日本初のデジタルサイネージ・コンサルタント、デジタルサイネージ総研(TM)が国内および海外の最新情報や市場の動向をお届けします
月刊ニューメディアさんの主催で「儲かるデジタルサイネージ事業を目指して」という刺激的なタイトルでセミナーが12月1日 15:00から東海大学校友会館で開催されます。デジタルサイネージが儲かるビジネスかどうかという事は、中々悩ましい問題ですが、今回のセミナーでは業界の最前線にいるプレーヤーさんが参加されますので、多くの方と議論を深められればと思っています。私も19時の情報交換会に参加致します。デジタルサイネージを事業化したいと思っている事業者様はふるってご参加くださいませ。
「成功する」「儲かる」をキーワードにデジタルサイネージ 事業づくりを総合的に把握するための濃縮したセミナー。 会場内に各社のシステム提案展示コーナーを用意。また、 情報交換会で関係者とのネットワークづくりと新たな チャンスづくりができる場。
【開催日】 12月1日 火 15時~18時50分/セミナー+展示見学
19時~20時30分/情報交換会
【会 場】 東海大学校友会館「朝日の間」 ※霞ヶ関ビル35階
【定 員】 50名(先着順)
【参加費】 1万2,000円(情報交換会費含む/税込)※当日受付でお支払いを。領収書をご用意いたします。
● 問い合わせ先:(株)ニューメディア(吉井、古山) TEL:03-3542-5231
時 間テーマ/講師
14:30~ 開場
15:00~15:10 セミナーガイダンス
15:10~15:40 基調対談「デジタルサイネージ事業は第2フェーズへ」
郡司秀明 (社)日本印刷技術協会 研究調査部長
岩田 敬 (株)パフォーマ プロダクション・スーパーバイザー
デジタルサイネージのコンテンツ制作で重要なポイントである❶現場担当者が情報更新できること、❷すでにある印刷データの活用と
いう視点で成功のキーワードを深める。
15:45~16:05 報告「媒体ビジネス確立に求められる要因は何か」
毛塚牧人 (株)メディアコンテンツファクトリー 代表取締役社長
2009年6月、広告媒体社が集まって設立した協議会のねらいと活動を紹介。広告媒体化するために必要な素材の規格管理など、媒体データの
統一フォーマット化などの取り組みを聞く。
16:10~17:25 提案「事業の発展を約束するASP展開と導入例」
提案者(予)/(株)イッツ・コミュニケーションズ、ストリートメディア(株)、(株)日立製作所、
(株)モールキット、(株)モシカ
CATVのイッツコムからは川崎市の自治体窓口のサービス展開、ストリートメディアは放送波の利用による商店街や書店の店頭でのサー
ビス、日立は大型ショップや地下鉄の導入例、モールキットは沖縄での取り組み、モシカは羽田空港女性トイレの調査結果を交えた報告。
17:35~18:20 システム提案「新たなデジタルサイネージ・ソリューションはこれだ!」
提案者(予)/ シャープシステムプロダクト(株)、東和メックス(株)、(株)エフ・ピー・エス
シャープシステムプロダクトからはソリューション提案、東和メックスから導入1,000台を突破した「BRID」の事例。FPSはサイネージで最適な
スピーカーの提案。各社の展示デモを交えた最新提案を聞く。
18:20~18:50 展示見学+質問
19:00~20:30 情報交換会(あいさつ/デジタルサイネージコンソーシアム・江口靖二、デジタルサイネージ総研・西澤佳男)
開催要項は下記のページから
月刊ニューメディア
先月末に開催されたフラットパネル関連の展示会FPD International 2009を見に行って来ましたので簡単に報告致します。同じく先月開催されたCEATEC JAPAN 2009でも各パネルメーカーが3D対応のディスプレイを発表していましたが、FPDにおいてもこれでもかという程3D関連の製品が多く展示されていました。技術的な詳細なレポートは日経テックオンさんなどのサイトに譲るとしてデジタルサイネージのこれからを考えながらいくつかの展示を見てみました。
ディスプレイ産業の傾向としてひとつのトレンドが形成されると各社が軒並み類似する製品をリリースするというものがあります。現在のトレンドとしては「3D」「薄型から電子ペーパー」「マルチタッチの高度化」があげられます。
国内や韓国・台湾など多くのメーカーから様々な形式の3D技術が紹介されていました。レンチキュラーレンズ方式・視差バリア方式・アクティブシャッター方式などそれぞれの技術的な差異はそれぞれあるのでしょうが、一般のユーザーからするとどれもそんなに違いがないように感じます。現在は飛び道具的な表現として利用される事が多い3Dですが、この数年以内にあっという間にコモディティ化していく事は間違いないでしょう。価格が下がり一般化してゆく事とヒトの目が慣れてしまう事は急激に進んで行きます。

AUOのレンチキュラーレンズ方式ハイビジョン3D

LGの47インチユーザートラッキング3D
AUOの展示ブースに電車の運行案内への利用をイメージさせる3Dディスプレイがありましたが、パブリックな空間で展開される3Dの表現がどんなものが適切なのかはこれから検討していかなければいけない課題ではないでしょうか?製品の写真や社名のロゴが飛び出して見えるという事はユーザーに特に便益をもたらさないですからね。

LGの世界最薄をうたう5.5mmのLED液晶TV

確かにとっても薄い!

