日本初のデジタルサイネージ・コンサルタント、デジタルサイネージ総研(TM)が国内および海外の最新情報や市場の動向をお届けします
デジタルサイネージ機器のコモディティー化が徐々に進んでいます。
サムスンの20万円を切るデジタルサイネージはちょっとした衝撃でしたが、やはり価格の低下傾向は顕著なようですね。米 NEC からは 42インチで 19万円を切るものが発売されるようです。
NECが発表したコマーシャル・ディスプレイのLCD3215(32インチ)とLCD4215(42インチ)は、冷却システムを向上させるとともに、焼き付けによる画像の乱れを防止する良質パネルを採用し、さらに、4x4のタイルマトリックス(TileMatrix)によって画面割り機能を備えながら、従来のデジタル屋外看板市場に価格革命をもたらした。
解像度は1366x768、コントラスト比は800:1、明るさは500 cd/m2。指定のコンテントを指定時間に自動表示できるよう遠隔操作も可能だ。
NECは、LCD3215の方を12月に出荷する計画で、小売希望価格を1199ドルに設定している。一方、LCD4215は10月に出荷される見通しで、小売希望価格は1699ドル。
無料のデジタルサイネージ・ソフトウェアをご紹介しましたが、探してみるとほかにもありました。
今回はそれらの無料ソフトウェアと、それぞれのビジネスモデルについてご紹介します。
まずはこちら、インドの Pune に拠点を置く InfoSignz Technologies 社 です。ウェブベースのソフトウェアになっており、ダウンロードやインストールが一切不要というのが特徴です。世界中どこからでもブラウザーで管理画面にアクセスできる、いわゆる SaaS 型のソフトウェアです
気になる収益モデルは以下の2つです。
現在は1. のビジネスモデルとして、月額 $9.99 の Pro バージョンを提供していますが、無料版でも動画、FLASH、RSS、テロップなどに対応しているほか、タッチスクリーンにも対応しており、インタラクティブなデジタルサイネージにも使用できます。すでに 1,100 社以上が利用を開始しているそうです。
InfoSignz free version is loaded with advanced features; it can play video, flash files, image show, RSS feeds, and tickers. InfoSignz can be customized to deliver targeted content, product and sales promotions, weather and news updates, RSS feeds and other high impact content to different audience at different time. This free application can also be used with touch screens and kiosks to enable interactivity and to engage customers.
During the beta launch, InfoSignz, free version has received more than 1100 client signups from USA, Europe and Asia.
(InfoSignz Technologies launches free digital signage platform より、一部引用)
続いてご紹介するのは、アメリカの RMS Networks 社 が提供する rVue という無料ソフトウェアです。こちらのソフトもウェブベースになっていますが、より広告配信を意識したつくりになっています。
rVue では広告のクリックスルー・レートや収入実績を含むパフォーマンスレポートを作成する機能を備えるほか、広告の空き枠をキーワードマッチングによる広告で自動的に埋める機能もあるそうです。また、ロケーションオーナーがプレイリストの中に挿入する広告を選択し、それによって広告収入の一部を得られるような仕組みが組み込まれているそうです。
ビジネスモデルとしては、上記の2番目のモデルに該当しそうです。
RMS Networks launched a free digital signage software offering on Wednesday that helps operators sell advertising faster and fill unsold slots on their networks.
rVue, which RMS said has already been field tested by many businesses, is designed to streamline how ads are placed on digital signage networks and generate performance reports detailing how successful those ads are in playback, including click through-rates by the outlets and revenue paid by the advertisers for those clicks.
