読売テレビがYouTube✕テレビ番組✕屋外ビジョンで「越境放送」を開始

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読売テレビは、株式会社東急エージェンシーと、ジャパンコンテンツエンターテインメント株式会社が進めるYouTube、テレビ番組、屋外ビジョンがそれぞれの垣根を越えて、3つのメディアが連携する超実験放送プロジェクト「越境放送」に参画。同プロジェクトの軸となる3つのYouTubeチャンネルと連動したドキュメントバラエティ番組『越境放送バリ』を10月1日(金)より放送する。

コンテンツも強力だ。宮川大輔さん、みちょぱさん&吉村さん、のんさんのYouTubeチャンネルの立ち上げを皮切りに、読売テレビでは新ドキュメントバラエティ番組『越境放送バリ』の放送を、渋谷ハチ公前の大型屋外ビジョンQ’S EYEや電車内のTOQビジョンではYouTubeチャンネルでは見る事ができない動画や、YouTubeチャンネルのニュースの告知などを行う。

「越境放送」というのはなかなか刺激的な言い方である。現在の地上波テレビ放送は、放送エリアが定められており、それを超えて放送を行うことは出来ない。山梨県のケーブルテレビ局が東京キー局のチャンネルを同時再送信したり、徳島県では多くの過程が生駒山にアンテナを向けて関西局を受信したりなど、いろいろな議論を起こしてきたことは周知のとおりだ。今回はチャンネルまるごと電波やケーブルテレビよる越境放送ではなく、特定のコンテンツではあるが、電波だけにとらわれることなく、YouTubeや大型ビジョンによるデジタルサイネージにまで越境するという挑戦的な企画なのだ。

同じタイミングで10月2日(土)から、日本テレビがTVerを通じてインターネットによる同時配信をスタートさせる。

同じ地上波放送であるラジオ局がradikoでネット配信(IPサイマルラジオサービス)を開始したのが2008年の3月5日。この徳は在阪ラジオ局6局がスタートさせた。徐々に視聴者数が増加し、参加局も全国に広がっていく。そしてそこから7年かけてついに2014年4月1日には放送エリアの垣根を超えた「越境放送」である「radiko.jpプレミアム」が開始され現在に至る。radikoで明らかだったように、送信所からの電波の直接受信というのは、電波伝搬特性上どうしても大きく制約を受ける。不感地帯も多い。ところがケータイ電話のネットワークを利用するとこの問題はほとんど解決をしてしまう。このことは視聴(聴取)エリアが拡大するという点によって、スマホでいつでもどこでもラジオが聴けるという圧倒的なユーザーベネフィットをもたらした。

さてテレビはどうか。2015年の10月26日にTV版のradikoとして「TVer」が開始される。といっても現在でもradikoのようなサイマル放送ではなく見逃し視聴に限定されてきた。日テレはここにまた一つ風穴を開けるのだろうか。

今回の取り組みはサイマル放送という視点とは異なり、いわゆるコンテンツの配信チャネルを複数化するということだ。そしてYouTubeに加えて、デジタルサイネージにも越境してくるというアグレッシブな取り組みである。ここはデジタルサイネージのメディア特性である、必ずしも個人の視聴意思が起点ではない、セレンディピティーなメディア接触という点がどこまで受け入れられ、活用されるのに注目が集まる。

【公開後2021年9月28日追記】

テレビ朝日も追従するようですね。これは全系列そうなりますね。

テレビ朝日 年明けからネット同時配信開始へ調整 プライム帯中心に一部番組の配信を検討

(デジタルサイネージ総研 江口 靖二)

 

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