巨大3D猫で話題の新宿クロスビジョンの一次代理店を担当される株式会社ユニカの藤沼さんにお話をきいてみました。  

(画像提供:株式会社ユニカ)

–新宿クロスビジョンですが話題になりましたが、ユニカビジョンを手掛けるユニカさんはどんな形で新宿クロスビジョンに関わっているのでしょうか?

そもそも、あの土地は長らく空き地でした。それを、ある不動産会社さんが購入したということがスタートになります。
当初の構想として、地下1階を喫茶店、1階2階3階がイベントスペースとして利用される事を想定されていました。立地はとても良いのですが、何分狭いという問題がありました。オーナーさんとしては、ビルをPRして地域のランドマークにしたいという思いがあり、サイネージをつけるという事を検討されたようです。そこで同じ新宿エリアでサイネージを運用している当社に相談があったというところから接点ができたという事になります。
私共としては、街頭ビジョンとしては渋谷が圧倒的な存在感を持っている中で、同じ新宿の仲間として一緒にやっていければという事でお仕事をさせて頂いています。放映・システム回りはマイクロアドデジタルサイネージさんが担当されて、営業・広報は当社が担当するという形になっています。

–3D巨大猫のプロジェクトはどんな経緯ではじまったのでしょうか?

当社のユニカビジョンは「音」が一つの売り物になっています。新宿エリアでの新たなビジョンをイメージした時に何か特徴になるものが
必要になると検討をしていました。一方で数年前から韓国、中国などで湾曲したデジタルサイネージに3D映像を放映する事が話題となって
いました。3Dの映像を放映する際にはビューポイントをどうするかが、問題になるのですが検討すると、出来そうだという事になり、
3D映像を売りにしていこうという事になりました。まずはサンプルになるようなコンテンツを作って、それが話題になれば広告の入稿にも繋がるだろうと考えていました。映像制作に関してはコンペだったのですが、最終的にオムニバスジャパンさんが制作を担当する事になりました。猫のコンテンツもオムニバスジャパンさんの提案のひとつだったというところです。

(画像提供:オムニバスジャパン)
(画像提供:オムニバスジャパン)

放映からバズるまでの流れ


7/1 テスト放映開始

7/2 リリースをすると共に新宿東口の猫アカウントのtwitterアカウントで動画を投稿この段階でプチバスり

7/5 この週からテレビ局の取材が入る

7/7 情報ライブ ミヤネ屋 news every. Live News イット!

7/8 イギリスの首相官邸「ネズミ捕獲長」Larry the Cat(ラリー・ザ・キャット)
のTwitterアカウントが新宿東口の猫について投稿してくれる
1.5万いいね これをきかっけに海外でも話題になる

https://twitter.com/number10cat/status/1412792649711562755
 
ニューヨークタイムズで取り上げられる
https://www.nytimes.com/2021/07/08/world/asia/japan-cat-billboard.html
A Digital Cat Is Melting Hearts (and Napping a Lot) in Japan
デジタル猫が心を溶かす、沢山お昼寝も

7/12 あさチャン!ちゃん めざましテレビ Nスタ などの各社のテレビ番組

–反響については、社内ではどのようにとらえていましたでしょうか?

思ったより早かったですね。元になるものを私共でつくって、企業様とのコラボで反響を上げて、人気が出てくれるといいねという思いでした。それが最初の一発目で、出来てしまったという事ですね。また、ほめて頂いたり、Twitterアカウントにコメントも多く頂きました。そうしたコメントからどういった部分を評価してもらったのか読み解いて、こういった事はやめていこうという事になりました。
そこらへんにいそうな猫がただ巨大化してそこにいるというのが評価してもらっているのかなと。今は、評価されている部分を踏まえて、自然な猫のキャラクターを維持していこうと努めています。猫に歌を歌わせたりや、色を変えたりという
この三毛猫にファンが出来ているので、猫の色を変えたり、歌を歌わせたり、立ち上がって踊りだしたりはしないようにと考えています。

–反響を受けて猫のキャラクターが形作られてきたという事でしょうか?