E INKの電子ペーパー端末
「うちが世界で一番薄いです!」という事でこちらも各社が競って製品を展示していました。薄型のディスプレイの技術的進化には終わりがなさそうなのは、ここ何年かのFPDの展示会をを見て感じる事です。液晶パネルの薄型化も極限まで進んでいくでしょうが、今後の表示技術としは電子ペーパーが大きな存在感を表す事が考えられます。静止画であれば電力も消費しませんので、エコな視点からみても優位性があります。以前、電子ペーパーコンソーシアムの方と意見交換をさせて頂いたのですが、電子ペーパーの技術的な可能性や社会に与える影響を検討している彼らが提唱しているのは「ラッピング革命」です。
電子ペーパーによってあらゆるモノの表面が覆われ,モノの表面が表示体として情報を提示することで,電子ペーパーが物理空間と情報空間という,私たちの生きる二つの生活空間の接点となる世界——。そのような世界への変化を,電子ペーパーコンソーシアムは「ラッピング革命」と名づけた。それはモノがモノであると同時に情報メディアとなる世界であり,私たちが情報を取得するたびごとに鞄やポケットから「そのために作られた特別な機器」を取り出す必要のない世界である。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=0B28SHBmMNI]
電子ペーパーになった新聞の未来
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=iAU_ZLbVcXA]
イノベーションとハイテクによる未来像
私たちの暮らす物理空間と情報空間が電子ペーパーというメディアでシームレスに繋がる、平たく言うとマイノリティリポート的な世界感、アカデミックな人たちが言うところの空間知能化された世界、ディスプレイ産業からするとアンビエント・ディスプレイが未来の姿になってくるでしょう。しかし、そうした時代がくるまでしばらくの間、デジタルサイネージ業界としては大きな筐体に入ったモニターとお付き合いしてゆかなければならないのは事実です。今使える技術とディスプレイの価格と格闘しながらビジネスを作っていくためには解決しなければならない問題がまだまだありそうな気がします。

