日本初のデジタルサイネージ・コンサルタント、デジタルサイネージ総研(TM)が国内および海外の最新情報や市場の動向をお届けします
デジタルサイネージ EXPO の取材と商談のため今日からアメリカ入りしたので、今回はラスベガスのホテルから書いています。
さて、デジタルサイネージのコンテンツを P2P(ピア・ツー・ピア)で配信できる機能だそうです。P2P 技術を用いることで、モニター側に設置して表示を担当する PC がそれぞれサーバーのような役割を果たして配信の負荷を分散させることができるため、サーバーの簡易化が期待されます(もちろんコストも下がるでしょう)。
動画広告のようなものはどうしてもファイルの容量が大きくなってしまうので、こうした仕組みは求められていると言えます。
ところで、もうひとつのアプローチとして、Flash に代表されるようなベクターデータによる動画表現も十分に訴求力がある(そのうえ製作コストも安くできる知れない)と思うのですが、Flash に対応したデジタルサイネージシステムが意外に少ないように感じます。また、インタラクティブなコンテンツも訴求力が高いため今後は増えてくると思うのですが、こちらの配信の仕組みも、まだあまりないようですね。
以下、ハイマックス、B2B向けP2Pコンテンツ配信システム「F−Orc」の新機能を発表(日経プレスリリース) より引用:
ハイマックスは、2月25日、B2B向けP2Pコンテンツ配信システムF−Orc(FOrc)( http://www.f-orc.com/ )に、B2B向けにデジタルサイネージやeラーニング、KIOSK端末配信などで使える「Symphonic Streaming」(P2Pストリーミング方式)( http://www.f-orc.com/about/index4_2.html )を機能追加したことを発表しました。
F−Orcは、動画などの大容量のデジタルコンテンツを、インターネットを使って多数の拠点に効率よく、かつ安全に配信できるシステムで、電車の車内や店 舗、スーパーに設置されたモニターへの電子広告映像の配信や、工場やオフィス、営業所へのeラーニング動画の配信、店舗やスーパー、複合ビルのKIOSK 端末への配信などで活用できます。
従来型のCDNに比べて配信効率が高いためハイスペックなサーバを必要とせず、F−Orc自身が配信トポロジ(配信の仕組み)を構成・管理するため、運用保守も容易になります。今回の機能追加では、ピア側の配信トポロジ設定として、ダウンロード配信トポロジ(Full−Cache)とストリーミング配信トポロジ(Normal−Cache)、ストリーミング配信トポロジ(Non−Cache)の3種類を組み合わせる事が可能になりました。
ダウンロード配信トポロジ(Full−Cache)は、配信されたコンテンツを全て保持する方式で、配信トポロジの中継サーバとして機能するとともに、配 信されたコンテンツをVODで視聴したり、配信元でスケジューリングして自動再生することができます(スケジューリング再生機能)。ストリーミング配信ト ポロジ(Normal−Cache)は、ストリーミングを実行時に、配信されたピースを保持する方式で、次のピアにもコンテンツを再配信できます。スト リーミング配信トポロジ(Non−Cache)は、ストリーミングを実行時に、配信されたピースを保持しない方式です。
これらの配信トポロジを組み合わせる事で、さまざまなビジネス用途に応じた多彩なシステム構成に適用できるようになりました。2月19日に開催されたP2Pネットワーク実験協議会シンポジウム( http://www.fmmc.or.jp/P2P/pub/sympo/info.html )においても、その概要を講演しました。また、P2P方式によるライブ機能の開発も進めており、これにより、P2PによるVOD、ストリーミング、スケジューリング再生、ライブの全てが可能にな り、B2B向けのコンテンツ配信ソリューションに必要な機能のラインナップが完了します。その一方で、パートナーとの協業により、F−OrcをP2P配信 エンジンとして、企業のシステムやベンダーの製品に組み込んだり、F−OrcによるASPサービスの計画も進めています。 新しいマーケットの開拓には パートナーの力が不可欠なため、更にシナジー効果を得られる製品、パートナーも探しています。
電子看板システム用ソフト「VividSignage」 が日立アドバンストデジタルから発売されるようです。
