機能を用いた危機管理システムも準備中だそうです。
病院や企業など、組織内のコミュニケーションの改善はデジタルサイネージが活用されうる大きなフィールドだと思います。今後、このような活用事例は増えてくるでしょうね。
The George Washington University Hospital (GWUH) in Washington, D.C., reported a significant increase in employee satisfaction after installation of a mixture of interactive PC screensavers and digital signage presentations.
(Hospital Employee Satisfaction Jumps 33 Percent with ‘On Screen’ Internal Communications より、一部引用)
デジタルサイネージ・ショーケースが新しく充実しました。国内外のデジタルサイネージ情報がより効率よく把握できる構造になっています。
国別の最新事例、コンテンツ、ビジネスモデル、視聴率・効果測定、市場予測、広告以外の活用事例の最新情報が随時更新されて一覧表示されます。
現時点で 250件を超える国内随一のデジタルサイネージ関連記事データベースをどうぞご活用ください。
トロントとオークヴィルに拠点を置く Whole Foods Market では、店内の場所ごとに最適なデジタルサイネージ端末とコンテンツを用意することで顧客を自然な形で購買へと導く計画を実行に移しました。
Planet-Tek 社の一連のデジタルサイネージ・ステーションとインタラクションポイントを入り口から製品の棚までのそれぞれの場所に設置するもので、入り口の大型スクリーンでは一般的なメッセージで注意を喚起し、通路端の中型ディスプレイではより具体的なプロモーションコンテンツでニーズを刺激し、棚に設置した小型モニターでは詳細な製品情報を提供することにより購買の決定を促すという具合です。
正しい場所に正しい情報を配置することで、デジタルサイネージの持つインパクトをより効果的に購買へと繋げられるような気がします。
Whole Foods Market stores in Toronto and Oakville have been installed with a new customer journey solution using digital signage from local provider Planet-Tek Systems.
(Whole Foods Market Install Digital Signage Across Customer Journey より、一部引用)
また、Planet-Tek 社は5年間のパートナー契約により Whole Foods Market の広告枠を販売も行うそうです。
アメリカではすでにこんなデジタルサイネージを搭載したタクシーが街を走り回っているようです。

広告主は好きなときに映像を変更でき、GPS で指定した場所にだけ広告を出すことも可能。広告費は15秒の広告表示1回あたり $0.2 以下で、タクシー1台あたり月間 13万本の広告を表示できます。
32インチの LCD 2枚を両面に搭載し、広告コンテンツの入れ替えは無料。いつどこでどの広告を表示したかのレポート付きです。
米 Clear Channel outdoor では、このタクシー上のデジタルサイネージ 300台と全米のデジタルビルボード 250カ所で大統領選挙の開票速報をリアルタイム配信するそうです。更新は RSS を使って行われます。
その他にも FBI の犯罪者情報の掲示、児童誘拐情報(Amber Alert)などの公共的媒体として利用されています。
単なる広告枠ではなく、市民の役に立つ情報掲示板にもなるところが、これまでの看板とは大きく違うと言えそうです。
Electronic LCD Tops allowing the utmost in client control. Send text and graphics to the top when you want it. The GPS system allows ads to run in specific areas of the city, or just on a specific street. The client controls the vibrant graphics, vibrant flash animation and vibrant copy capabilities.
(Digital Smart Tops | Clear Channel outdoor digital networks より、一部引用)