日本初のデジタルサイネージ・コンサルタント、デジタルサイネージ総研(TM)が国内および海外の最新情報や市場の動向をお届けします
雑誌社にとって、デジタルサイネージ・ネットワークと提携するメリットとはなんでしょうか?
オーストラリアで Marie Claire、Men’s Health などの雑誌を発行する Pacific Magazines 社は、デジタル OOH メディアの PDM と独占的パートナーシップを結びました。Pacific Magazines では、クライアントである広告主企業に対し、雑誌でのキャンペーンにデジタルサイネージ・ネットワークを加えたクロスプラットフォームな広告機会を提供できるユニークなメディアとして付加価値を高めることができると考えています。雑誌の読者である若い消費者層にリーチできる媒体は少ないため、デジタルサイネージ・ネットワークに期待が集まっているようです。
PDM, provider of out-of-home digital media, has announced the launch of an exclusive partnership with consumer magazine publisher Pacific Magazines, providing advertisers with a unique cross-platform media opportunity.
ドバイ空港の利用者は今年 4,000万人でしたが、2012年までには 6,000万〜7,500万人にまで膨れ上がると予測されています。
フランスの屋外広告メディア大手 JCDecaux と現地企業の合弁会社 JCDecaux Dicon がドバイ空港のデジタルサイネージに関して 10年間の独占契約を交わしました。
JCDecaux の今年の大型契約としては、以前にご紹介したロンドンヒースロー空港ターミナル5の件もありますね。
The airport (pictured) will see 40m passengers pass through this year, but that figure should increase to 60m by 2012 and eventually to 75m annually as expansion continues.
(JCDecaux plans interactive screens in Dubai airport より、一部引用)
日本ではまだ見られないデジタルサイネージのジャンルにモバイル連携型(mobile-driven digital signage)というものがあります。
携帯電話の「万能リモコン化」が進行する中、デジタルサイネージすら携帯からコントロール可能になりつつあり、これまではタッチスクリーン技術などを使って行っていた操作が、もっと離れた場所から携帯でできるようになります。
例えばカフェに居合わせた複数の人が携帯を使ってデジタルサイネージのモニター上でチャットをしたり、スクラブルのようなゲームを競い合ったり、という具合です。これによって画面へのアテンションが上がり、引いては広告を見る時間も長くなるのだそう。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=sK9c5npH2oA]
さて、ここまでなら以前にご紹介した MegaPhone とも似ていますが、この LocaModa の場合はこれをさらにソーシャルネットワークと結びつけ、モバイル、インターネット、デジタルサイネージの3つの媒体を一体化することで、インタラクティブなマーケティングキャンペーンが実施可能なプラットフォームを提供しています。
例えば、全米のバー3万店にデジタルジュークボックスのネットワークを持つ TouchTunes 社と共同で、Beck のニューアルバム “Modern Guilt” のプレリリースキャンペーンを行った際には、携帯から SMS でテキストメッセージを送ると発売前の新曲が聴ける最寄りの TouchTunes のロケーションを知らせるというサービスを実現しました。キャンペーンの情報は Facebook、iLike、MySpace などの SNS で告知され、オンラインとリアルワールドの両方でコアなファン層にリーチすることができたそうです。(原文:Beck Pre-Releases New Album “Modern Guilt” to TouchTunes Network より一部を要約して引用)
モバイルと SNS を取り込むことで、デジタルサイネージに口コミのパワーを付け加えることができます。確かにこういう使い方であれば大きな効果が見込めそうですね。実際の調査でもよい結果が出ているそうです。
ほかにも、ユーザーが携帯から送ったテキストや写真をデジタルサイネージの画面上に表示する技術としてこんなものがあります。
「福岡街メディア」で行われているコンテンツに関する試みが面白いです。
ポイントはウェブからコンテンツを持ってきているという点で、デジタルサイネージのように大量の映像コンテンツを必要とする媒体にとっては、YouTube のような CGM コンテンツも含めてウェブ上にあふれるコンテンツを持ってくるというのが理にかなっていると考えられるからです。インターネットのネットワークに接続されているわけですから、ウェブ上のサービスとの接続は難しくないでしょう。
それともうひとつはエンターテインメントの視点です。その見地からも、Flash などを使ったウェブコンテンツはクリエイター層も非常に厚く、洗練されたコンテンツも数多く生み出されているため、これらのクリエイティブパワーを活用しない手はないでしょう。
「福岡街メディア」では以前から UNIQLO の「UNIQLOCK」をデジタルサイネージ上で流していましたが、新たにファインアーク株式会社の提供する Timelog というマイクロブログサービスと連携して写真コンテストを開催するそうです。
Timelogにおいて福岡街メディアの特設グループを設置。同グループに参加したユーザーのコメントをデジタルサイネージで福岡の街頭スクリーン等に表示していく。なお実際にメッセージが掲載されるのは7月中頃以降の予定。
本件についてファインアーク代表の服部氏は「COMELとは特に付き合い等なかったが、弊社親会社であるサンロフトがソフトバンクパブリッシング (現ソフトバンク クリエイティブ)と取引があり、その際の担当者がCOMELに出向したのがきっかけ。COMELの手がけるデジタルサイネージシステムと弊社 Timelogの親和性が高いということから、今年5月頃より連携については話を進めていた」と話す。
(ファインアーク、「Timelog」を福岡のデジタルサイネージシステムと連携 : Venture Now(ベンチャーナウ)Newsより一部引用)
「Timelog」は、今なにをしているのかをメモしていくサービスで、なにげないつぶやきや写真を投稿するほか、SNS サービスと同様のグループ機能があります。
今回はこのグループ機能を利用して「福岡街メディア」専用のグループを開設し、夏をテーマにした写真を投稿してもらう写真コンテストを開催するようです。ユーザーから投稿された九州の夏の写真が街中のデジタルサイネージに表示されるという仕掛けです。
九州各県に在住の皆さま、この夏に九州を旅する方をはじめ、九州にゆかりがあればどなたでも参加できる、フォトコンテストです☆
テーマは、「夏」。
九州各地で撮った、夏らしい写真を気軽に投稿してください!
夏祭り、花火大会、海水浴、入道雲、ひまわり・・夏を感じる風物詩をどんどんお寄せ下さい。このグループに投稿された写真とコメントは、福岡市内に張り巡らされたディスプレイ「福岡街メディア」にも掲載されます。(7/22〜掲載スタート予定)
■フォトコンテスト概要■
*実施期間:7/1〜9/30(毎月、月末にコンテストの大賞を決定します)
*賞品:福岡ソフトバンクホークス観戦チケット(ホームゲーム/内野席・ペア一組)
*第一弾〆切:7/30(水) 0:00
*主催・審査:COMEL株式会社
最後に UNIQLOCK の YouTube 動画を貼っておきます。ウェブの世界のクールなコンテンツが、どんどんサイネージにも流れるようになるのではないかと思います。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=lNoM-B-b8D4]