こうした配信ソフトウェアはすでに国内の大手ディスプレイメーカー各社から発売されており、日立アドバンストデジタルでも以前から配信システムを提供していたと思いますが、今回は1000台までの大規模なシステムを一元管理できるようになったということでしょうか。USBメモリによる配信などは他社製品にも見られる機能ですが、現場のニーズに対応したもので評価できますね。
また、デジタルサイネージでは流される内容が最も重要なわけですが、コンテンツ制作の自由度を考えると FLASH の再生にも対応してほしいところです。今回の製品では、対応データ形式の欄に「Webコンテンツ:HTML、URL(インターネット)」 としか書かれていないので、もしかしたら FLASH には対応していないのかも知れません。
以下にプレスリリースから一部抜粋します。
今回開発しました「VividSignage」は動画対応タイプ製品の最新版ソフトウェアです。管理用パソコンで「表示画面レイアウト」、「表示スケ ジュール」などを設定し、ネットワークを通じて各表示用端末へデータを配信します。配信されたデータは表示用端末に蓄積されディスプレイ装置に表示するの で、ネットワーク障害による表示速度の低下や非表示状態などのトラブルが発生しません。
従来製品に比べて、表示端末台数の多い大規模な構成にも対応できるようになっております。これにより、チェーン店舗や全国支店などに数百台規模で表示端末装置を設置して利用する場合でも、一括して管理を行うことが可能です。【VividSignageの主な特長】
詳細につきましては製品ホームページ( http://www.hitachi-ad.co.jp/vivid/index.html )をご覧ください。1.1台から1000台までの表示端末に対応
VividSignageで利用できる表示端末は1台から1000台まで対応可能です。表示端末の管理は、管理パソコンで一括管理することができます。2.動画と静止画を最大6画面に分割表示
表示用のディスプレイ画面を最大6画面に分割して、それぞれの分割画面に異なるコンテンツを表示できます。分割する画面サイズと配置は任意に指定ができます。3.様々な配信方式に対応
LANでの配信だけではなく、USBメモリによる配信やインターネット経由での配信にも対応可能です。ネットワークケーブルが敷設できないような環境で は、USBメモリに配信データを出力し、表示端末に挿入することで配信を行うことができます。表示端末からの定期取得機能を使用すれば、インターネット経 由での配信にも対応できます。4.印刷で静止画コンテンツを作成
VividSignageの「仮想プリンタドライバ」を使い、普段ご使用のアプリケーションから「印刷」コマンドを実行することで簡単に静止画コンテンツを作成できます。■今回発売する製品の価格、提供開始時期
【価格】
・サーバ(データ配信)用ソフトウェア:オープン価格
(サーバ1台に1本必要です)
・クライアント(表示用端末装置)用ソフトウェア:オープン価格
(表示するクライアントごとに必要です)
※上記製品にはサーバ、PC、表示装置(モニタ)などの機器は含まれておりません。【販売および出荷開始日】 2008年2月6日
■動作環境、接続機器については製品ホームページをご覧ください。
電子看板シリーズホームページ
http://www.hitachi-ad.co.jp/vivid/index.html
このところデジタルサイネージ市場では、海外からの日本市場への参入のニュースが続いていますが、韓国からも面白い製品がやってきました。
その名も「アドカレーター(ADCALATOR)」。
なんとなく想像が付きそうな名前ですが・・そうです!エスカレーターに広告を表示してしまおうという製品です。

携帯博士 木暮祐氏のブログでは2年前にすでに韓国で目撃された様子が報告されていますが、写真の通り、意外なところにモニターが付いています。この装置には液晶モニターとスピーカーの他にハンドレールを除菌清掃する仕組みまで付いていて、2004年には国際特許も取得しています。
韓国にはいろいろとユニークな製品が多いですが、これはかなりよくできていますね。
シカゴ空港では広告を表示するために使われているそうですが、日本市場での反応は「安全のための注意を促すため」によいのでは!ということだそうです。日本は世界的に見て安全基準が突出して高い国のひとつではないでしょうか。日本においては、デジタルサイネージも「広告」より「安全」を売りにした方が活路を見いだせるのかも知れませんね。
日本のデジタルサイネージ市場もいよいよ熱くなってきました。
先日の記事でも今デジタルサイネージが最もホットな国はマレーシア?という情報を紹介しましたが、日本を含めたアジアの市場はこれからということで、欧米からの参入も増えて来そうです。
