日本初のデジタルサイネージ・コンサルタント、デジタルサイネージ総研(TM)が国内および海外の最新情報や市場の動向をお届けします
ヨーロッパでは日本よりもデジタルサイネージの導入が進んでおり、様々な事例が見られます。
以下のムービーはロンドン・アムステルダム・ドイツ各地で撮影したデジタルサイネージの事例をまとめたレポートです。
今後は生活のあらゆる場面でデジタルサイネージが使われるようになるだろうということがわかると思います。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=-PVad4zP8o8&ap=%2526fmt%3D18]
InfoTrends Inc. によれば、デジタル OOH 市場の複合年間成長率は 25%で、2011年には 26億ドル(約2,600億円)に成長する見込み。
北米には 837,000台のディスプレイが設置されており、年間 18%の増加率。そのうち 43%が主に第三者からの広告の表示を目的としており、年間 58%の成長率となっている。
その他のディスプレイはブランディングや社内コミュニケーションなどの目的に使用されていますが、広告用途が高い成長率を示していることから、これらのディスプレイも将来的に第三者の広告を表示するようになる可能性があります。
InfoTrends Inc. reports that DOOH is growing at 25 percent CAGR toward $2.6 billion by year end 2011. The number of 837,000 displays currently installed in North America is growing by 18 percent annually. The 43 percent of these displays that are used primarily for third party advertising is growing at 58 percent annually.
(Digital out-of-home is an advertiser’s most powerful tool より、一部引用)
イギリスから現代の世相を反映したユニークなデジタルサイネージのビジネスモデルをお届けします。
英 Media Metrica 社は、ロンドンの金融の中心である City 内に「爆弾テロ対応型リサイクルゴミ箱」100台を設置し「経済情報チャンネル」を放送する許可を得ました。
同社がロンドン市当局との間に交わした15年契約によれば、この特殊なゴミ箱を無料で設置する代わりに、同社はゴミ箱側面に設置されたデジタルサイネージを使って経済情報番組を表示することができるものとされています。
ロンドンでは IRA によるテロでゴミ箱が標的にされやすいことから路上や地下鉄駅のゴミ箱を撤去しており、新型のゴミ箱の設置を歓迎しています。Media Metrica 社では今後12ヶ月以内にデジタルサイネージ付きゴミ箱の設置を始めたいとしていますが、1台当たり 30,000ポンド(約550万円)ほどかかるためスポンサーを探しているそうです。
同社では、ロンドンを皮切りにニューヨークなどの金融街にも同様の爆弾テロ対応型ゴミ箱によるデジタルサイネージ・ネットワークを広めたいとしています。
今や世界中でテロが多発する世の中になってしまったので、こういうゴミ箱にも真剣な需要がありそうですね。ただしコストがかなりかかるので、ビジネスとして離陸させるまでがなかなか厳しそうな気もします。
A London start-up has clinched a deal to put 100 pairs of video screens broadcasting an “outdoor financial channel” on to the streets of the Square Mile.
The screens will be housed on the sides of bomb-proof recycling units for newspapers, cans and bottles, located near large employers, busy junctions and Tube stations.
Media Metrica has agreed a 15-year contract with the City of London Corporation to deploy the units free of charge in return for the right to operate the on-street information channel, which will be called Renew.
インドから、なかなか強力なデジタルサイネージのビジネスモデルが登場しました。
オフィスへのコンシェルジュ派遣やロイヤルティサービスを提供するインド企業 Les Concierges社 は、インド国内の500社、60万人の顧客企業社員へのアクセスを活かして、新たにデジタルサイネージ、モバイル、PC を使ったコミュニケーションチャンネルを提供するそうです。
ワークスペース・チャンネルと名付けられたこのデジタルサイネージ・ネットワークは、環境、健康、ライフスタイル、金融、安全などのライブコンテンツを提供する一方、広告主やスポンサーにとってはターゲット化された広告メディアとなります。さらに、Les Concierges社 では企業オフィス内にオンサイトキャンペーンのためのスタッフを派遣することも可能です。
Les Concierges社 の顧客リストには Accenture、Dell、IBM、KPMG といった大企業が名を連ねており、そうした企業のオフィス内で Listerine や L’oreal などのキャンペーンを成功させた実績があるそうです。
Les Concierges runs on-the-ground services across 500 worksites reaching upto 600,000 corporate professionals. The company specialises in helping employees by assisting with any sort of request, and offering exclusive access to a range of products and services from different companies and brands.
(Indian Offices To Get Digital Signage Supported Conceirge Services より、一部引用)
デジタルサイネージ単独のプロモーションよりも、現場にいるスタッフを使ったマーケティング手法やインターネット、モバイルを絡めた多チャンネルでの展開の方が確実に効果がありそうです。このビジネスモデルはなかなか強力ですね。新興国インドで外資系企業社員に的を絞った展開も巧みです。
日本ではまだ見られないデジタルサイネージのジャンルにモバイル連携型(mobile-driven digital signage)というものがあります。
携帯電話の「万能リモコン化」が進行する中、デジタルサイネージすら携帯からコントロール可能になりつつあり、これまではタッチスクリーン技術などを使って行っていた操作が、もっと離れた場所から携帯でできるようになります。
例えばカフェに居合わせた複数の人が携帯を使ってデジタルサイネージのモニター上でチャットをしたり、スクラブルのようなゲームを競い合ったり、という具合です。これによって画面へのアテンションが上がり、引いては広告を見る時間も長くなるのだそう。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=sK9c5npH2oA]
さて、ここまでなら以前にご紹介した MegaPhone とも似ていますが、この LocaModa の場合はこれをさらにソーシャルネットワークと結びつけ、モバイル、インターネット、デジタルサイネージの3つの媒体を一体化することで、インタラクティブなマーケティングキャンペーンが実施可能なプラットフォームを提供しています。
例えば、全米のバー3万店にデジタルジュークボックスのネットワークを持つ TouchTunes 社と共同で、Beck のニューアルバム “Modern Guilt” のプレリリースキャンペーンを行った際には、携帯から SMS でテキストメッセージを送ると発売前の新曲が聴ける最寄りの TouchTunes のロケーションを知らせるというサービスを実現しました。キャンペーンの情報は Facebook、iLike、MySpace などの SNS で告知され、オンラインとリアルワールドの両方でコアなファン層にリーチすることができたそうです。(原文:Beck Pre-Releases New Album “Modern Guilt” to TouchTunes Network より一部を要約して引用)
モバイルと SNS を取り込むことで、デジタルサイネージに口コミのパワーを付け加えることができます。確かにこういう使い方であれば大きな効果が見込めそうですね。実際の調査でもよい結果が出ているそうです。
ほかにも、ユーザーが携帯から送ったテキストや写真をデジタルサイネージの画面上に表示する技術としてこんなものがあります。