AUOのインセルタイプのマルチタッチ技術

こんな感じでディスプレイに書く事ができます。
タッチパネルもマルチタッチタイプのものが多く見られました。ここ数年、色々な国のデジタルサイネージ関連の展示会でマルチタッチのデモを様々見てきましたが、画像をきゅーっと大きくして、クルクル回すという展示ばかりで、正直食傷気味です。普通の暮らしの中でそうした事を行う必然性があまり感じられません。マルチタッチでどんなアプリケーションが展開されるかが重要とつくづく感じさせます。今年のシーグラフで発表されたMedia Interaction Lab.のような生活シーンを想像できるような展示をパネルメーカーさんにも期待したいところですね。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=Tio5OvIqToc&feature=player_embedded]
マルチタッチのテーブルによってリビングルームの家電製品がコントロールできるというデモ
「3D」「薄型化」「マルチタッチ」といったディスプレイ産業の近未来を見据えたトレンドはある程度は明確になってきています。ただし、デジタルサイネージという事業を考えた場合、あくまでも現在メーカーのカタログにある製品を選んで、営業マンと商談して、見積もりを取って、トラブルなく設置を行い、各方面と調整を行い、ビジネスとして成立させなければなりません。新しい技術を取り入れる事が、単なる担当者の自己満足やクライアント受けをよくするための演出ではなく、ユーザーのベネフィットにどうつなげられるのかをもう少し考える必要がありそうだということをちょっぴり教えてくれた展示会でした。
LG が出している超横長ディスプレイ「Stretch」を使ったデジタルサイネージの事例です。どれぐらい横長かというと38.1 インチで幅が324mm、高さが983mmです。
ストックホルムのフレンチレストランのメニューボードに使われているのですが、見慣れない縦横比の画面が新鮮です。今までのディスプレイではどうしてもテレビっぽくなってしまうため、インテリアデザイナーにとっては「使える」ディスプレイになるかも知れません。
LG は円形や楕円形のディスプレイなども開発していましたね(LGディスプレイ、円形・楕円形ディスプレイを開発)。デジタルサイネージには様々な用途があるため、それぞれに特化したディスプレイなどハードウェアも多様化の余地があり、テレビ向けパネルとは違ったビジネスチャンスがあるのではないかと思います。
Using special new ‘long stretched displays’ from LG - the company has created a unique look and feel that fits perfectly into the modern interior fittings of the venue.
(Instoremedia Builds Digital Menu With LG’s Stretched LCDs より、一部引用)
巨大なデジタルサイネージを用いて、ビルの壁面が巨大な映像装置になったような建物が世界各地にでき始めています。すでにタイムズスクエアだけの話ではなくなっているのですね。
以前、サイネージ建築(Media Architecture)の可能性という記事でメディア・アーキテクチャー(Mediaarchitecture)についてご紹介しましたが、ヨーロッパではこうした建築物の表面を使ったビデオ映像による表現が「メディア・ファサード」いうひとつのジャンルを形成しており、アートフェスティバルも開催されているという状況です。
> Mediaarchitecture » Media Facades Festival 2008
今後は、建築の一部としてデジタルサイネージが組み込まれ都市の景観を形作っていくというのが当たり前になるのかも知れません。
これはオーストリアの Graz という街の美術館に設置されたもので、蛍光灯のサークル管を使ってうねうねとした建物の壁に沿って取り付けられています。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=Uq1lkrtAJ_0]
こちらも蛍光灯を使ったシステムで、ドイツのものです。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=jsupzIjagR4]
次は東京の銀座にあるシャネル・ビルの壁面です。雨に合わせたコンテンツが表示されています。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=7pA5RESEaOQ]
最後はマカオのカジノのビルです。ラスベガス以上に派手ですね。上の事例に比べると「電飾」的な色合いが濃くなります。メディア・ファサードというよりは看板建築という感じでしょうか。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=yKrpA7Z3KeY]
現在の経済状況からすれば予想通りの結果ですが、アメリカでは来年のデジタルビルボードの需要が大きく落ち込む見込みが出てきました。
Lamar Advertising や Clear Channel Outdoor などの顧客を持つデジタルビルボードメーカーの Daktronics 社では、今四半期の受注は昨年比 20%増と好調だったもののデジタルビルボード単体で見ると 35%の減少となっており、2008年に 400台を発注したあるクライアントは 2009年には 100台の発注に留まる見込みだそうです。
In the second quarter ending on 31 October, overall orders were up 20 percent year-on-year but orders for digital billboards were down 35 percent, Daktronics said.
日本でも居酒屋チェーンなどでタッチパネル式のオーダー端末を導入しているところがありますが、欧米ではさらに支払い機能まで付いたものが主流になるかも知れません。
クレジットカードやデビッドカードでの支払いには、スキミング(不正コピー)や不正請求などの不安があるという人もいるでしょう。テーブルに設置された端末で自分で支払いができればそうした心配はなくなります。また支払いのために店員を呼んだり、待たされる必要もありません。
タッチパネル式のオーダー用端末には広告や販促用のコンテンツを流すことも可能なので(デジタルサイネージですね)、顧客体験の向上とレストランの売上向上を同時に狙えるということで、導入が進んでいるようです。
デジタルサイネージとセルフサービステクノロジーは親和性が高く、組み合わせが有効だと思われます。
While some quick-service chains such as Jack in the Box are testing self-service kiosks located near the service counter, the trend among most fast casual chains leans toward pay-at-the-table options. Boston-based Legal Seafoods has pay-at-the-table devices at more than a dozen of its restaurants, with plans to introduce the devices in all locations by the end of the year.
先週、3M 社の手のひらサイズプロジェクターを紹介したばかりですが、クリスマス商戦に向けて台湾のメーカー Optoma からも超小型プロジェクター PK101 が発売されます。
コントラスト比は1000対1、投影できる映像のサイズは 6インチ〜66インチ相当で、iPodや携帯電話機,PDAなどのコンポジット信号を出力できる機器が接続可能とのこと。
面白いガジェットですね。携帯電話や PDA に搭載される日も近いかも知れません。
外形寸法は105mm×51mm×17mmとポケットに入るほど小さく,2次電池を含む重さは120gとiPodシリーズの「iPod touch」並み。光源のLEDの寿命は2万時間とする。動作モードには,「通常」と「省電力」の二つがある。通常モードでは明るさが10lmで,省電力モードでは同5lmほど。消費電力はそれぞれ4.8Wと3.5Wとする。省電力モードの場合,内蔵するLiイオン2次電池だけで連続2時間動作する。フル充電にかかる時間は4時間ほどだという。充電はACアダプター,あるいはmini USBを介して充電する。
(「DLP Pico」を採用した超小型プロジェクターの国内販売がいよいよ開始 より、一部引用)