スロベニアのネプチューンデジタルは日本の電子看板(デジタルサイネージ)市場に参入する。欧米を中心に事業展開してきたが、ブロードバンド(高速大容量)通信のインフラ整備が進む日本で今後、電子看板の普及が進むと判断。低コストで導入でき、操作も容易な電子看板システムを投入し、初年度4000台の販売を見込む。
日本への参入にあたりアイクリエーション(IC、東京都港区)と代理店契約を結んだ。今後はICを窓口に複数のソリューションベンダーと組んで日本市場を開拓する。
提案する電子看板システムは専用セットトップボックス(STB)とコンテンツ管理ソフトで構成。STBは各種ディスプレー装置に接続して広告や情報を表示する。STBは1台あたり10万円程度で提供。導入側は既存システムに比べコストを大幅に軽減できるという。
STBは固定通信回線、第3世代携帯電話回線、地上デジタル放送などの伝送インフラに対応。固定回線とつないで据え置き型として設置するほか、バスや鉄道などに搭載した場合でも携帯電話回線を介してリアルタイムに情報を更新できる。情報の更新はセンター側で一括管理する。表示する広告内容は専用ソフトを用いて映像と文字情報から簡単に編集して制作できる。
ネプチューンの電子看板システムは、米国で空港内の離着陸情報の表示板として採用されるなど欧米で普及。今後、成長が期待できるアジア市場に販路を広げる。
昨年シカゴで行われたデジタルサイネージ EXPO のムービーを公開します。ニューヨークの映像も含まれます 。
日本からの来場者はとても少なかったように思いますが、今年はどうでしょうか。
[youtube:http://youtube.com/watch?v=Z3jgjCB4uXE]
以上は私が撮影してきたものですが、以下は事務局が作成したオフィシャルな紹介ビデオです。
被接触 IC タグ(RFID)を使った、新しいタイプの電子ポップシステムがリリースされました 。
以前、ワインのボトルをかざすとそのワインに関する説明が表示されるというシステムを見たことがありますが、そのシステムではバーコードを読み取って情報を切り替えていました。
そのバーコードの代わりに IC タグを使ったもののようです。ユーザーのアクションに反応して情報を返すというタイプのサービスは応用範囲がとても広そうですね。
ユーザーがアクションしなくても勝手にセンサーが反応して最適な情報を選択して提供する、というものが登場するのも時間の問題でしょう。
ICタグを使った電子POPシステム(ネットワーク対応型)は、電子POPにICタグのリーダライタを内蔵しており、店舗の商品棚に設置した端末に、消費 者が商品説明やキャンペーン情報などのICタグ付きカードをかざすことにより、情報を提供するものです。商品パッケージや従来の2次元のPOPでは伝えに くかった詳細な情報を、動画や音声を含めた形態で表示することができ、購買意欲の促進に貢献します。
また、スケジューリング機能を使って、同じ商品説明用タグで時間帯によってターゲットに合わせたコンテンツを表示させることができます。さらに、大きな特 徴として、ネットワークに対応しているため、コンテンツの変更が容易に行えます。商品コンテンツの配信は、インターネット回線、ウィルコムのPHS通信、 無線LANなどを通じて行い、各種コンテンツをリアルタイムで切り替えて、各種の情報を消費者に提供することができます。
デジタルサイネージでは話題になることの少ないプロジェクターに秘められた大きな可能性について考えてみます 。
デジタルサイネージといえば、液晶(LCD)、プラズマ(PDP)、LED などのモニターを使うものが主流ですが、じつは僕としては「近い将来プロジェクターが来る!」と思っています。プロジェクターには 明らかな利点がいくつもあると思うからです。
例えばポケットに入れて持ち歩けるようなプロジェクターや携帯電話に内蔵されたプロジェクターなど、超小型のプロジェクターが普及すれば、手のひらやテーブルが即座にスクリーンに変わります。またプロジェクターであれば人の視線を追尾して画面を移動させることも可能でしょうから、モニターの前で足を止めずとも、歩きながら見続けることのできるデジタルサイネージも夢ではありません。設置のためのコストの面でもプロジェクタが有利ではないでしょうか。人が手を触れることのできない場所から映写することができるので、機械の保守も簡単になりそうです。屋外など明るい場所で見えづらいなどの欠点もありますが、それに関しては他のモニター類も同様の欠点を持っています。
これから先のデジタルサイネージを考える際には、必ずしもモニターの使用を前提にしない方が いいかも知れません。
