日本初のデジタルサイネージ・コンサルタント、デジタルサイネージ総研(TM)が国内および海外の最新情報や市場の動向をお届けします
ウォルマートの新しい「スマートネットワーク」を始め、インストア・デジタルサイネージの導入が本格化しているアメリカで、インストア・デジタルサイネージが満たすべき条件といわれているものをご紹介します。題して「インストア・デジタルサイネージの5箇条」。
インストア・デジタルサイネージの5箇条
以上です。あなたの周りのデジタルサイネージはどうなっていますか?
全く逆を行っているケースも多々見受けられるように思います。せっかくのデジタルサイネージですから、効果的に使いたいですね。
What would a Gen 2.0 network look like?
So, what would be required to “take retail media to the next level” in Gen 2.0?
For starters, a Gen 2.0 digital media network at retail would need to:
- Bring screens down to eye level
- Build screens into endcaps, fixtures and shelving
- Abandon the 2001-2002 “hang and bang” model where flat screens are hung nilly-willy around the store, mostly in locations that are difficult for shoppers to see
- Control audio so that the soundtrack of these networks is welcomed by shoppers and store employees alike
- Pack merchandise around the screens and speakers, so that the sound-and-motion media serves a useful purpose for both marketing and merchandising just as conventional Point-of-Purchase displays do
(Wal-Mart Invests Heavily in Generation 2.0 of Wal-Mart TV より、一部引用)
どういうわけかデジタルサイネージ関連企業が集中しているカナダですが、トロントでデジタルサイネージ・ネットワークを使った映画祭が開催されます。
北米最大の映画祭であり世界三大映画祭のひとつでもあるトロント国際映画祭と同時開催されるトロント都市映画祭(Toronto Urban Film Festival)は、トロントの地下鉄で ONESTOP Media Group が運営する250面以上のデジタルサイネージ・スクリーンを使って、1分間のサイレント映画作品を次々と上映するというもので、フェスティバル最終日にはオンラインで一般投票が行われ受賞作品が決まります。1週間の観客数は約100万人。世界中の誰もが無料で作品を応募でき、実際に上映されれば賞金も支払われます。
こういうデジタルサイネージの使い方も素敵ですね。
Art for Commuters and ONESTOP Media Group announce the return of the Toronto Urban Film Festival (http://www.torontourbanfilmfestival.com) to Toronto Transit Commission (TTC) subway screens, September 5 - 12, 2008. Commonly known as TUFF, the festival runs concurrent with The Toronto International Film Festival (TIFF), and is the first and largest of its kind in North America.
(Toronto Urban Film Festival - June 11, 2008 Press Release より、一部引用)
また、トロントの地下鉄では5月にもデジタルサイネージを使った写真展が開催されています。この展覧会は昨年から行われており、10分ごとに30秒の枠を設けて1日に2作品ずつ展示し、1ヶ月間で62作品を展示します。
‘Contacting Toronto’ is showcasing a total of 62 photographic stories in 31 days to over 1 million people weekly. The photos are showing on more than 250 platform screens in over 40 stations throughout the TTC. The exhibit airs once every 10 minutes and features two different photographers a day in 30-second blocks of time.
(DailyDOOH » Blog Archive » ONESTOP Media Group Gives Free Space to Art より、一部引用)
デジタルサイネージの普及につれて街中に HD のディスプレイが増えているわけですから、メディアアートなどとの接点もいろいろと生まれてきそうです。
インドから、なかなか強力なデジタルサイネージのビジネスモデルが登場しました。
オフィスへのコンシェルジュ派遣やロイヤルティサービスを提供するインド企業 Les Concierges社 は、インド国内の500社、60万人の顧客企業社員へのアクセスを活かして、新たにデジタルサイネージ、モバイル、PC を使ったコミュニケーションチャンネルを提供するそうです。
ワークスペース・チャンネルと名付けられたこのデジタルサイネージ・ネットワークは、環境、健康、ライフスタイル、金融、安全などのライブコンテンツを提供する一方、広告主やスポンサーにとってはターゲット化された広告メディアとなります。さらに、Les Concierges社 では企業オフィス内にオンサイトキャンペーンのためのスタッフを派遣することも可能です。
Les Concierges社 の顧客リストには Accenture、Dell、IBM、KPMG といった大企業が名を連ねており、そうした企業のオフィス内で Listerine や L’oreal などのキャンペーンを成功させた実績があるそうです。
Les Concierges runs on-the-ground services across 500 worksites reaching upto 600,000 corporate professionals. The company specialises in helping employees by assisting with any sort of request, and offering exclusive access to a range of products and services from different companies and brands.