(RMS NETWORKS LAUNCHES rVue より、一部引用)
米 RedPost 社 から $699 のデジタルサイネージ装置が発売されます(発売は10月ですが、現在ベータ版を $599 で販売中)。2年間のリースでは月額 $59と携帯並みの低料金。
ブラウザーから操作できるソフトウェアが用意されており、コンテンツの制作・配信から、表示履歴の確認、課金計算などもできるようになっています。複数の拠点にデジタルポスターを提供するような用途を想定して作られているようで、低価格のデジタルサイネージによくあるスタンドアローン型ではなく、ネットワーク上の複数のモニターをグルーピングして管理することなどもできるようです。シンプルですがなかなか面白い製品ですね。
ハードウェアスペックは 19インチ液晶、1GBメモリ、WiFi 搭載、アルミ筐体などです。台湾の Hurco 社 が製造、屋内専用です。

“At $699, the Sign shatters the price barrier for digital signs, which has hovered above the $1,000-$2,000 mark for the past five years,” said Eric Kanagy, CEO of RedPost. “With our $59, 24-month lease program, digital signs now cost the same as a cell phone plan, instead of as much as a car payment.”

ぷにょぷにょとした不思議な端末が間もなくアメリカから日本に上陸するそうです。その名も「chumby」。
目覚まし時計+ラジオ+無線インターネット+デジタル写真立て+ゲーム機+メールソフト+ビデオプレイヤー= chumby だそうですが、それだけではなさそうです。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=Q_J44uD2LSA]
chumby では、ウィジェット(あるいはガジェット)と呼ばれる小規模なアプリケーションソフトをウェブからダウンロードして使うことができます。ウィジェットは誰でもつくることができ、専用サイトで無料公開されています。すでに数百もあるこれらのウィジェットを使うことで、chumby の機能は無限に拡がります。また chumby はオープンソースで、ソースコードが公開されています。
ところで、デジタルサイネージは基本的に「家の外に置かれるもの」とされていて、不特定多数が同時に目にする場合が多いです。その点、この chumby はパーソナルな端末のようですから、デジタルサイネージの端末というよりは PDA や携帯、iPhone みたいな位置づけになるのかも知れません。
それにしても、海外ではデジタルフォトフレームがかなりの人気商品になっているようですし、「所変われば品変わる」ですね。ある予測によれば、デジタルフォトフレームの市場成長率は利益ベースで約20%と、デジタルサイネージよりもかなり上になっていました。意外です。
デジタルサイネージの展示会などでは、立体映像のいわゆる飛び出すディスプレイをよく見かけますが、本当に画面が飛び出してくるディスプレイというのはちょっと見たことがありません。
こちらはアメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)で M. Goulthorpe 教授が発明したものだそうですが、実際に、物理的に飛び出す3Dディスプレイです。しかも巨大で、人間が触れても壊れたり怪我をしたりしないようになっています。
実際に街中のビル壁面に設置され、コカコーラの広告に使われた模様です。実物を見たらすごいインパクトがありそうです。
とにかく見ていただいた方が早いでしょう。動画でご覧下さい。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=Bbgo72EqfNc]
日経BP社の、技術者を応援するサイト Tech-On! 内に、現地で取材協力させていただいた Digital Signage Expo 報道特設サイトが設けられ、ラスベガス EXPO に関する一連の記事がアップロードされています。
さすがに、めぼしいところはほとんど押さえてあります。素晴らしい記事ですのでぜひご覧ください(記事の閲覧には無料の会員登録が必要かも知れません)。
ただいま朝の6時20分。ラスベガスの空港で帰国便の搭乗を待っています。
せっかくなので、現地にいるうちにデジタルサイネージ EXPO のリポートをしてみたいと思います。
今回の EXPO では、面白いハードウェアもいくつかあったのですが、その中でもけっこうインパクトがあったのがこの製品です(写真参照)。
透明なシリンダーに高精細な映像が浮かんでいるように見えます。立体映像ではないのでホログラムのようなものではないのですが、透明なところに絵が浮かぶというのはやはりインパクトがあり、ついつい近くに寄って見入ってしまいます。
また、今回はソフトウェア、ハードウェアともに、カナダの会社が多いのが目立ちました。デジタルサイネージ業界ではアメリカ企業よりもカナダ企業の方が断然多いんだそうです。理由はなぜだかよくわからないそうです。
ほかにもいろいろと面白い製品があったので、順次レポートしていきたいと思います。