日本初のデジタルサイネージ・コンサルタント、デジタルサイネージ総研(TM)が国内および海外の最新情報や市場の動向をお届けします
ヨーロッパでは日本よりもデジタルサイネージの導入が進んでおり、様々な事例が見られます。
以下のムービーはロンドン・アムステルダム・ドイツ各地で撮影したデジタルサイネージの事例をまとめたレポートです。
今後は生活のあらゆる場面でデジタルサイネージが使われるようになるだろうということがわかると思います。
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アメリカでは金融機関や OOH 広告、ファストフードなどの接客分野でデジタルサイネージの受容が進み、不況にも関わらずデジタルサイネージ業界は急成長の軌道に乗り始めています。その一方でインストアメディアとしての普及はなかなかスムーズに行っていないようです。
ここではその理由と、普及のカギとなるポイントについて述べますが、結論から言うと他の新技術との統合がデジタルサイネージの将来にとって重要だということです。
まず北米の市場規模ですが、予測にはかなりのバラツキがあり、だいたい 2011年に 20億〜25億ドル(約2,000〜2,500億円)となっています。これはハードウェアから見た市場規模で、15万カ所に 90万台程度のスクリーンが設置された場合の計算になります。実際にはこれらのスクリーンすべてにコンテンツが必要で、多くは広告を流すことになるでしょう。2011年までに最高 35億〜40億ドル(約3,000〜4,500億円)の広告市場になると予測されており、北米のデジタルサイネージ市場は 2011年までに全体で 55億〜65億ドル(約5,500〜6,500億円)になる見込みです。
一方、リテールへのデジタルサイネージの普及は予想外に遅れています。理由のひとつはコストですが、それ以外にも以下のような要因があるものと考えられます。
厳しい経済状況にも関わらず、一部の小売業者ではインストア・デジタルサイネージを戦略的決断として捉え、状況に関係なく実行する必要があると考えています。
近い将来、デジタルサイネージはほかの様々な顧客コミュニケーションのプラットフォームとシームレスに統合され、顧客向けメッセージのパーソナライズ化に対応していく必要があるでしょう。こうしたプラットフォームにはインターネットのほか、携帯端末やセルフサービスも含まれます。プラットフォームを超えたメッセージのコーディネートと統合により一貫したブランドコミュニケーションを行うことで、顧客体験を向上させ、ブランドロイヤリティやセールスの向上に繋げることが可能になります。
Eコマースの成長によって、店舗での購買行動に与える影響もますます増大しています。消費者の多くは事前にオンラインで情報を検索するため、自動車の購入者の 72%はショールームに来る前に買いたい車種とその値段を決めているそうです。
セルフサービスも重要性を増している技術です。デジタルサイネージを使って、セルフレジの待ち時間に様々な情報を提供し、顧客を引きつけることが可能です。
デジタルサイネージから携帯端末にセール情報やクーポンをダウンロードしたり、逆に携帯からメッセージを投稿することも可能になってきています。
こうした様々な顧客向けの技術は今後も発達し、買い物客のショッピング体験に大きなインパクトを与えるでしょう。重要なのは、消費者の行動に影響を与える関連性の高いメッセージをいかにして届けるかということで、様々な技術をうまく統合することがポテンシャルを引き出す上で重要なカギとなるはずです。
In summary, customer-facing technologies will continue to evolve and impact the retail customer shopping experience. To execute these platforms successfully requires a lot of planning and coordination at many levels. As these technologies continue to merge, an understanding of how to deliver relevant messages to influence consumer behavior is required to realize their potential. As our experience with these newer technologies increases, so will the resulting impact on the customer.
イギリスの The Screen Forum の定例イベントのレポートをご紹介します。テーマは『デジタルサイネージソフトウェアの選び方』です。
デジタルサイネージのソフトウェアは SaaS型と Enterprise(非 SaaS)型に大別されますが、どちらの場合も長期のスケーラビリティがカギになると考えられるため、ポイントは拡張性とカスタマイズ性だろうという結論です。
ソフトウェア選びの具体的なチェックポイントは以下の2点になります。
So, the key decision making criteria in selecting digital signage software ? From what we can see they are probably -
(A) check your supplier’s list of API’s to make sure the add-on ability is there,
(B) make sure they can recommend someone to work with in developing around them.(Selecting Software For Digital Signage - The Screen Forum Event Review より、一部引用)
米ナスダック上場の中国最大のデジタルサイネージ企業 Focus Media 社の第3四半期の売上は前年比 64%増の2億2,480万ドル(約218億円)で、5,130万ドル(約50億円)の利益を計上しました。
売上の3分の2に当たる 1億5,380万ドル(約150億円)をデジタル OOH 広告が稼ぎ出しており、残りがインターネット事業からの売上となっています。デジタル OOH 広告のみでも前年比 62.4% の売上増となりました。
中でも最大の売上を占める商業施設ネットワークは前年比 44.1%増の 9,310万ドル(約90億円)。一方インストア・ネットワークは 1,680万ドル(約16.3億円)となっています。
今年始めに CGEN を買収したこともあり、インストア・ネットワークは前年比 136.6%の成長となっていますが、最大のパフォーマンスを示したのはマンションのエレベーター内に設置するポスターフレーム(写真)のネットワーク(デジタル/非デジタルを含む)で、前年比 90.6%増の 4,400万ドル(約42.7億円)でした。
Focus Media 社では現在、商業施設ネットワークに 12万台の LCD モニターとデジタルフレーム、インストア・ネットワークに 5.6万台、住宅用ポスターフレームネットワークに 27.3万台の非デジタルフレームと 2.9万台のデジタルフレームを展開しています。
第4四半期の売上は微減の 1.9〜2億ドル、利益は微増の6,000〜6,100万ドルを見込んでいますが、2009年は世界的な不況の影響を免れないだろうということです。
NASDAQ-traded Focus Media Holding saw revenue grow 63.7 percent year-on-year to $224.8m during the quarter ending on 30 September, producing a profit of $51.3m.