(Indian Offices To Get Digital Signage Supported Conceirge Services より、一部引用)
デジタルサイネージ単独のプロモーションよりも、現場にいるスタッフを使ったマーケティング手法やインターネット、モバイルを絡めた多チャンネルでの展開の方が確実に効果がありそうです。このビジネスモデルはなかなか強力ですね。新興国インドで外資系企業社員に的を絞った展開も巧みです。
自動車ディーラーでのデジタルサイネージの活用事例です。
ポスターや看板のような無人の媒体に限らず、人が接客する際の補助ツールとしてデジタルサイネージを使うというのも有効な活用法ではないでしょうか。自動車ディーラー以外でもマンションの販売とか建築・インテリア関連など、ショールームと名のつくものはすべて親和性が高そうです。
米クライスラーでは、年内に実験的な導入を行い、2009年にはカナダを含め 3,500 のディーラー・ショールームに導入する計画だそうです。Wireless Ronin Technologies, Inc. の RoninCast(r) for Automotive ソフトウェアと NEC の 46インチ、インタラクティブ・ディスプレイを使用。
Chrysler’s digital signage program is expected to be installed at select dealerships in late 2008 and will be made available to nearly 3,500 dealership locations across the U.S. and Canada in 2009. Each participating dealership showroom will be outfitted with one or more 46 inch NEC interactive displays powered by RoninCast(r) digital signage.
(Chrysler LLC Chooses Wireless Ronin’s Digital Signage Solution for iShowroom Interactive Program より、一部引用)
広告以外の分野にもデジタルサイネージの用途は広がりつつあります。ヨーロッパでは企業内におけるデジタルサイネージの利用に関する本格的な研究が始まっています。
イギリスの研究機関 The Economic and Social Research Council(ESRC:経済・社会研究会議)が、企業環境におけるデジタルサイネージの与える心理学的影響に関する一連の研究に対して資金を提供すると発表。実験消費者心理学の研究者らによる3年間に渡る調査により、デジタルサイネージ・コンテンツが従業員のモラルや仕事への定着率、仕事に対する満足度などにどのような影響を与えるかを明らかにするそうです。
ますます情報過多になる現代企業においては、依然として電子メールが従業員とのコミュニケーションの中心にあるわけですが、こうした領域においてもデジタルサイネージが有効であることが科学的に証明されるのではと期待されています。
少し時間がかかりそうですが、どんな結果が出るのか楽しみですね。
LONDON — The Economic and Social Research Council (ESRC), one of Wales’ leading research-funding bodies, has awarded money for a series of pioneering studies into the psychological impact of digital signage within the corporate environment.
MegaPhone や LocaModa など米国のモバイル連携型コンテンツを紹介してきましたが、今日は日本製のものを2つ紹介します。
まずは GYOROL。これは携帯で魚釣りができるゲームで、横浜で8月6日(明日!)まで開催中の美術展『エレクトリカルファンタジスタ2008』で体験できます。
実は昨日行ってきたんですが、100尾に1度しか現れないという巨大魚を釣り上げてしまいました。結構ハマります。パソコンからでもできるのでやってみてください(GYOROL)。
さて、もうひとつはこちら、Brain Bomber。これも携帯電話をゲームコントローラーのように使って遊ぶゲームです。得点のルールがちょっと複雑なのですが、とりあえず何も考えなくても遊べるので一度やってみてください。
携帯電話はほぼ誰でも持っていますし、複数人が同時に参加できるので、デジタルサイネージのようなパブリックディスプレイを使ってみんなで遊べる娯楽を提供するというのもアリかも知れません。
とりあえず、単に広告を流しているよりは確実に人が集まるでしょう。まずは画面を見てもらわないことには、なにも始まりません。
日本ではまだ見られないデジタルサイネージのジャンルにモバイル連携型(mobile-driven digital signage)というものがあります。
携帯電話の「万能リモコン化」が進行する中、デジタルサイネージすら携帯からコントロール可能になりつつあり、これまではタッチスクリーン技術などを使って行っていた操作が、もっと離れた場所から携帯でできるようになります。
例えばカフェに居合わせた複数の人が携帯を使ってデジタルサイネージのモニター上でチャットをしたり、スクラブルのようなゲームを競い合ったり、という具合です。これによって画面へのアテンションが上がり、引いては広告を見る時間も長くなるのだそう。
さて、ここまでなら以前にご紹介した MegaPhone とも似ていますが、この LocaModa の場合はこれをさらにソーシャルネットワークと結びつけ、モバイル、インターネット、デジタルサイネージの3つの媒体を一体化することで、インタラクティブなマーケティングキャンペーンが実施可能なプラットフォームを提供しています。
例えば、全米のバー3万店にデジタルジュークボックスのネットワークを持つ TouchTunes 社と共同で、Beck のニューアルバム “Modern Guilt” のプレリリースキャンペーンを行った際には、携帯から SMS でテキストメッセージを送ると発売前の新曲が聴ける最寄りの TouchTunes のロケーションを知らせるというサービスを実現しました。キャンペーンの情報は Facebook、iLike、MySpace などの SNS で告知され、オンラインとリアルワールドの両方でコアなファン層にリーチすることができたそうです。(原文:Beck Pre-Releases New Album “Modern Guilt” to TouchTunes Network より一部を要約して引用)
モバイルと SNS を取り込むことで、デジタルサイネージに口コミのパワーを付け加えることができます。確かにこういう使い方であれば大きな効果が見込めそうですね。実際の調査でもよい結果が出ているそうです。
ほかにも、ユーザーが携帯から送ったテキストや写真をデジタルサイネージの画面上に表示する技術としてこんなものがあります。