日本初のデジタルサイネージ・コンサルタント、デジタルサイネージ総研(TM)が国内および海外の最新情報や市場の動向をお届けします
世界各地でデジタルサイネージのビッグプロジェクトが次々と完成していますね。アメリカではコムキャストセンターの事例よりも遥かに大きい LED スクリーンがタイムズスクエアに登場です。
1 Times Square という象徴的な住所に建つ由緒あるビルの3面を覆う、高さ340フィート(約 104m)、総面積 17,000 sqft(約 1,580平米)のスーパーサインが、アメリカ最大のドラッグストアチェーン Walgreens のフラッグシップストアの開店に合わせて昨夜(2008年11月20日)公開されました(同社プレスリリース)。
この新たなスペクタキュラーの中心となるのは高層ビルの側面を斜めに貫く形で設置された幅8mの帯状の LED ディスプレイ2枚で 1,200万個の Nichia America 製 LED を使っています。他にも 13枚の 60インチプラズマディスプレイなどを含む全 29面でシンクロされた映像を映し出します。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=7HdRXpCP8uQ&ap=%2526fmt%3D18]
広告のセールスは ABC 放送の関連会社である ABC New Media Sales が独占的に取り扱い、既に数億円の複数年契約を結んでいる Colgate、Kraft、Johnson & Johnson、L’Oreal をはじめ、クライアント企業のスポット広告と Walgreens 自身の広告を毎日 20時間表示し続けます。タイムズスクエアの一等地にあるため1日あたり 160万インプレッション(平日)だそうです(詳しくは walgreenstimessquare.com)。
この巨大メディアに映像を映し出すためには 32台のカスタムビルドされたコンピューターから 30秒あたり 150GB のデータを常に送り出す必要があり、処理速度の問題から非圧縮のデータを用いてギガビットのネットワークで転送しています。
LED を使うことでシステム全体のコストを CRT の場合の4分の1に抑えることができた上、消費電力も約10分の1の平均 250kW で済んでいるそうです。輝度は 8,000 Nits(cd/m2)とものすごい明るさです。
To create the imagery, 150GB of information is transmitted every 30 seconds from 32 custom-built computers. Because so much information has to be transmitted so quickly, all of the imagery is sent in an uncompressed format; if it were compressed to save space, too much computing power would be need to uncompress the information.
(LEDs Light Jumbo Sign in Times Square より、一部引用)
また、Walgreens には1920年代から1970年までこのビルに店を出していた歴史があり、今回のグランドオープンは歴史的帰還の意味も持つというエピソードがあります。ちなみに現在この辺りの相場は1フィート四方あたり 200〜250ドルで、店舗面積は1階〜3階までの 16,200sqft とのこと。年間の賃料は4百万ドルを超えます。
以前にもご紹介したイスラエル TruMedia 社の画像解析・顔認識技術ですが、渋谷駅前の「QFRONT」にある大型ビジョンで採用されたようです。
これまでは手作業で行っていた視聴者数のカウントが、自動化によってリアルタイムに計測できるようになる上、年齢や性別なども自動的に解析できるようになります。より精度の高い視聴率情報を提供することで広告主にとっての魅力が高まるでしょうし、より効果的な時間帯を調べて集中的に表示させるとか、見ている人の属性に合わせて表示する広告を変えるなどの自動最適化も可能になってきます。
これから約3ヶ月間実証試験を行い、来年以降は全国の大型ビジョンにどんどん導入していく計画だそうです。
渋谷駅ハチ公口スクランブル交差点、「QFRONT」(渋谷区宇田川町)壁面の大型ビジョン「Q’s EYE」で10月より、ビジョンを見た視聴者数を自動分析し、性別、年齢別にカウントする実測実験が始まった。
(中略)
分析には、イスラエルTruMedia社の専用ソフトを使う。リアルタイムで視聴者数をカウントし、その後のサーバー解析で、通行人の顔の特徴から性別と年齢、時間帯・コンテンツ別の視聴者数を計測する。30秒以内に同一人物が抽出エリアに入った場合はカウントせず、重複を防ぐ。映像は現地のボックス内で認識・処理後、数値分析のデータのみをサーバーに送信し「個人情報を保護する」(大型ビジョン、見た人を自動分析−ハチ公前交差点で世界初導入より、一部引用)
中東のドバイに 100m x 20m という非常識なまでの巨大 LED スクリーンが誕生します。
現地の建設会社 Tameer が計画中の Podium タワーには、建物のファサード全体を覆う高さ 100m、幅 20m の LED スクリーンが設置されます。もちろん世界最大で、1.5キロ先からでも見えるそうです。
世界中が不景気でも中東は関係ないんでしょうか。それにしてもスゴいです。もしかしたら数十年後を先取りした建物になるのかも知れませんね。
Dubai-based construction company Tameer is boasting that it’s about to build the world’s largest LED screen, which will cover the entire 100m x 20m facade of Podium, the latest landmark office block to pop up in the desert Kingdom’s Majan district.
(Dubai to build biggest ever LED screen より、一部引用)
昨年シカゴで行われたデジタルサイネージ EXPO のムービーを公開します。ニューヨークの映像も含まれます 。
日本からの来場者はとても少なかったように思いますが、今年はどうでしょうか。
[youtube:http://youtube.com/watch?v=Z3jgjCB4uXE]
以上は私が撮影してきたものですが、以下は事務局が作成したオフィシャルな紹介ビデオです。