(Focus thrives in third quarter, but worries about 2009 より、一部引用)
9月より連載させていただいている日経BP社 Tech-On! コラム『世界のアンビエント・ディスプレイ』ですが、第3回の『ディスプレイ技術がショッピング体験を激変させる』と題した記事が公開されました。
欧米やアジアの事例をご紹介しながら、リテール(小売店)の空間がデジタルサイネージを中心とした技術によって大きく変わろうとしている様子をお伝えしています。

過去2回の記事も含め、こちらからご覧いただけます。
9月12〜16日までオランダのアムステルダムで開催されたヨーロッパ最大の放送機器展 IBC 2008 のレポートをお届けします。
今回の IBC 2008 では相反する2つの技術トレンドが出てきたところが特徴的でした。つまり、HD や 3D というリッチな映像体験を目指す流れと、IPTV やモバイルTV などのように画像サイズや画質を犠牲にする代わりにインタラクティビティやオンデマンド性などの別の価値をもたらす流れが見られたことです。
そのような技術的トレンドの中で、 IBC 2008 では今年から新たにデジタルサイネージの専用ゾーンが設けられました。放送の世界でもフィルムからファイルベースへの移行が急速に進行しており、デジタルサイネージとの境界もある部分ではなくなりつつあるように感じますが、そのせいかデジタルサイネージ関連の出品も必ずしもデジタルサイネージ専用ゾーンに限ったわけではなく、会場内のあちこちのブースに散らばって展示されている状況でした。
以下では、デジタルサイネージの観点から目を引いたものをいくつかご紹介します。
NOKIA のブースでは場所ごとに広告を設定する「ロケーションベース広告」を提案していました。これはバス・トラム内のデジタルサイネージや携帯型の端末を想定したもので、 端末がその近辺に来ると広告内容が自動的に切り替わるというもの。
Cisco ブースではコンテンツの中央管理とローカル管理を自動的に切り替えられる、新しいタイプのデジタルサイネージを提案していました。これは、指定の時間になるとコンテンツの制御権がローカルに委譲され、セットトップボックスに付属のリモコンなどで自由にテレビを見たり好きなコンテンツを流したりできるというものです。複数の拠点にデジタルサイネージを設置する場合、時間帯によっては表示するコンテンツをそれぞれの拠点の責任者に任せたい場合があり、そのようなケースに対応できるとのこと。
また、3D関連でも面白い製品が展示されていました。よくあるタッチパネル式の情報キオスクですが、 VisuMotion 社のこの製品では上の画面が裸眼3Dモニターになっています。
このほか、IPTV の展示の中にもデジタルサイネージの広告配信に使えそうなものがありました。
MediaFLO のブースでは、携帯電話などの小型端末向けの放送を使って TV 番組以外にもゲームやアプリケーションなどの様々なデータを放送できることを見せていましたが、端末ごとの視聴履歴をサーバー側で把握できるためユーザーの属性を推測でき、ターゲットに合わせて広告を切り替えることが可能になるそうです。
また、USB 端子に接続するタイプの超小型受信機もあり、セットトップボックスなど携帯電話以外の端末にも配信が可能です。
MediaFLO はワンセグによく似たサービスですが、日本国内ではすでに狭い範囲にだけ放送するエリアワンセグを使ったデジタルサイネージの実証実験などが行われています。どちらも QVGA(320×240)と低画質ですが、小型のデジタルサイネージ用などの可能性がありそうです。
最後は展示物ではないのですが、会場内に設置されていた携帯電話用充電スタンドです。各メーカー用のアダプターがあって無料でチャージが可能になっています。日本ではカギ付きのものをよく見かけますが、ヨーロッパではカギの付いていないものがほとんどなので、近くにいる必要があり、その人たちに広告を見せるためのモニターが付いていました。これもデジタルサイネージの一例ですね。
実は10月2日からインドに来ています。
Digital Signage Asia 2008 の取材と共に、IT 業界の発展著しいインドのデジタルサイネージ事情を視察するのが目的なのですが、そもそもインドにデジタルサイネージはあるのか?というところからして疑問でした。
そんなわけで、ほとんどの日本人が訪れたこともないであろうインドという国でデジタルサイネージを探してみました。
とはいえ、ムンバイ(ボンベイ)の街を普通に歩いていてもデジタルサイネージは全く目にしません。道路沿いにも大型ディスプレイなどはなく、昔ながらの電飾程度のものがあるだけです。
インドは街全体が人でごった返している感じなのですが、鉄道駅は特に混雑しています。
いくつかの駅に入り構内を歩き回っていると、やっとデジタルサイネージを発見しました。複数あるチケットカウンターのそれぞれに1つずつモニターがあり、映画の CM などのコンテンツが流れています。dsn というデジタルサイネージのネットワークです。どの窓口にも人の列ができているので、待っている間に画面を見ている人がいます。
デジタルサイネージでは駅構内というロケーションは定番ですが、インストアのデジタルサイネージも発見しました。それについては、またあらためてレポートしたいと思います。
Digital Signage Asia 2008 の展示内容も予想していた以上に面白く、会場も賑わっていたので、そちらの方もあらためてレポートするつもりですのでご期待ください。とりあえず会場の写真を1枚だけ掲載しておきます。