はい、そうですね。

–広告媒体としての引き合いや反響はどうでしょうか?

今も放映中ですが、ZARDの30周年のサブスク解禁のキャンペーンをさせて頂いています。CMの問い合わせはかなり頂いています。一方で、あのビルに住んでいる看板猫という設定とのコラボの整合性をとるという事を考えています。このビル済んでいる猫として番組で流している時間帯と猫がCMに出演しましたという事の兼ね合いを、評価して頂いているファン層を意識しています。

渋谷ハチ公の対抗軸としての新宿の猫

もともと猫のアイデアが出てきたときから、渋谷のハチ公のように待ち合わせ場所のシンボルにしたいという意向がありました。新宿のアルタ前が待ち合わせ場所の定番じゃないですか。一方で笑っていいともが終わって、若い人にとってアルタ前っていうのがどうなの?という事もあると思うですね。渋谷のハチ公に負けてるよねと。なんで渋谷が若い人を含めて幅広い層から認知を得ているかと考えると、かわいらしい犬と、そこにあるストーリーだと思うんですね。映画化もされたと。か私たちとしては可愛らしい猫はオムニさんに存分につくって頂いたので、ストーリーの部分は媒体側としてつくっていこうと頑張っているところです。
何でも好き勝手にコラボするのではなく、自然な猫のキャラクターを大事にしていこうと考えています。

新宿東口の新たな待ち合わせのシンボルから新たな観光の情報発信の場へ

元々インバウンドが強いエリアなので、コロナが終わった暁には観光の拠点にしたいと考えています。その取り組みの一つが新宿東口の猫のTwitterアカウントで展開する一コママンガです。三毛猫が新宿の観光名所を回っているという立て付けになっています。地域を盛り上げたいという気持ちでやっています。コロナが収束したころには一コママンガもたまっているので、それを冊子にしてビルの地下1階で配布をしようと思っています。地下1階のカフェでドリンクを買って、冊子を持って新宿観光いってらっしゃいという事をイメージしています。このビルに住んでる猫が新宿をうろちょろして歩き回っているというストーリを考えています。

–今後のストーリづくりが新たな価値を生んでいくという事ですね?

そうですね。CMでのコラボも増やしていきたいのですが、それよりもこのビルの前を待ち合わせのスポットとして確立させていけば自然に広告出稿にもつながるのではと思っています。

–それが実現すれば、屋外ビジョンが地域を活性化させる事ができれば本当に良い事ですね。今後はユニカビジョンとのコラボも出てくるという事でしょうか?

はい、放映プランによってはそのような展開もあるかと。猫に関しては大きなコラボを考えてはいないですけど。

–いま、駅前の商業ビルでもテナントが歯抜けになっている状況がありますが、地域を盛り上げる屋外ビジョンというものが生まれれば、他の地域にとっても一つの可能性を示す事にもなりますね。

キャッチなどもいて、新宿モア街のイメージが良くないという状況もあります。歌舞伎町に向けて人通りはものすごくありますが、キャッチが多いので女性は出来るだけ早く通り抜けようとするような場所でもあります。そうした状況を猫のイメージで出来るだけ明るくなればいいなと考えています。弊社としてはこの地域のイメージアップにつながれば不動産の観点からも嬉しい事になります。将来的にはユニカビジョンとの連携であったり、歌舞伎町のミラノ座にもサイネージがつく予定ですので、オール新宿での取り組みなどもイメージしています。アルタさんも含めて、新宿駅近辺のエリアを盛り上げていければいいなと。先に渋谷の再開発が終わって、次は新宿という意識を持っている方も多いです。

新しいビジョンに猫のキャラクターがついた事の先に新宿の活性化に繋がるというお話はとても面白いですね。今日はありがとうございました。